福井県池田町の二十祭の式典で町産材を活用した木製品「SUGI FRAME」を贈呈


2022年4月より成人年齢が18歳に引き下げられたが、福井県池田町では例年どおり、社会人としての自覚を持ち、人生を自らの力と判断で歩んでいこうとする二十歳を祝い、励ますことを目的として「令和7年池田町 二十祭の式典」を開催する。

式典では、池田町が取組んでいる「木望の森100年プロジェクト」の一環として、町産材を活用した木製品「SUGI FRAME(スギフレーム)」の贈呈を行う。式典日時は、3月23日(日)池田町役場横ツドエルにて開催される。

丸太から切り出してきたような印象

丸太から切り出してきたような印象の「SUGI FRAME」は、池田町でのびのびと育った杉そのものを表現している。また、今年二十歳になる新成人の数になぞらえ、写真立てを揃えて並べるとひとつのおおきな輪が現れるよう設計されている。

式典では、企画・製造を担ったウッドラボいけだのスタッフによるプレゼンテーションを実施し、記念品の成り立ちや、木の役割、有難さを新成人に伝える。プレゼンテーションを含む贈呈会は、10分程度の予定だ。

「二十歳の決意」を刻印


また今回、新成人に「二十歳の決意を教えてください」と依頼し、事前にメッセージを集めた。大切にしたい言葉、二十歳の自分が掲げる目標、自分自身へのエール、どんな大人になりたいか。それぞれが思い浮かべた「決意」を、直筆の文字のまま製品に刻印する。

ひとつひとつに手間ひまをかけ丁寧に、また、貰い手にも協力してもらいながら製品づくりを行えるのは、池田町というちいさな町だからこそ。これも、この町の豊かさのひとつだと考えている。

ふるさとを思い出してほしいとの思いから

面積の約90%が森林である池田町。その森林面積の約半分が、人の手によって植えられ、育てられた木からなる人工林(杉)で構成されている。人工林は手入れがしやすい場所に位置し、家の裏山や道路の脇など、生活から近い距離に多いので、池田町に暮らしていると毎日杉を目にすることになる。

新成人は、学業や仕事などの理由で池田から離れて暮らすひとがほとんど。そこで「池田町で目にしてきた風景を身近に置き、ふるさとを思い出してほしい」という思いを込めて、製品に使用する木材に杉が選ばれたという。

つみきのくるま 木コロン

製品企画・製造を行ったウッドラボいけだは、これまでも「1歳の誕生日に贈る“つみきのくるま 木コロン”」、

高さ調節ができる学習机

「新一年生に贈る“学習机と椅子”」など、成長過程にあわせた製品を町民に届けてきた。今回、新たな製品として発表した「二十歳の記念品“SUGI FRAME”」以外にも、まちの木を活かした木製品を企画・開発し、地域での暮らしを豊かにするサポートができるよう活動していきたいと考えいる。

「令和7年池田町 二十祭の式典」にて贈呈予定の、「SUGI FRAME」を、この機会にチェックしてみては。

木望の森100年プロジェクト:https://ikeda-kibou100.jp

(江崎貴子)

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