ポール・マッカートニー、感動的な『アビイ・ロード』メドレーで『SNL50』を締めくくる
ポール・マッカートニーが、『サタデー・ナイト・ライブ』(SNL)50周年記念特番『SNL50: The Anniversary Special』に堂々と復帰し、「Golden Slumbers」、「Carry That Weight」、「The End」からなる感動的な『アビイ・ロード』メドレーを披露した。
ポールはこの国民的米コメディ番組に1980年、1993年、2010年、2012年にミュージック・ゲストとして出演し、2006年、2013年、2015年にはカメオ出演を果たし、『SNL』の40周年記念特番にも出演した。現地時間20125年2月16日の夜に彼は再び、米ニューヨークの8Hスタジオのステージに立ち、ロック史上最も名高いアルバムのひとつに敬意を表して、3時間にわたるイベントを締めくくった。
ポールの他にも、この放送ではマイリー・サイラスとブリタニー・ハワードによる「Nothing Compares 2 U」のカバーや、ポール・サイモンとサブリナ・カーペンターによるサプライズ・デュエットなど、豪華なミュージシャンによるパフォーマンスが目白押しだった。
リル・ウェインは、ザ・ルーツとDJ T.ルイスとの共演でパフォーマンスを行い、2018年のシングル「Uproar」で幕を開けてから、ソロ・アーティストとして唯一米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で1位を獲得した「Lollipop」をはじめ、アルバム『Tha Carter』シリーズからの他の楽曲を披露した。その後「6 Foot 7 Foot」と「Mrs. Officer」が続いた。また、この夜はニルヴァーナの生存するメンバーがポスト・マローンと「Smells Like Teen Spirit」を共演するという、予期せぬ『SNL』的瞬間もあった。
『SNL』の50周年は、ロック界で最も伝説的な“もしも”のひとつも思い起こさせる。ポール・マッカートニーと故ジョン・レノンが番組で再結成する寸前だったという話だ。1976年、『SNL』の生みの親であるローン・マイケルズが番組の最初のシーズン中に、ザ・ビートルズが再結成したら3,000ドル(約46万円)払うとオファーしたことあった。その後ジョンは米プレイボーイとのインタビューで、その夜ダコタ・ハウスの彼のアパートでポールと一緒に番組を見ており、サプライズ出演を検討したことを振り返っている。彼は、「タクシーに乗る寸前だったけれど、実際にはあまりにも疲れていて。“ハハ、自分たちが出て行ったら面白いだろうね”と話していましたが、結局出演はしませんでした」と認めている。
その再結成は実現しなかったものの、ポールの『SNL』での歴史は豊かだ。音楽パフォーマンス以外にも、彼は長年にわたりコントのゲストとして頻繁に登場し、特に印象に残る例としては故クリス・ファーレイとの共演で、若くして亡くなったコメディアンが番組内の“クリス・ファーレイ・ショー”でポールに緊張しながらインタビューをするというものがあった。
ポールは、ここのところザ・ビートルズの不朽のレガシーを称え続けている。2023年にザ・ビートルズは、ジョンのボーカルをフィーチャーした幻の楽曲「Now and Then」で米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100″のTOP10に初登場した。この曲は米ビルボードの“Rock & Alternative Airplay”チャートで1位を獲得し、ザ・ビートルズにとって35曲目の全米TOP10ヒットとなった。
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