【静岡県静岡市】瓦の魅力を伝える瓦小物専門店「長澤瓦商店」OPEN!ワークショップも開催
静岡県・清水で創業50年を超え、瓦施工店を展開する長澤瓦商店は、2024年に静岡市清水区にて瓦小物専門店「長澤瓦商店」をオープン!
瓦小物を通じて、瓦の魅力を伝えている。
「鬼玲」として活動する長澤玲奈さん
「長澤瓦商店」の長澤玲奈さんは、1999年に静岡清水で生まれ、幼少期から瓦葺き師である父の背中を見て、瓦への情熱と憧れを抱いて成長してきたそう。
同氏は、瓦の専門知識を深めるために愛知県で鬼瓦師に弟子入りし、修行を経て「鬼玲」として活動中だ。
瓦が衰退している現代において、自分にできることは何かと考えた結果、現代の人に親しみを持ってもらえるよう、瓦の魅力を詰め込んだ新しい瓦小物を作ることに決めたという。
清水瓦を、もう一度復刻させたい!
清水は、かつて地域産業として巴川を中心に瓦の製造が盛んだったそうだが、1974年7月7日(日)に起きた“七夕豪雨”により、巴川の氾濫が発生。それに伴い瓦屋が大打撃を受け、廃業が相次ぎ、清水瓦という文化が消えてしまったそう。
多くの人が誇りを持って繋いできた清水瓦という地域産業が消え、名前さえ知られなくなり、そして今や清水瓦だけでなく瓦そのものが失われつつある。
長澤玲奈さんの祖父で同社の創業者・長澤久雄さんの実家も、清水で瓦を焼く職人の一人だったそう。
祖父が誇りを持って話す清水瓦を、もう一度復刻させたい。当時の人たちの熱い想いを感じてもらいたい。長澤玲奈さんは、そのために清水瓦の復刻プロジェクトに取り組み、そうした活動を経て、瓦小物専門店「長澤瓦商店」のオープンに至った。
瓦で作った小物や雑貨を販売
「長澤瓦商店」では、現代の人々にまず“瓦”という存在を知ってもらうため、アクセサリーや、瓦の吸水性を活かしたアロマストーン、いぶし銀の落ち着いた質感のインテリア雑貨などの瓦小物を販売している。実際の瓦と同じ製法で作られており、瓦の特徴であるいぶし銀の美しさや、どんな場所にも溶け込む質感が魅力的だ。
また、使用するごとにいぶし銀の角が取れてなめらかになるため、色の変化も楽しめる。
瓦小物を制作するワークショップも開催
さらに、瓦の歴史を知りながら瓦小物を制作する「瓦ワークショップ」も開催。所要時間は1時間半~2時間、料金は2800~5400円で、季節に応じたテーマに沿って粘土から形を作り、瓦小物を制作できる。
子どもから年配の人まで参加可能で、多くの人に新しい発見と創造性の体験を提供する内容だ。
長澤玲奈さんの思い
「長澤瓦商店」の鬼師・広報を務める長澤玲奈さんは、「『長澤瓦商店』は私達の瓦が好き!という想いを詰めた場所です。日本の風景を作る瓦を、これから先も残していきたいという気持ちで取り組みをしています。
普段家を守ってくれる屋根ですが、屋根材を超えた魅力があると考え瓦の性質を活かした商品を制作しています。その魅力をぜひ、店舗にいらして感じてください」とコメントしている。
小物やワークショップを通じて、“瓦の魅力”に触られる「長澤瓦商店」に足を運んでみては。
■長澤瓦商店
住所:静岡県静岡市清水区能島160-3
営業時間:10:00~16:00
定休日:日・月
公式サイト:https://nagasawaroof.buyshop.jp
(佐藤ゆり)
ストレートプレスは、トレンドに敏感な生活者へ向けたニュースサイトです。ファッション、ビューティー、ライフスタイル、モノの最新情報を“ストレート”に発信します。
ウェブサイト: http://straightpress.jp
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。