【猫も逃げ出した】鯛のくっせぇくっせぇアレを食べた結果

先日天然真鯛で美味しい美味しいアクアパッツァを作りました。

その時に出た内臓。圧倒的に捨てられることが多いですが、エラとか内臓って実は美味しいんだよねぇ。これを捨てちゃうのはもったいないぞ! ということで鯛の内臓でホルモン刺しを作って食べたいと思います。
※これより先は魚の内臓の写真がたくさん出てきます。苦手な方はご注意くださいませ。

真鯛の内臓の処理

取り出したエラと内臓はキレイに洗い、塩と酒を混ぜた水(お酒の味がほのかにする海水ぐらいのしょっぱさの水)に漬けていきます。

肝はスジを取り除いて洗います。

真子(卵)はまだ小さくてラブリー。ミニチュアみたい。

心臓ちっさ!!!!!!

胃は開いて中もブラシでゴシゴシ洗ってキレイにします。

問題のアレ

問題はコイツです。腸です。匂いを嗅がずとも異臭が鼻腔を突き刺し、思わず捨ててしまいたい衝動にかられます。腐った海藻とシソを合わせたような匂いを放っており、本能が「これはゴミである」と訴えてきます。

食べようか捨てようか迷いつつもとりあえず中を開いてみると……

驚くほど臭すぎワロタwwwwwww

大量の発酵海藻で作った肥溜めのような匂いが室内に充満します。

隣りで「魚よこせー」と大騒ぎし、どうにか泥棒猫しようと目論見ちょっかいをかけまくっていた猫たちが、腸を開いた瞬間にダンマリを決め込み、大人しくなり、終いにはどこかに消えていきました。

もしかして猫よけの最適解は真鯛の腸なのでは? でもこんな臭いものを外に吊るしたら近隣から大クレームが入りそうですね。

洗っても洗っても全然匂いが弱まらないので捨ててしまおうか迷いましたが、食べてみたら美味しいかもしれないので、とりあえず食べることにしました。

そして内臓をキレイに洗い塩と酒を溶いた水に漬け終わったら、冷蔵庫で寝かせます。水の色が汚れてきたら水を入れ替えます。

腸は色がやべぇし、匂いが他の内臓にも移りそうなので、別容器で漬けました。

水が濁らなくなったら下準備完了です。

鯛ホルモンを調理する

調理前に最後の汚れ落としとして、漬けてた水の中で揉み洗いをします。

▲長時間水に漬けたことで黄色だった腸が見事に白くなりました!!!!!

腸は緑色の部分が強い磯の香りを放っているので取り除きます(磯臭いのが平気な人はそのままで良いかも)。

沸騰したお湯に10秒ぐらいくぐらせたら冷水につけます。

細切りなど食べやすい大きさに切って盛り付けたら完成です!

真鯛ホルモンを食べる

まずはオーソドックスな真子(卵)からいただきます。
生で食べて良いものか分からなかったので、真子はしっかり茹でました。

普通に食べる部位なので文句なく美味しいです!

魚卵はたいてい美味しいものですが、真鯛の卵は特に複雑で豊かうま味があり、そして粒が細かいのでトロリとしていて、コクがあって美味しいです。

魚の内臓が苦手な人でも、真鯛の真子は美味しく食べられるのではないでしょうか?

真鯛の肝

続いてはこれもオーソドックスな部位ですね。肝を頂きます。

う~ん……予想外にうま味が乏しく淡白で、そして生臭みも強いので肝としてはイマイチかも。時期や個体差があるのかもしれないけど、カワハギみたいな濃厚で美味しい肝を想像するとかなり _( ┐ノε:)ノズコーとなります。煮つけなどしっかり調理で味つけをしないと美味しくないですね、コレは。

真鯛のエラ

喉の輪っか状の軟骨と、まつ毛みたいなバサバサ部分とを分けて食べます。

喉軟骨はクセもなく、カニ的なうま味があって美味しい!! 食感は柔らかい焼きイカですね。他の魚もエラも美味しかったので、魚のエラは当たりはずれなく安定して美味しい部位なのかも?

カサゴなど他の魚はエラのまつげ部分も美味しいのですが、真鯛のまつげは硬く砂利のようで、食感が悪すぎてイマイチです。う~ん……唐揚げにしたら美味しくなるかな? ってことでまつげ部分を揚げてみます!

真鯛のまつげ(エラ)を唐揚げにする

エラのまつげ部分に片栗粉をまぶして揚げ、塩をふってみました。

おっ! これは美味しいぞ!!

ジョリジョリした後口が少々いただけないけど、基本的にはサックサクだし、ほのかに魚のうま味も感じられてイケる! おつまみに良いですね。

味としては姿揚げした魚の皮やヒレ部分を想像していただければ大体合ってます。

真鯛の胃

コリコリとした弾力のある食感が心地よくて美味しいです。基本的に牛センマイとあまり変わらないのですが、微かにカニミソ的な磯の香りとうま味があって、真鯛の胃のほうがセンマイよりも味がある感じですね。

居酒屋とかに置いてあったら普通に頼むレベルに美味しいです!

真鯛の心臓

豆粒みたいに小さくて「食べる意味あんの?」と思いましたが、心臓も頂いてみます。

おっ? こっちのほうが肝っぽい味がするかも? でもコクがないのでやっぱりイマイチ。そして食後に生臭さと鉄臭さが鼻を抜けるので、美味しいとは……言い難い……

問題のアレ

最後は問題の腸です。しっかりと水に漬けて、かつ、緑の磯臭い部分を取り除いたおかげで、嗅ぐ分にはほぼ無臭です。

果たして味はどうなのか? 食べてみましょう。

柔らかいスルメイカのような優しくもしっかりとした弾力で食感が魅惑的です。

ほのかにカニミソ的な海鮮のうま味も感じられて美味しいです! 取りきれなかった緑の部分から海藻のような磯の香りがしますが、磯臭いのが大の苦手な私でも耐えられるレベルなので、気にならない人は全く気にならないと思います。

意外にも真子に次いで、喉軟骨や胃袋が同じくらい美味しい!!!!!!

捌いた当初はその匂いからおおよそ食べ物とは認識できず、ダントツぶっちぎりの最下位を予想していたのでこれは意外です!

真鯛ホルモンの感想

時期や個体差もあると思いますが、全体的に真子以外はうま味が少なかったように思います。そして食感はホルモンにしては柔らかい印象です。

今のところ、内臓ならカサゴのほうが圧倒的に美味しかったです。

次は時期を変えたり、炒めものやモツ煮など、調理法も変えて挑戦してみたいですね。

※画像は全て筆者撮影

■真鯛購入場所
海鮮市場マルモト
https://www.0-to.com/[リンク]

カサゴホルモン刺し記事
https://getnews.jp/archives/3622403[リンク]

(執筆者: ゆずくん)

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