横浜流星に囲まれたっ……! 東京国立博物館『イマーシブシアター 新ジャポニズム』で知る”日本の美意識”とは

横浜流星がカッコイイ……だけじゃないっ!

3月25日から8月3日まで、東京・上野の東京国立博物館(東博)で『イマーシブシアター 新ジャポニズム〜縄文から浮世絵 そしてアニメへ~』が開催されています。高さ7mの巨大スクリーンと立体音響で、縄文時代から現代のアニメまで、日本独自の美意識に迫りながら“タイムトラベル”できる約24分間の没入型展示です。

ナビゲーターを務めるのは、NHKの大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」で蔦屋重三郎役を演じる俳優の横浜流星さん。

360度立体的なボイスに包み込まれ、前後左右の巨大スクリーンから颯爽と現れる横浜流星の映像に囲まれる夢空間に、相棒のクマちゃん大興奮です……!

しかしもちろん、横浜流星がカッコイイ……だけじゃないですよっっ!!!

まさに温故知新——東博×NHKにしか生み出せない映像展

最大の特徴は、まるで文化財の“中に入る”ような感覚を味わえる、超高精細3DCG技術を駆使した映像表現です。

くるくると回転する土偶や、浮世絵の細部にクローズアップする映像など、国宝や重要文化財を通常では見られない角度や距離感で伝える新たな鑑賞体験が提供されています。

2020年に始まった東京国立博物館とNHKの共同研究プロジェクトの集大成とも言える本展。最先端のスキャナーやフォトグラメトリ技術を駆使して文化財を超高精細な3DCGとして記録し、そのデータとNHKが蓄積してきたアーカイブ映像が融合することで、「古いものをたずね、新しい事柄を知る」——まさに温故知新の精神を感じる鑑賞体験となっていました。

縄文からアニメまで——日本の美をひも解くタイムトラベル

本展が問いかけるのが、「日本独自の美意識とは何か?」というテーマ。

歴史をさかのぼり、まず縄文時代の埴輪や土器に見られる造形美が登場。続いて、江戸時代に大衆文化の礎を築いた蔦屋重三郎と浮世絵の隆盛、さらには現存する日本最古のアニメ『なまくら刀』から宮崎駿監督作品やポケットモンスターなど、過去から現在へ時代が移り変わっていきます。

後半には、日本文化の歴史が、現代のアニメーション文化とどのように結びついているのかを手塚治虫、高畑勲、細田守らの貴重なインタビュー映像を交え、彼らの言葉からもひも解き、“細やかさ・アニミズム・余白”という三つのキーワードを軸に、脈々と受け継がれる日本独自の美意識に迫ります。

鑑賞後の速攻帰宅はもったいない! フォトタイム&東博の平常展も楽しめます

上映後は、フォトタイムが設けられ、ここでしか撮れないユニークな写真撮影ができる機会、会場の出口にはお土産コーナーに加え、超高精細な3DCGを体感できる展示も実施しています。

コントローラーを操作しながら、ぐんぐんと国宝「洛中洛外図屏風(舟木本)」にクローズアップ。高画質かつ近距離で国宝を見れてしまうなんて最新技術、恐るべし。

さらにさらに極めつけのお得情報。なんと本展の観覧券で、東京国立博物館の総合文化展(平常展)も当日に限り鑑賞ができるんです! 映像を楽しんだ後に、実物の文化財と向き合うのも風流ですね。

日本文化の奥深さを没入空間で。8月3日まで開催中!

単なるデジタル映像展示にとどまらない『イマーシブシアター 新ジャポニズム』は、文化財の本質を最先端の技術で引き出し、新たな鑑賞体験を提供していました。日本にいると気づきにくい“独自の美意識”に触れる粋な展示。ぜひ、気になった方は体験してみてください。

追伸:横浜流星様に囲まれたい方はもちろん必見です。

イマーシブシアター 新ジャポニズム ~縄文から浮世絵 そしてアニメへ~
Immersive Theater on Neo-Japonism: From Ancient Art to Anime

会期:2025年3月25日(火)~8月3日(日)
会場:東京国立博物館 本館特別5室(上野公園)

開館時間:午前9時30分~午後5時
※入館は閉館の30分前まで
※毎週金・土曜日、5月4日(日・祝)、5日(月・祝)、7月20日(日)は午後8時まで開館

休館日:月曜日、5月7日(水)、7月22日(火)
※3月31日(月)、4月28日(月)、5月5日(月・祝)、7月21日(月・祝)は開館

主催:東京国立博物館、NHK、NHKプロモーション
お問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル)

アクセス:JR上野駅公園口、または鶯谷駅南口下車 徒歩10分
東京メトロ 銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅下車 徒歩15分
京成電鉄 京成上野駅下車 徒歩15分
台東区循環バス「東西めぐりん」で「上野駅入谷口」もしくは「JR上野駅公園口」バス停から「上野公園経由・三崎坂往復ルート」のバスに乗車し、「東京国立博物館前」バス停下車。

※画像クレジット:イマーシブシアター会場写真

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ぴかっとさん

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北海道生まれのアラサーです。たくましく生きたいので、筋肉をつけようとしていますが、プロテインは苦手です。読書とオシャベリが好きです。

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