俳優・モデルとして活躍しながら、絵画作品の創作活動も行う倉中るなさんが4月24日、都内の介護施設を訪問し、絵画作品を寄贈しました。
倉中るなさんは、医療施設や介護施設でリハビリテーションの一環として、入居者とともに創作活動をする「ホスピタルアート」活動を継続的に行っています。
倉中さんが寄贈したのは、今年の2月にネスレ日本株式会社が倉中さんとのコラボで行ったイベント「ネスカフェ みんなで咲かせよう満開の桜アートカフェ」」で、来店者が制作に参加した絵画作品です。
利用したのは、「ネスカフェ」の紙パッケージをアップサイクルして作ったキャンパス。参加者が思い思いに貼ったシールを満開の桜に見立て、倉中さんが絵画作品として仕上げました。
今回の制作には、介護施設の利用者も参加し、倉中さんはたくさんの人の思いを受け取りながら、制作にのぞんだといいます。
「いつものような真っ白なキャンバスからではなく、皆さんの思いがこもったキャンバスを受け取ったところからスタートしました。皆さんの作品を活かしながら“リデザイン”するような感じで制作しました」
と制作過程を振り返ります。満開の桜をイメージした絵画から「春の陽気を感じてもらえたら」と語りました。
医療従事者の家族が、倉中さんの絵を病院に飾ったことがきっかけで始まった、倉中さんのホスピタルアートの活動。倉中さんの絵が喜ばれたことでコミュニケーションが生まれ、機会をもらって一緒に絵を描くようになったことが、現在の活動につながっているといいます。
今回、絵画を寄贈された介護施設の担当者は「手に持つ道具をペンから絵筆に変えることで、利用者の気持ちが切り替わることがあります」と語っていましたが、アートは心身の癒しにつながることもあるようです。
今回の企画にインスピレーションを受けた倉中さんがデザインしたコーヒーキャスター「ネスカフェ Keepo」が発売されています。
「絵画の制作にあたり、皆さんにキャンバスの上に丸いシールを貼ってもらいました。小さいアクションが大きな変化を生んでいくやさしい力を感じました。これまで私描いてきた絵をシールのように丸く切り取り、『ネスカフェ Keepo』を彩るデザインにしました」
とデザインにこめた思いを語りました。