【米ビルボード・アルバム・チャート】プレイボーイ・カルティ首位デビュー、LE SSERAFIM初登場9位

 今週の米ビルボード・アルバム・チャートは、米ジョージア州アトランタ出身のラッパー=プレイボーイ・カルティのニュー・アルバム『ミュージック』が1位に初登場。9位にはLE SSERAFIMの『5th Mini Album ‘HOT’』がデビューして、4作連続でTOP10入りを果たした。

 『ミュージック』は、2020年の年末にリリースされた前作『ホール・ロッタ・レッド』から約4年ぶり、通算3作目のスタジオ・アルバムで、アルバム・チャート“Billboard 200”では、デビュー作『ダイ・リット』(2018年/最高3位)、2ndアルバム『ホール・ロッタ・レッド』(2021年/最高1位)に続く3作連続のTOP10入り、2作目のNo.1タイトルを獲得した。

 『ミュージック』の初動ユニットは298,000で、その内訳はストリーミングによるアルバム・ユニット(SEA)が283,000、アルバム・セールスが14,500(アルバム・セールス・チャートで3位にデビュー)、トラックによるアルバム・ユニット(TEA)は500で、全体のほとんどをストリーミングによるポイントが占めた。

 その週間オンデマンド公式ストリーミング再生回数は3億8,400万回を記録して、ストリーミング・アルバム・チャートでも1位に初登場。この記録は、2024年5月11日付でテイラー・スウィフトの『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』が登場2週目で打ち出した4億2,854万回以来の最高値で、ラップ・アルバムに限定すると、2023年10月21日付でドレイクの『フォー・オール・ザ・ドッグス』が記録した5億1,401万回以来の週間最高ストリーミング再生回数となる。

 2025年のチャートにおける週間ユニット数としては、2月15日付で1位に初登場したザ・ウィークエンドの『ハリー・アップ・トゥモロウ』が記録した490,000に次ぐ2番目、ラップ・アルバムとしては現時点での最高記録を達成した。

 『ミュージック』は、2024年9月12日にリリース告知と予約注文が開始されたが、発売日の正式な発表がされたのはリリースされた2025年3月14日の2日前、3月12日だった。

 上記の通り、『ミュージック』の初週におけるポイントはストリーミングが大多数を占めていて、現時点で購入できるものはデジタル・ダウンロードのみとなっている。ダウンロード・アルバムは、30曲を収録した通常版の他、公式ウェブサイト限定でリリースされたボーナス・トラック収録の3種類がリリースされている。

 現時点で正式なリリース日は告知されていないが、今後フィジカルは公式ウェブサイトで予約可能な8種類のCDが発売される予定。また、昨年9月から公式サイトで予約を受け付けていたデラックス・ボックスセットも、出荷されたタイミングで売上がチャートに反映するため、次週以降再び上位にランクインすることが予想される。

 先週No.1デビューを飾ったレディー・ガガのニュー・アルバム『メイヘム』は、今週2位にランクダウン。週間ユニットも、初週から66%減少の74,000に数字を落としている。

 先週2位にランクインしていたケンドリック・ラマーの『GNX』(71,000ユニット/前週比13%減少)は今週3位に、ドレイク&パーティネクストドアの『$ome $exy $ongs 4 U』(66,000ユニット/前週比15%減少)は3位から4位、シザの『SOS』(62,000ユニット/前週比9%減少)は4位から5位に、それぞれワンランクダウンした。

 サブリナ・カーペンターの『ショート・アンド・スウィート』(57,000ユニット/前週比7%減少)は先週に続き6位をキープして、テイト・マクレーの『ソー・クロース・トゥー・ワット』(52,000ユニット/前週比18%減少)は5位から7位にランクダウン。先週8位にランクインしていたバッド・バニーの『DeBI TiRAR MaS FOToS』(50,000ユニット/前週比4%減少)は、今週も同位をキープしている。

 続いて今週9位には、韓国のガールズグループ=LE SSERAFIMの『5th Mini Album ‘HOT’』が初登場して、『UNFORGIVEN』(2023年5月/最高6位)、『EASY』(2024年3月/最高8位)、『CRAZY』(2024年9月/最高7位)に続く4作連続のTOP10入りを果たした。

 『5th Mini Album ‘HOT’』の初動ユニットは45,500で、その内訳はアルバム・セールスが38,500(アルバム・セールス・チャートで1位に初登場)、ストリーミングによるアルバム・ユニットが7,000(942万回)だった。セールスは、特典の異なる20種類以上のCDにより押し上げられている。

 先週9位にランクインしていたモーガン・ウォレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』(42,000ユニット/前週比3%減少)は、今週10位に順位を下げている。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは3月28日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『ミュージック』プレイボーイ・カルティ
2位『メイヘム』レディー・ガガ
3位『GNX』ケンドリック・ラマー
4位『$ome $exy $ongs 4 U』ドレイク&パーティネクストドア
5位『SOS』シザ
6位『ショート・アンド・スウィート』サブリナ・カーペンター
7位『ソー・クロース・トゥー・ワット』テイト・マクレー
8位『DeBI TiRAR MaS FOToS』バッド・バニー
9位『5th Mini Album ‘HOT’』LE SSERAFIM
10位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォレン

関連記事リンク(外部サイト)

Billboard 200 全米アルバム・チャート
Billboard Hot 100 全米ソング・チャート
プレイボーイ・カルティ、最新作『ミュージック』がSpotifyで2025年に1日で最もストリーミングされたアルバムに

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 【米ビルボード・アルバム・チャート】プレイボーイ・カルティ首位デビュー、LE SSERAFIM初登場9位

Billboard JAPAN

国内唯一の総合シングルチャート“JAPAN HOT100”を発表。国内外のオリジナルエンタメニュースやアーティストインタビューをお届け中!

ウェブサイト: http://www.billboard-japan.com/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。