2024年、球界の話題をひとりでかっさらっていった超人・大谷翔平選手。2025年の開幕は東京ドームで迎えることもあり、例年以上にメジャーリーグの話題が盛り上がることは間違いない。そんな2025年も大注目の大谷翔平選手。筆者は打者としてのある記録に注目していきたいと思う。
それはドジャースタジアムで場外ホームランを打つこと。
実はドジャースタジアムでこれまでに場外ホームランを打った選手は非常に少ない。その数、わずか5人で6本。
最初にドジャースタジアムで場外ホームランを打ったのは、当時パイレーツの主砲で殿堂入りも果たしているウィリー・スターゲル。1969年8月5日と1973年5月8日にライト方向に1号と2号を放っている。
ドジャースの選手として初めてドジャースタジアムで場外ホームランを打ったのは野茂英雄投手の相棒として日本でも知られ、最近ではWBCイタリア代表監督として来日して話題になったマイク・ピアッツァ。1997年9月21日のレフト方向への一発で、実に24年振りの場外ホームランだった。そしてその2年後、1999年の5月22日にはカージナルスのマーク・マグワイアが左中間に放ち、これで4本目。
5本目は2010年代まで一気に飛び、2015年5月12日。当時マーリンズに所属していたジャンカルロ・スタントンがレフトへ。そして一番直近は2021年9月30日にレフトへ放ったパドレスのフェルナンド・タティスJr.だ。
ドジャースタジアムは左右対称の球場のため、左右によっての有利不利はないが、たまたま左打者はスターゲルだけ。大谷翔平選手が場外ホームランを放てば、左打者としては史上2人目。ドジャースの選手としてもピアッツァに次いで2人目。球場通算7本目の場外ホームランとなる。
惜しかった!2024年7月21日の超特大弾!!!
場外ホームランを期待してしまうのは、非常に惜しい一発を2024年に放っているからだ。7月21日のレッドソックス戦で、4年連続となる30号ホームラン。推定144mとなる一発で、スタンド一番奥、屋根のやや下に入ってワンバウンドして球場の外に出たように見える。
実はドジャースタジアムは屋根の上に当たって場外に出た場合も場外ホームラン認定なるため、本当に本当に惜しい一発だった。
数々の名プレイヤーたちと肩を並べる、歴史的なホームランが今年見られるのか注目だ。
(Written by 大井川鉄朗)