しまなみ海道に浮かぶ小さな島・因島で製造された「万田酵素」が、宇宙日本食として宇宙へ
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広島県尾道市因島にある「万田酵素」が開発した宇宙日本食『万田酵素(宇宙用)』が、JAXA大西卓哉宇宙飛行士の国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在ミッションで、初めてISSに搭載されることが決定した。広島県初の宇宙日本食として、2025年3月以降にクルードラゴン宇宙船運用10号機(Crew-10)で打ち上げ予定だ。
広島県初の宇宙日本食認証、そして宇宙へ
『万田酵素(宇宙用)』は、2023年11月に国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)によって宇宙日本食として認証された。
発酵食品が宇宙日本食の認証基準を満たすことは非常に困難と言われていたが、2020年9月に部署を横断するプロジェクトチームを発足し、それぞれの部署が有する知見を結集して、厳格な安全性と品質基準に基づく様々な審査を一つひとつクリアすることで、無事、広島県初の認証取得に至ったという。
万田酵素(宇宙用)を“お守り”に
万田酵素(宇宙用)は、53種類の植物性原材料を長期熟成・発酵させた発酵食品で、区分としてはデザートに分類される。
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万田酵素(宇宙用)
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万田酵素(宇宙用)
宇宙食は、微小重力下で食されるため、中身の飛散を防止することが必要不可欠。そのためペースト状で粘度が高く作られており、製品本来の形状を変えずに宇宙でも問題なく食べることができるのだ。
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「万田酵素」の市販品。こちらは宇宙日本食と異なり、ISSに搭載されるものではない
大地に育まれた植物の力をしっかりと感じられる濃厚な味わいの万田酵素は、ストレスなく摂取できる発酵食品として、度々、愛用者から“お守り”と称されるのだそうだ。過酷な宇宙環境にあるISSに旅立つ大西卓哉宇宙飛行士へとっても、『万田酵素(宇宙用)』は、発酵が育んだ“お守り”として、きっと頼りになる存在となることだろう。
発酵食品の可能性を次世代に
万田発酵の原点は、江戸時代の元禄期から続いた造り酒屋。清酒「万田」の蔵元として、約300年にわたって伝統的な酒造りの発酵技術が受け継がれてきた。現在の「万田酵素シリーズ」は、そうした発酵技術を活かすことで生まれ、以来、40年にわたって製造・販売を行っている。
創業以来、「人と地球の健康に貢献する」という企業理念のもと、発酵食品の可能性を信じ製品を作り続けてきた。
今回の「万田酵素(宇宙用)」の開発について、万田発酵は、今回の宇宙日本食開発のノウハウを活かして、発酵食品の可能性を引き続き探求していくという。
地球上で古より育まれ、進化を遂げてきた“発酵”技術で製造された食品が、いよいよ宇宙空間へ旅立つ。この宇宙に羽ばたく発酵食品の新たな一歩は、次世代を担う子供たちの科学や発酵食品に対する興味を喚起するきっかけともなるだろう。これからの躍進も目が離せない。
■万田酵素(宇宙用)
内容量:20g(1包・8個入)
公式サイト:https://www.manda.co.jp
(熊田明日良)
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