「オーストラリア生食用ぶどう協会」2025年シーズンより日本市場へのぶどう輸入が130品種に拡大
オーストラリア生食用ぶどう協会(Australian Taste Grape Association Inc)は、 オーストラリア産生食用ぶどうの日本市場への輸入解禁を受け、2025年シーズンより130品種という多彩なぶどうを提供できることになったと発表しました。
2025年シーズンよりオーストラリア産ぶどうが130品種に輸入拡大!
オーストラリア生食用ぶどう協会(以下、ATGA)は、オーストラリア全土の商業用生食用ぶどう生産者を代表する業界団体。

ATGAは業界の発展を促進し、高品質なオーストラリア産生食用ぶどうを世界市場に提供することを使命としています。
これまでオーストラリア産のぶどうは、日本市場へは3品種※しか輸入が許可されていませんでした。
※「クリムゾンシードレス」「レッドグローブ」「トンプソンシードレス」の3品種
しかし、2024年7月に日本政府は輸入規制緩和を行い、2025年シーズンからは130品種へと輸入が拡大。
この規制緩和によって、より幅広い味わいや食感のオーストラリア産ぶどうを楽しむことができるようになります。
オーストラリア産生食用ぶどうの魅力とは
オーストラリアのぶどう農家は最新の農業技術を駆使し、品質の安定したぶどうを生産しています。

例えば「ドリップ灌漑(かんがい)システム」を活用することで水分管理を最適化し、ぶどうの甘みや食感を均一に保っているそう。
ほかにも、精密農業の導入によって土壌や気候のデータをリアルタイムで分析し、最適な収穫時期を見極めることで、最高の状態でぶどうを収穫・出荷しています。
日本とは違い、オーストラリアは広大な国土を持つことで、地域ごとに異なる気候帯が存在。
ビクトリア州とニューサウスウェールズ州の境界に位置するサンレイシア地域は、オーストラリア最大の生食用ぶどうの生産地であり、温暖で乾燥した気候がぶどうの栽培に最適な環境を提供。
この気候条件によって3月〜5月の収穫期には、日本市場へ安定して高品質なぶどうを供給することが可能となるそう。
さらにオーストラリアのぶどう産業は、環境に配慮した持続可能な農法を積極的に導入。
カバークロップ(被覆作物)を畑に植えることで土壌の健康を維持し、農薬の使用を最小限に抑えるべく天敵昆虫を活用。化学農薬の代わりに害虫を自然に駆除する仕組みを取り入れています。
また、再生可能エネルギーを利用(ソーラーパネルの導入など)し、農場のカーボンフットプリントの削減にも取り組んでいるのだとか。
これらの取り組みによって、オーストラリアの生食用ぶどうは環境に優しく、より安心して楽しめるフルーツとして注目されているのです。
「オーストラリアの生産者にとって歴史的な瞬間」
ATGAのCEOであるジェフ・スコット氏は、

「今回の輸入解禁は、オーストラリア産ぶどうの品質と安全性が高く評価された結果です。これまで日本市場に限られた種類しか提供できなかったオーストラリアの生産者にとって、これは歴史的な瞬間であり、より多くの日本の皆さまに私たちのプレミアムぶどうをお届けできることを大変嬉しく思います。
この品種の拡充により、日本の消費者の皆さまにより幅広い選択肢を提供できることを期待しています。甘くジューシーなものから、爽やかでシャキッとした食感のものまで、多種多様なぶどうをお楽しみいただけます。ぜひ、オーストラリア産生食用ぶどうの味と品質を体験してください。」
とコメントしています。
オーストラリアの生産者・輸出業者は今回の輸入解禁で、赤・緑(白)・黒と多様なぶどうの品種を提供できると喜んでおり、特に日本では流通が限られていた「黒ぶどう」が日本市場に初めて本格的に登場することが注目されているそう。
2025年はオーストラリア産生食用ぶどうがたくさん楽しめる年となるので、ぜひ多様な種類のぶどうの中からお気に入りの品種を探してみてください。
ATGA:https://australiangrapes.com.au/
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