ジョージ・クリントン/ドゥービー・ブラザーズなど、2025年【ソングライターの殿堂】入りが決定

 ジョージ・クリントン、アシュリー・ゴーリー、ロドニー・“ダークチャイルド”・ジャーキンス、マイク・ラヴ、トニー・マコーレー、そしてドゥービー・ブラザーズの3人のメンバー(トム・ジョンストン、マイケル・マクドナルド、パトリック・シモンズ)が、2025年の【ソングライターの殿堂】(SHOF)入りを果たした。同団体の2025年度殿堂入りおよび授賞式は、現地時間2025年6月12日に米ニューヨークのマリオット・マーキス・ホテルで開催される。

 2017年以来、受賞者に女性が含まれない初の【SHOF】となる。【SHOF】は、ほとんどの賞の組織と同様に、近年はジェンダーの多様性をより意識するようになってきていた。当初の候補者リストには、フラン・ゴールド、シェリル・クロウ、ジャネット・ジャクソン、アラニス・モリセットの4人の女性が含まれていたが、今年は誰も選ばれなかった。

 【ソングライターの殿堂】入りは、【ガーシュウィン賞】と並んでソングライターにとって最高の栄誉だ。著名な楽曲を数多く生み出してきたソングライターが、初めて商業的に重要な楽曲をリリースしてから20年後に殿堂入りの資格を得る。

 マイク・ラヴは、ブライアン・ウィルソンがザ・ビーチ・ボーイズのメンバーとして殿堂入りしてから25年後にようやく殿堂入りを果たすことになる。

 ラヴ、クリントン、そしてドゥービー・ブラザーズの3人は、いずれも【ロックの殿堂】入りを果たしている。ラヴは1988年にザ・ビーチ・ボーイズのメンバーとして、クリントンは1997年にパーラメント・ファンカデリックのリーダーとして、そしてドゥービー・ブラザーズは2020年に殿堂入りを果たした。ザ・ビーチ・ボーイズとPファンクは、レコーディング・アカデミーから<生涯功績賞>も授与されている。

 マイケル・マクドナルドは【グラミー賞】を5回受賞している。パトリック・シモンズとロドニー・ジャーキンスは2回受賞している。3人とも<年間最優秀レコード>を受賞しており、マクドナルドとシモンズはドゥービー・ブラザーズの「What a Fool Believes」の演奏者として、ジャーキンスはサム・スミスの「Stay With Me (Darkchild Mix)」の共同プロデューサーとして受賞した。後者のタイトルは、ジャーキンスのニックネームに由来している。

 米カントリー・ミュージック界屈指のソングライターであるアシュリー・ゴーリーは、【ナッシュビル・ソングライターの殿堂】入りする前にオールジャンルの【ソングライターの殿堂】入りを果たす。これはナッシュビルのソングライターとしては異例だ。ゴーリーとジャーキンスは共に47歳で、今年殿堂入りを競ったソングライターの中では最年少だ。

 今年は26人のソングライターまたはソングライティング・チームが【SHOF】入りを目指して競い合った。選出されたのはわずか6人で、パフォーミング・ソングライター部門では13人の候補者の中から3人、パフォーミング以外のソングライターを対象とするソングライター部門では13人の候補者の中から3人が選ばれた。ノミネートは2024年11月12日に発表され、投票は12月22日に締め切られた。

 【SHOF】は、ソングライターの最高の名誉である<ジョニー・マーサー賞>と、最新の人気ソングライターに贈られる<ハル・デヴィッド・スターライト賞>の受賞者をまだ発表していない。

 2025年に【ソングライターの殿堂】入りを果たしたソングライターは以下のとおりとなっている。各候補者の名前の後に列挙された5曲は【SHOF】が提供したが、それらは“彼らの膨大なカタログの代表的なサンプルに過ぎない”と強調している。

◎2025年【ソングライターの殿堂】入りソングライター
<ソングライター部門>
アシュリー・ゴーリー:「I Had Some Help」「Last Night」「You Should Probably Leave」「Play It Again」「You’re Gonna Miss This」
ロドニー・“ダークチャイルド”・ジャーキンス:「Say My Name」「The Boy Is Mine」「You Rock My World」「Deja vu」「Telephone」
トニー・マコーレー:「Baby Now That I’ve Found You」「Build Me Up Buttercup」「Don’t Give Up On Us」「(Last Night) I Didn’t Get to Sleep at All」「Love Grows (Where My Rosemary Goes)」

<パフォーミング・ソングライター部門>
ジョージ・クリントン:「Atomic Dog」「Flash Light」「(Not Just) Knee Deep」「I’d Rather Be With You」「Give Up The Funk (Tear the Roof off the Sucker)」
トム・ジョンストン、マイケル・マクドナルド、パトリック・シモンズ(ドゥービー・ブラザーズ):「Listen to the Music」「Takin’ It to the Streets」「Black Water」「What a Fool Believes」「Long Train Runnin’」
マイク・ラヴ:「California Girls」「Good Vibrations」「The Warmth of the Sun」「I Get Around」「Fun, Fun, Fun」

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