ガンズ・アンド・ローゼズ、「Human Being」のカバーを初披露し故デヴィッド・ヨハンセンを追悼
ガンズ・アンド・ローゼズが、現地時間5月27日にUAE・アブダビで行われた公演で、長年の人気曲を初めてライブで披露し、2か月前に75歳でがんとの長い闘病の末に亡くなったニューヨーク・ドールズの故デヴィッド・ヨハンセンへの追悼の意を表したようだ。
アクセル・ローズとメンバーたちは、ヨハンセン率いるニューヨーク・ドールズの1974年の楽曲「Human Being」を演奏したが、彼の死については特にコメントしなかった。この曲は、ドールズのアルバム『トゥー・マッチ・トゥー・スーン』に収録されており、ガンズ・アンド・ローゼズは1993年のカバー・アルバム『ザ・スパゲッティ・インシデント?』でこの曲をカバーしていたが、これまでライブで披露したことはなかった。
ファンが撮影した映像で、ローズが「気に入らないなら/聖人でも探せばいいさ/さあ行けよ、自分で見つけてみな/俺じゃないようなやつをな」と吠えるように歌い、疾走感のあるビートと鋭いギターの上でその存在感を放っている。
サビでは「もし俺が王様みたいに振る舞ってるなら/それは俺が人間だからさ/欲しがりすぎだって?/でも俺も人間なんだぜ」と、息もつかせぬ勢いで歌い上げる。
性別を超えたルックスと挑発的なパンク精神を持つヨハンセンは、ガンズ・アンド・ローゼズの初期スタイルに大きな影響を与えた人物だった。逆立てた髪やメイクアップ、そして『ザ・スパゲッティ・インシデント?』に収録されている楽曲群からも、その影響は明白だ。同作にはダムド、U.K.サブス、ザ・ストゥージズ、デッド・ボーイズ、ミスフィッツ、セックス・ピストルズなどパンク界のレジェンドたちのカバーが収録されている。前述の「Human Being」はニューヨーク・ドールズ/ハートブレイカーズのジョニー・サンダースとヨハンセンの共作だ。
ガンズ・アンド・ローゼズは現在、パブリック・エネミー、ライヴァル・サンズ、そしてフランク・カーター率いるセックス・ピストルズとともに、【Because What You Want & What You Get Are Completely Different Things】と題したヨーロッパ・ツアーを開催中で、現地時間5月30日にはジョージアのシェクヴェティリ・パークでの公演が予定されている。
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