【宮城県川崎町】世界的デザイナーによる有名作品を常設展示する「Numata (DESIGN+ART) Museum」OPEN

2025/01/29 19:45 ストレートプレス

家具販売・建築設計デザイン・グラフィックデザイン・ミュージアム運営を行うGREEN BIRDは、宮城県川崎町にて、デザインミュージアム「Numata (DESIGN＋ART) Museum」をオープン。

1930年〜現代の、世界的デザイナーによるプロダクトの有名作品を常設展示している。

常設でいつでもデザインを楽しめる場

展示写真 : Wolfgang Tillmans

GREEN BIRD代表取締役・沼田寛彦さんは、「自分たちの身近にあるプロダクトデザインの逸品をミュージアムで観ることができる。」その衝撃と感動は、初めて海外でデザインミュージアムを訪れたあの日から数十年たった今でも、鮮明に記憶に刻み込まれていると振り返る。

その感動を分かち合うべく、“常設でいつでもデザインを楽しめる場”をつくるため、仙台市中心部から車で30分程度のエリアに、私設ミュージアム「Numata (DESIGN＋ART) Museum」が立ち上げられた。

沼田寛彦さんについて

沼田寛彦さんは、2004年にアパレルの小売・卸売業・輸入業として事業をスタート。インテリアの専門学校を卒業していたこともあり、仕事として訪れた世界各地で、有名建築やビンテージ家具店などを巡りビンテージ家具・雑貨の収集を開始した。

2011年には、宮城県仙台市に北欧ビンテージ家具・雑貨店「Chickadee＆HOME」をオープン。そこから世界中の有名作品を販売するかたわら、さらに希少なビンテージ家具・雑貨の収集を続けてきた。そして、専門学校時代に訪れたロンドンのデザインミュージアムに感銘を受け、日本にも常設のデザインミュージアムをという思いから、ミュージアムのオープンを実現した人物だ。

良いプロダクトをジャンルレスに展示

展示写真：杉本博司

「Numata (DESIGN＋ART) Museum」では、これまでに同氏が収集した北欧デザインのビンテージコレクションを中心としながら、自分たちが「良い」と思えたプロダクトやアートを、国や地域、アイテムの種類を問わずジャンルレスに展示している。

ロゴマークやミュージアムグッズのデザインは、平林奈緒美さんが担当している。

「Numata (DESIGN＋ART) Museum」は、北欧のような自然豊かな東北の地に、Alvar Aalto、Le Corbusier、Donald Judd、Robert W.Irwinなど、建築家やアーティストの作品からインスピレーションを得て設計・デザインしたという。

館内の受付カウンターには、Alvar Aaltoで1950年代に建築物に実際に使用された外壁タイルを利用した他、デンマークを代表する建築家の照明器具や建具などを採用している。

希少なオリジナル作品などを展示

展示写真：米田智子

1階には、Arne Jacobsen、Finn Juhl、Hans J. Wegnerなどの希少なオリジナル作品を展示。

エキシビションスペースでは、年に数回の企画展が予定されている。

世界で数点しか無いと言われる様な作品や、

アメリカ、ドイツ、日本など、時代、国を問わずデザイン性が高いと感じるプロダクトの展示にも注目だ。

2階には、Alvar Aaltoの1930～1950年代の作品を展示。

常設でデザイン作品を観ることができる「Numata (DESIGN＋ART) Museum」では、フィンランド・デンマーク・ドイツを中心に、家具・雑貨・電化製品・ファッション・ポスターまた現代アートなどを多岐渡り展示。

いつでもデザインを楽しめる場所として、またデザインを学ぶ人たちの一助となる存在としてありたいと考えているという。

他とは違った視点のミュージアムショップ

また、ミュージアムショップの什器は、ドイツのプロダクトデザイナー・Dieter Rams氏のもの。ショップでは、平林奈緒美さんデザインによる限定のキャップ、Tシャツ、バッグなどのオリジナルアイテムに加え、北欧ビンテージ雑貨、海外のデザイン文具を販売。さらに、恵比寿にある書店「POST」選書による、古書も含めたデザイン・建築・アート関連の書籍も購入可能だ。