その背中のコリ、もしかしてブラのせい?肩甲骨まわりをラクにする3つの整え方

その背中のコリ、もしかしてブラのせい?肩甲骨まわりをラクにする3つの整え方
長年、背中のコリに悩まされている人は少なくありません。
「ずっと座っているから」「運動不足だから」と思いがちですが、実は、毎日あたりまえに身につけている“あるアイテム”が原因になっていることがあります。
それはブラジャーです。
ブラを着けること自体が悪いわけではありません。
ただ、その構造と位置によって、肩甲骨まわりの筋肉の動きが知らないうちに制限されてしまい、筋肉が緊張したままの状態が続いてしまうことがあるのです。
背中の中央、肩甲骨の内側から背骨にかけてのエリアには、菱形筋・僧帽筋下部・脊柱起立筋など、姿勢を保つための筋肉が集まっています。
本来、これらの筋肉は呼吸や腕の動きに合わせてやわらかく伸び縮みするものですが、ブラのバンドはちょうどその真上(胸椎6〜8番付近)を横切るように配置されています。
締め付けの強すぎるブラやサイズの合わないブラをつけていると、皮膚や筋膜、筋肉の自由な動きを妨げ、動いていないのに力が入ったままという状態を作ってしまいます。
特に猫背や巻き肩の方は、前側の筋肉が縮んだまま、背中側の筋肉が引き伸ばされた状態で固定されやすくなります。
筋肉は、使いすぎても、伸ばされ続けても疲れます。この“引き伸ばされ疲労”が、深いコリや重だるさにつながります。
ブラを外せなくても、肩甲骨まわりを整えることは可能です。
ここでは、日常生活の中でできる3つの対策を紹介します。

【1】肩甲骨の動きを取り戻すエクササイズ

壁に背中・頭・肘をつけ、両肘をWの形に曲げます。
肩甲骨を背骨に寄せて、ゆるめる。これを10回繰り返します。
肘が浮いてしまう場合は、動かせる範囲で無理なく行います。
続いて、両手をバンザイにして壁につけ、そのまま上下にスライドさせます。
肩甲骨の上下運動を感じながら、10往復ほど行いましょう。
胸まわりの筋肉が縮んでいると、背中側が縮みにくくなります。
ドアのフレームに肘をかけ、体を前にスライドさせるストレッチで胸を開くと、背中の筋肉が縮める準備が整います。

【2】ホックの高さあたりをゆるめるセルフマッサージ

仰向けに寝て、タオルに包んだテニスボールを肩甲骨の下角あたりにセットします。
ボールの上に体を乗せ、軽く左右にゆらすだけでも、深部の筋膜がじわじわ緩んでいきます。
1分ほど、痛みを感じない程度の圧で行います。熱感やじんわりした緩みを感じたら成功です。

【3】ブラジャーの見直し

バンドが高すぎると、肩甲骨の上下動が妨げられます。
アンダーがきつすぎると、呼吸が浅くなり、背中全体の緊張が抜けにくくなります。
ストラップが強すぎると、首や肩の張りの原因になります。
専門店でのフィッティングを受けると、見た目の美しさだけでなく、背中まわりの動きやすさも変わってきます。
日中にブラを外せないのであれば、代わりに動かす時間を作る、温めて緩める、着け方を見直すという選択が、現実的で続けやすい整え方になります。
呼吸が深くなると、肩が下がり、首が長く見えます。
背中のラインが整うと、バストラインも自然に上がります。
後ろ姿に自信が持てると、歩き方や表情まで変わります。
背中は目に見えにくい場所だからこそ、後回しにされがちです。
でも、肩甲骨まわりは姿勢・呼吸・神経・筋肉の交差点です。
この部分を整えるだけで、見た目も体調も大きく変わります。
「ブラのせいで疲れるなんて思ってなかった」
そう感じる人がほとんどです。
でも、背中は毎日黙って文句を言っていたかもしれません。
「少しでいいから、構ってくれたら、もっとラクになるのに」と。
今、ホックのあたりが重く感じるなら、それは整えるタイミングです。
少しだけ動かして、温めて、自分の背中に「ありがとう」と伝えてください。
美しさも、呼吸も、元気も、後ろ姿から変わります。

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