【青森県五所川原市】巨大な立佞武多(たちねぷた)に圧倒されるばかりの夏

青森県五所川原市

日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。

今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。

「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。

今回は、青森県五所川原市を写真とともに紹介する。

Vol.389/青森県五所川原市

旅は2023年の8月のことである。昨夜は初めて青森市で、「青森ねぶた祭」と出会うことができた。これ以上なく嬉しいことで、宝物のような体験だったけれど、青森県はまだまだ広い。この日は昼前から旅を進め、青森市から藤崎町を巡り、夜は五所川原市の立佞武多(たちねぷた)へ。

いろいろなねぶた(ねぷた)の祭りが青森では行われているけれど、立佞武多はものすごく巨大なのだ。そのことを知ってはいたけれど、実際に出会うと、もう、大きすぎてとんでもないと思った。

かつて、立佞武多の館で本物の山車を見上げたこともあったが、展示で見たときの山車と、実際に動く山車は、もう、別物だった。まちなみに対して、比率がおかしいのだ。

西日に照らされて堂々とまちなかへ入場してくる山車たちの様子を、口をあんぐり開けて見上げるばかりだった。今年が初陣だという素戔嗚尊(すさのおのみこと)も揃って、巨大ネプタが3台揃った姿は、シンゴジラやウルトラマンの世界にいるかのようだった。日が沈むと、大型立佞武多が建物から顔を出して、光を放って浮かび上がる。なんと現実離れした迫力だろう。あっという間に祭りの時間は過ぎていった。

お祭りがもうすぐはじまる

大型立佞武多だ。なんて大きさだ!

ただ、見上げるばかり

みんなで目一杯押す

装飾もかっこいい

日が落ちてきた

拍手。そこにはどうやって行けるんだ

雰囲気は最高潮だ

リズムは青森ねぶた祭とは違っていた

いったい何階建ての高さだろう

車にも佞武多が映り込む

あまりに圧倒された夜だ

青森市のねぶたとは掛け声も演奏も違っていた。「ラッセラー!」ではなく、「やってまれ!」の掛け声で、リズムもちょっとはんなりだ。それに合いの手で「はっ!」と何度か挟むところが、すごくお洒落で。踊り方もチームごとに違っていた。ねぶたが「ますらおぶり」なら、立佞武多は「たおやめぶり」かなあと思ったりもした。

青森県には、一日一日を駆け抜ける夏がある。

(仁科勝介)

写真家プロフィール

仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
仁科勝介公式Twitter:https://twitter.com/katsuo247
仁科勝介公式Instagram:https://www.instagram.com/katsuo247

  

  

  1. HOME
  2. 生活・趣味
  3. 【青森県五所川原市】巨大な立佞武多(たちねぷた)に圧倒されるばかりの夏
ストレートプレス

ストレートプレス

ストレートプレスは、トレンドに敏感な生活者へ向けたニュースサイトです。ファッション、ビューティー、ライフスタイル、モノの最新情報を“ストレート”に発信します。

ウェブサイト: http://straightpress.jp

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。