【⽯川県加賀市】湯のまちの五感ざわめく4⽇間！「新・⼭中温泉⽂化絵巻－⼩さな、はじまりの芸術祭」開催

2025/02/22 07:00 ストレートプレス

⽯川県加賀市の山中温泉観光協会は、同地の歴史や⽂化の魅⼒に改めて光を当て、温泉地に内在するポテンシャルを引き出し、次世代に繋ぐためのアートプロジェクトとして、「新・⼭中温泉⽂化絵巻－⼩さな、はじまりの芸術祭」を3月20日(木)〜23日(日)に開催する。

歴史と⽂化に満ちた温泉地

菊の湯男湯

⼭中温泉は、開湯1300年を誇る歴史と⽂化に満ちた温泉地。その⻑い歴史において、⾏基、⻑⾕部信連、蓮如、芭蕉といった偉⼈も関わり、今⽇まで繋いできた。まちの中⼼にある総湯を核に温泉街が広がり、旅⾏者はもちろん、地元住⺠にも愛され続けている。

また、温泉の周辺に⽊地師たちが集まったことから、⼭中は漆器の名産地としても知られるようになった。そのほか、北前船の船頭たちが⾻休めに訪れ、⼝ずさんだ歌が後に「⼭中節」として知られるように。⼭中温泉の四季や物語を歌ったこの歌は、地域のアイデンティティそのものとなっており、芸妓たちによって洗練され、座敷芸としても継承されている。

鶴仙渓川床

本多静六が「世界⼀」と称賛した美しい渓流「鶴仙渓」沿いには旅館が並ぶが、かつては年間80万⼈を集めていた訪問者数が現在は25万⼈ほどに減少している。数百⼈いたとされる⼭中芸妓も、今や5⼈を切る程。このような激動の時代において、温泉地に内在するポテンシャルを再び引き出すべく、「新・⼭中温泉⽂化絵巻」プロジェクトが企画された。

プロジェクト名の由来

国分山医王寺所蔵：山中温泉縁起絵巻

⼭中温泉の成り⽴ちが描かれた絵巻には、橋⽴の船頭らが⼭中温泉を訪れ、総湯で湯浴みを楽しむ姿が描かれている。この温泉縁起絵巻は、総湯や温泉の精神が受け継がれてきた⼤切なものであるため、温泉⽂化の歴史を掘り起こし、未来へと伝える「新・⼭中温泉⽂化絵巻」プロジェクトにおいて重要なモチーフとしたという。

踊りと映画、アート散歩とマルシェの賑わい

「新・⼭中温泉⽂化絵巻－⼩さな、はじまりの芸術祭」では、様々なプログラムが用意されている。

3月20日(木)〜23日(日)の各日10:00〜18:00に開催される「山中温泉芸術散歩」では、医王寺、⻑⾕部神社、鶴仙渓など、⼭中温泉の結節点となるポイントに、⾦沢美術⼯芸⼤学の芝⼭昌也氏が率いる美術家チームによる現代美術作品を展⽰する。

山中座前

「舞踊劇」では、舞踏家・⺠俗学者の森繁哉氏を迎え、⼭中座芸妓衆とともに⼆つの舞踊劇を披露。3月20日(木)に第⼀演⽬「⼭中座」舞踊曼荼羅̶ 四⼈の舞踊家、⼭中の四季を踊る̶、22日(土)・23日(日)に第⼆演⽬詩劇「四季の舞」を上演する。時間はいずれも17:30〜。

3月20日(木)〜23日(日)の期間、「エナジー⾵呂フィルムフェスティバル」も開催。映像⼈類学を学んだカン・タムラが撮り下ろしたドキュメンタリー「YAMANAKA」、サスペンスドラマなど、アートと温泉⽂化に着⽬した映像などを上映する。フェスティバル名は、U-zhaan＆坂本⿓⼀feat.環ROY×鎮座DOPENESSによる「energyflow」のラップ版「エナジー⾵呂」に由来している。

3月20日(木)10:00〜12:00には、温泉⽂化のユネスコ無形⽂化遺産への登録を⽬指し、⼭中温泉からもその機運を⾼めるため、温泉⽂化に精通する有識者やメディア関係者を招いた「温泉知のフォーラム」を開催。

3月22日(土)・23日(日)の各日10:00〜17:00には、⼭中座周辺および北國銀⾏跡地にて、地元住⺠によるワークショップやマルシェを開催する(マルシェは16:00まで)。

3月20日(木)13:00〜／16:00〜には、普段⾮公開となっている古⺠家オークションハウスにて、ミシュラン⼆つ星で腕を磨いた「てんぷら的場」の的場⼤将をゲストに迎えた⼭中温泉のシェフたちとの1⽇限りの⾷事会「⾷と⼯芸の会｜DININGEXPERIENCE」を開催する。

予約が必要なプログラムもあり、詳細が決まり次第随時イベントページ・公式Instagramにアップされるので、チェックをお忘れなく。

「新・⼭中温泉⽂化絵巻－⼩さな、はじまりの芸術祭」に参加して、湯のまちの五感ざわめく4⽇間を楽しんでみては。

新・⼭中温泉⽂化絵巻イベントページ：https://www.yamanaka-spa.or.jp/event/3187
新・⼭中温泉⽂化絵巻公式Instagram：https://www.instagram.com/yamanakaonsen

(山本えり)