乃木坂メンバーの素顔が浮き彫りに!『東京パソコンクラブ』テレ東新装開店で女子の“ワチャワチャ”が深夜の癒しに

テレビ東京系で放送中の深夜番組『東京パソコンクラブ~女子だけのゲーム秘密組織~』(毎週金曜26時〜、以下『東パソ』)が注目を集めている。
出演するのはアイドルグループ・乃木坂46のメンバー、吉田綾乃(よしだあやの)クリスティー、弓木奈於(ゆみき・なお)、林瑠奈(はやし・るな)、そしてナレーションを担当する佐藤璃果(さとう・りか)の4人。吉田・弓木・林が毎回話題のゲームに挑戦する形式で、佐藤の柔らかい語り口が番組を優しく包むゲームバラエティだ。
同番組はもともとBSテレ東で、2022年4月から『東京パソコンクラブ 〜プログラミング女子のゼロからゲーム作り〜』というタイトルでスタート。当初は吉田・弓木・金川紗耶(かながわ・さや)の3人が出演し、完全な素人がプログラミングをゼロから学び、自分たちでゲームを作るという壮大な目的のもとスタート。難しいコーディングの技術を少しずつマスターしていくドキュメンタリーは、乃木坂ファン以外も魅了し、約3年間にわたり放送される人気番組へと成長した。しかしこの春、惜しまれつつ番組は終了。視聴者からは「もっと見たかった」と惜しむ声が相次いだ。
だが4月から、テレ東地上波で装いも新たに再始動。ゲーム制作ではなく、純粋に“ゲームを楽しむ”番組としてリニューアルされたのが今回の『東パソ』である。
人気ゲーム番組としては、『ゲームセンターCX』(フジテレビONE)や『有吉ぃぃeeeee!~そうだ!今からお前んチでゲームしない?』(テレビ東京系)などが有名。リニューアルした『東パソ』も、『モンスターハンターワイルズ』をはじめ、インディーゲーム『都市伝説解体センター』、話題のホラーゲーム『8番出口』『8番のりば』、さらにはゆる系経営シミュレーション『ドラえもんのどら焼き屋さん物語』など、ジャンル問わずバリエーション豊かなタイトルを取り上げてきたが、ただただゲームを楽しむということもあり、既存番組との類似性が否めなかった。
だが5月16日放送回では、最大4人で協力してステージを攻略するアクションパズルゲーム『PICO PARK』に挑戦。乃木坂5期生の五百城茉央(いおき・まお)をゲストに迎えたプレイは、ゲームの面白さだけでなく、メンバーの関係性が色濃くにじみ出る回となり、番組の真価が発揮された感がある。
特に注目を集めたのが、同期である4期生・弓木と林のやり取りだ。先走ってトラップに引っかかる林に対して、弓木が思わず「林、見に行かんでええ!」と、地元・京都弁を炸裂させて制止する場面も。張り詰めた空気というよりは、姉妹のような軽妙なやり取りに、視聴者からも「“弓林”の関係性がたまらない」との声が多く上がった。
こうして第3ステージは39回の挑戦を経てようやくクリア。続く最終ステージは、前方にあるトゲを避けながら進む高難度のミッション。上下に分かれて連携する必要があり、4人の“真のチームワーク”が問われる局面だった。互いに声をかけ合い、失敗しても笑い合いながら試行錯誤を繰り返し、最終的には53回目でクリアした。
ゲームの成否以上に、そこに至る過程のなかに、弓木・林ならではの絆が見え、吉田の包容力が加わる構図が絶妙。そこにフレッシュな5期・五百城が加わることで、世代をまたいだ乃木坂の魅力が詰まった内容となった。
毎週『PICO PARK』というわけにはいかないが、深夜のテンションで女子がゲームに興じる番組は、疲れた週末にちょうどいい緩さ。しかも単なるゲーム実況ではなく、普段のステージでは見られない乃木坂のアイドルたちの“素”と関係性が垣間見える場面も多く、ファンならずとも心くすぐられる内容となっている。
(執筆者: 田中周作)

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