メタリカ、「Enter Sandman」の演奏によって地震活動が観測
現地時間2025年5月7日、米バージニア州のレーン・スタジアムで行われたメタリカの公演中、「Enter Sandman」のパフォーマンスでの観客のジャンプによる振動が地震観測機器に記録される事態となった。
この日、6万人以上の観客が詰めかけたスタジアムで、「Enter Sandman」の演奏が始まると同時に、観客が一斉にジャンプした。その際の振動が、スタジアムから約1マイル(約1.6キロ)離れた場所にあるバージニア工科大学地震観測所で記録された。地震観測所は後に、観客の動きが地面を揺らしたことによるものだと確認した。
バージニア工科大学の公式ウェブサイトには、「メタリカは“Enter Sandman”の最後の曲として演奏しました。期待を裏切ることなく、レーン・スタジアムを大きく揺らし、その振動はバージニア工科大学地震観測所のヘリコーダーにも記録されました。実際に現地で体感することには敵わないですが、バンドが公開したこのマルチカメラ映像は、それにかなり近い臨場感を味わわせてくれます」と綴られている。
振動による被害はなかったが、すぐさまSNS上で“メタリカ・クエイク”と呼ばれ話題となった。なお、FOX予報センターによると、観測された振動は非常に小規模で、リヒター・スケールには該当しなかったという。
「マグニチュードは1.0未満で、1マイル離れた地点でも体感できないレベルでした」とバージニア工科大学地震観測所の研究員マーティン・チャップマンは説明している。
「Enter Sandman」は、バージニア工科大学のフットボール・チーム、バージニアテック・ホーキーズの入場曲として長年使用されており、地域住民にとっても特別な意味を持つ楽曲だ。公演後、大学のアスレチックス部門はSNSを通じて「一緒にジャンプしてくれてありがとう、メタリカ。またいつでも戻ってきてください」と感謝の言葉を発信した。
この公演は、メタリカが、2023年4月にリリースした11枚目のスタジオ・アルバムを引っさげた【M72ワールド・ツアー】の一環として行われた。各都市で2公演ライブを行い、セットリストを両日で完全に変えるという構成が特徴だ。今回のツアーにはパンテラ、リンプ・ビズキット、スイサイダル・テンデンシーズ、アイス・ナイン・キルズなどがサポート・アクトとして参加している。
関連記事リンク(外部サイト)
メタリカの6thアルバム『LOAD』リマスター盤発売決定、4曲が先行配信
ブラック・サバス、メタリカやスレイヤーなど多くのヘヴィメタル・アイコンたちがサポートするファイナル・コンサートを発表
メタリカのジェイムズ・ヘットフィールド、一緒にプライベート・ディナーを楽しめる権利がチャリティー・オークションに出品

国内唯一の総合シングルチャート“JAPAN HOT100”を発表。国内外のオリジナルエンタメニュースやアーティストインタビューをお届け中!
ウェブサイト: http://www.billboard-japan.com/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。