ニューヨーク人情酒場 人生は縁とタイミング! 職場の『美女と野獣』カップルのなれそめや、アウェイ環境で出会った愛すべき仲間たち

一見華やかな大都会、ニューヨークでの暮らし。しかし、生活にはお金がかかる!
生活を維持するために多くの移民が働く場所、それは飲食店。
単身やってきたニューヨークで飛び込んだ先は大衆酒場。愉快な同僚と寿司との出会い、そして別れ。
仕事って、生活って、幸せってなんだろう?そんなことを考えながら寿司を巻く日々のこと。




人生はタイミングと縁という話






美女と野獣カップルという言葉を体現しているルイスとケイト。なぜこんな完ペキな女性が皮肉屋でひげもじゃのルイスと?と思ったりもしたものですが、やはりルイスにはルイスで良いところもたくさんあるのです。
ルイスは離婚後、マッチングアプリを使ってたくさんの女性とデートをしたそうですが、最終的には自然に出会ったケイトとあっさり結婚したというのもなんだか不思議な話です。
私の好きな言葉に「夫婦は鏡」というものがあります。これについては、だんだんと鏡になっていくというイメージもありますが、ルイスとケイトも基本は心温かい人たちでありながら、どこかしら皮肉っぽい冗談を言うところなど、共通している部分があるのも長い付き合いを経てなんとなくわかってきました。
結局、良縁というのはどんな形であれ目の前に現れるようになっているのが世の常のように感じますね。
アウェイで寿司カウンターに入ったら


ニックさんの経営するレストランの寿司バーでの毎日はてんやわんやでした。
まず日本人が私しかいないし、その上寿司バーに女性が入ったのは私が初だったそうで、正直最初はアウェイで働くことに恐ろしさも感じました。だけど、共通の話題もほぼない中でも、話せば話すほどに、中国からやってきた同僚のみんなが心優しく可愛い人たちだとわかってきたのです。
生まれた国は違えどアメリカに移住した者たちの苦労が共通していることもプラスだったかもしれません。
ここで働くことがなければ一生話すことのなかった人々、だけど思い込みを捨てて飛び込んでみるととにかく素朴で実直で、ちょっとおとぼけな楽しい人たちなのでした。
基本はみんな好意的に接してくれましたが、たまにこういう味わい深い独特なコミュニケーションがあり、文化の違いを感じました。

作者:ヤマモトレミ
1989年生まれ。福岡県出身。2017年、勤めていた会社の転勤でニューヨークに移住。仕事の傍ら、趣味でInstagramを中心に漫画を描いて発表していたところ、思った以上に楽しくなってしまい、2021年に脱サラし本格的に漫画家としての活動を開始。2022年にアメリカで起業し個人事業主になりました。アメリカで食っていくために寿司をやっていくことを決意し、週4ブルックリンで寿司をつくっています。
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