世代をつなぐ笑顔の連鎖を⽬指して。⼈⽣を変える寺⽥矯正⻭科の「幸福⻭学」

1983年に富山県初の矯正歯科専門医院を高岡市に開業して以来、40年以上にわたり、寺田康子理事長が一貫して大切にしてきたのは、患者様の笑顔と幸せだ。矯正治療は単に歯並びを整えるだけでなく、自信をもたらし、人生を前向きに変える力がある。だからこそ、モットーは「幸福歯学の提供」。患者様が笑顔になることを願い、その思いを医師やスタッフへと受け継ぎ、次世代へ幸せの連鎖を広げている。寺田理事長に詳しく話を伺った。

「なんで僕だけ?」―⼩学⽣の⼀⾔が、矯正⻭科医を志す決定打に

一般的なサラリーマン家庭に育った私は、「手に職をつけたい」という思いから新潟大学歯学部に進学しました。転機が訪れたのは4年生のとき。ある日、教授から突然「君は反対咬合だろう」と言われたのです。反対咬合とは受け口とも呼ばれ、上の歯と下の歯が正常に噛み合わず、逆に重なってしまう状態を指します。私の口の中を見たこともない教授が、どうして分かったのかと尋ねると、「反対咬合特有の発音をしている」と言われました。

私は中学・高校時代から発音が不明瞭で、電話の会話を聞き返されることも多く、次第に自信をなくしていました。「舌足らず」や「舌が短いせい」だと思い込んでいましたが、実はそうではなかったのです。

矯正歯科への道を決定づけたのは、研修時代に担当した小学4年生の男の子でした。治療を終え「よかったね」と声をかけた時、彼は照れくさそうに笑いながら、こう言ったのです。「先生だって歯並び悪いのに、なんで僕だけやらなきゃいけないの?」――その言葉は、強烈なカウンターパンチでした。「この道に進む以上、自分も治療せねば」と決意し、矯正を受けたことで、私の生活は大きく変化しました。発音が明瞭になっただけでなく、食の好みまで変化したのです。

それまで苦手だったイカの刺身は、実は嫌いなのではなく、噛めなかっただけだったのです。治療後初めてイカの刺身を口にしたとき、「こんなにおいしいものがあったのか!」と驚きました。同時に、何十年も食べられなかったことが悔しくてなりませんでした。矯正治療は、単に歯並びを整えるだけではない。発音や食事、そして人生そのものを変える力がある。私は自らの経験を通じて、そのことを確信したのです。

歯並びの治療は、無意識の足かせを外すこと。自然な笑顔を生む「幸福歯学」を目指して

私自身が矯正治療を受けたことで、歯並びは単なる見た目の問題ではなく、「話す」、「食べる」、そして「心」にも深く関わることを実感しました。開業以来41年、約4,000人の患者様を治療してきましたが、「人前で笑えるようになった」という声を聞くたびに、この道を選んで本当に良かったと実感しています。

私は、「笑顔や自信が生まれ、それが力強さへとつながる。その積み重ねこそが人生において大切なもの」だと考えています。「幸福歯学」とはまさにその理念を表す言葉であり、矯正治療を通じて患者様に幸せを届けたいという思いが込められています。

ある中学生の男の子を治療した後、何年も経ってからお母様にお会いしたときのこと。「あの時は嫌だったけれど、矯正して本当に良かったと息子が言っています」と伺い、とてもうれしかったですね。子どもの頃に治療を受けた方が、親になり、自分のお子様を連れて来てくださることも増え、親子二代、三代にわたって治療を受けてくださる患者様も多くいらっしゃいます。

41年の長きに渡り矯正歯科治療に携わっていると患者さんには、お一人お一人、様々な人生の物語や将来に向けた想いがある事を目の当たりにします。

65歳を超えた男性サラリーマンの患者さんは、これまで奥様に苦労を掛けたので、これからの人生で日本全国を一緒に旅をして地域の美味しいものを食べさせてあげたいと。。そのためにも自分自身も一緒に美味しいものを美味しく食べられるように歯列矯正をしたいとか。年齢や性別に関係なく、そういった患者さん一人一人の想いに触れて、充実した毎日を過ごし、この道に進んで良かったと思います。

最近では、40代、50代で矯正治療を始める方も増えています。「食べ物がしっかり噛み切れるようになった」と喜ばれる方も多く、これまで不自由を感じていなかった方でも、新たな食の楽しみを実感されています。

⻭科医師やスタッフとともに、笑顔の連鎖を次世代へ—技術と思いの継承 

患者様ご自身が世代をつないでくださる中で、私たちも「幸福歯学」の思いと矯正技術を次世代へ継承していかなければならないと感じています。当院では、若い矯正歯科医師の育成にも力を入れており、週に一度の休診日を活用して研修を行っています。全国から集まる先生方に講習や臨床指導を通じて、基本をしっかりと教えています。矯正歯科が増加する中で、現実的にはトラブルや倫理的な問題も増えています。基本を理解した上で矯正治療を行わないと、どこに問題があるのかわからなくなってしまうのです。

これまでに、10人以上の先生方が当院で研修を積み、富山県で開業している矯正医の多くが当院での経験を持っています。彼らには技術だけでなく「患者さんに幸せになってほしい」という思いをしっかり伝え、その重要性を認識してもらっています。

また、歯科衛生士さんには、一人ひとりがプロフェッショナルとして自信を持って働けるよう支援してきました。結婚や出産などのライフイベントで離れる方も多い中、当院では子育てをしながら長く働いてくれているスタッフもいます。また、ベテランの歯科衛生士さんたちがSSDH(スーパーサブ衛生士)チームとして、新人さんの教育や患者様サービスの向上に取り組んでいます。

矯正治療は患者様の人生を大きく変えるものだと考えています。これからも、正しい矯正治療を通じて、笑顔と幸せの連鎖を次世代へとつないでいきたいと思います。

企業名:医療法⼈社団 寺⽥矯正⻭科医院
肩書き:理事⻑
⽒名 :寺⽥ 康⼦(てらだ やすこ)

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