ビリー・ジョエル、健康上の理由で今後の公演をすべて中止
現地時間2025年5月23日、ビリー・ジョエルが、健康上の問題によりパフォーマンスが困難になったため、今後のすべての公演をキャンセルすると発表した。
自身のSNSで発表した声明では、この決定は“最近診断された”正常圧水頭症によるものだと明かしている。「この症状は最近のコンサート公演により悪化し、聴力、視力、平衡感覚に問題が生じています。医師の指示に従い、ビリーは特定の理学療法を受けており、回復期間中はパフォーマンスを控えるよう助言されています。ビリーは現在受けている優れた医療に感謝し、健康を最優先にすることに全力を尽くしています」と声明には記されている。
「彼はこの間のファンの皆様からの応援に感謝しており、再びステージに立つことができる日を心待ちにしています」と発表は続いており、最後に、「観客の皆様を失望させてしまい、心からお詫び申し上げます。ご理解のほど、何卒よろしくお願いいたします」というビリーからの直接のメッセージで締めくくられている。
予定されている公演のチケットは、元の支払い方法で自動的に返金されるという。米クリーブランド・クリニックによると、正常圧水頭症は脳脊髄液が頭蓋骨内に蓄積し、脳を圧迫する状態だ。“思考や集中力、記憶力、運動機能など、複数の脳機能に影響を及ぼす”可能性があり、治療では過剰な液体を排出するためのシャントを埋め込む。
ビリーは今年の夏から秋にかけて複数の公演を予定しており、2026年前半にもいくつか決定していた。キャンセルとなったステージはソロ公演のほか、スティング、ロッド・スチュワート、スティーヴィー・ニックスとの共演も含まれていた。
ビリーは今年3月、最近手術を受けたことを明らかにした後にツアー日程のいくつかを4か月延期していたが、病名は公表していなかった。3月の声明で彼は、「公演を延期することは残念ですが、健康が最優先です。ステージに戻り、素晴らしいファンの皆さんと一緒にライブの喜びを分かち合えることを楽しみにしています。ご理解のほど、よろしくお願いいたします」と述べていた。
5度の【グラミー賞】受賞者であるビリーは、このツアーで歴史的な快挙を達成するはずだった。米ニューヨークのブロンクスにあるヤンキー・スタジアム、ニュージャージー州イーストラザフォードにあるメットライフ・スタジアム、ニューヨークのクイーンズにあるシティ・フィールドでの公演が予定されており、この3つのニューヨーク近郊のスタジアムで1つの夏にすべて公演を行う最初のアーティストとなるはずだった。彼は2月初旬に米ビルボードにこの快挙について、「それぞれの会場には僕にとって特別な意味があります。ニューヨークの観客のエネルギーは他に類を見ないものです」と語っていた。
ビリー・ジョエルの2部構成のドキュメンタリー『Billy Joel: And So It Goes』が6月に【トライベッカ映画祭】で初公開されることが4月に発表されている。今夏中にこの作品は米HBOで初放送され、HBO Maxで配信される予定だ。
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