【世界の端に行ってみた】日本・北海道の貝殻島灯台に行ってみた / 納沙布岬3.7キロ沖合

世界中にある「端」や「行き止まり」や「離島」に行ってみたい。なんだかよくわかんないけど行ってみたい、見てみたい、足を踏み入れたい。そんな気持ちで前回は南アフリカの先端「喜望峰」に行ってみました。

日本・北海道の貝殻島灯台に行ってみた

今回は日本・北海道の貝殻島灯台に行ってみた。根室市・納沙布岬から約3.7キロの沖合にある貝殻島は、約10平方メートルの小さすぎる島。畳にして5~6畳ほどの広さしかありません。そこに灯台が建てられており、島全体を覆っています。よって「貝殻島=貝殻島灯台」と言っても間違いではない状態です。

<根室海上保安部による貝殻島灯台の解説>

「貝殻島は水晶島と納沙布岬に囲まれた珸瑶瑁水道のほぼ中央に位置する小さな島です。この付近は潮流が早く暗礁があるなど航海上危険な水域で、航行安全の必要から昭和12年4月に灯台を建設しました。現在は貝殻島を含む北方領土はロシアに不法占拠されていることから、日本で保守管理が出来ません。また灯台付近はコンブ漁が盛んで毎年6月のコンブ漁の解禁日以降、白波をたてて出漁する漁船を見ることができます」

釧路から納沙布岬までクルマで移動

貝殻島灯台に一般人が船で行くことは難しいので、納沙布岬までクルマで向かい、その付近からドローンで行き、撮影することにしました。

東京から釧路まで飛行機、釧路から納沙布岬までクルマで移動。朝の便で出発しても、到着は夕方になりました。思ったよりも遠い!?

納沙布岬には灯台とお土産物屋さん

納沙布岬に到着すると、そこには納沙布岬灯台とお土産物屋さんがありました。撮影時は工事中で、灯台に入る事は出来ず。お土産物屋さんは営業していましたが、店内は撮影禁止。

貝殻島周辺でとれた昆布がたくさん売られていたので購入。ここでしか買えない「白い恋人」もあるので激レアなスポットです。もちろん買いました。

根室名物のエスカロップとやきとり弁当

ちなみに、納沙布岬がある根室市の名物といえば、タイエーの「やきとり弁当」。やきとり弁当は函館が有名ですが、根室でも名物なのです。

ということで購入して食べてみましたが、限りなく柔らかい鶏肉とタレがむちゃウマ。なんとも上品な甘味と旨味に仕上がっているのは、十勝ワインを使用しているからでしょうか。

根室市といえばエスカロップが有名ですが、タイエーのやきとり弁当も間違いなく根室市の名物といえるでしょう。

納沙布岬の駐車場でやきとり弁当を食べ終え、野外に出て貝殻島を目視で確認できるかチェックしてみました。かすかに、棒のようなものが海にあることがわかりましたが、あくまで棒のようなものであり、灯台には見えません。

3.7キロ離れていると撮影は難しい!

一眼カメラとiPhoneで貝殻島灯台を撮ってみたところ、裸眼よりはよく見えましたが、望遠でも鮮明には撮れず。天候の良し悪しに関わらず、鮮明には撮れなかったです。やはり3.7キロ離れていると撮影は難しい!

もっと超望遠レンズで撮影すれば鮮明に撮れたかもしれませんが、今回はこれが限界でした。

ドローンで貝殻島灯台まで行くことは出来たが

3日間かけて撮影に挑みましたが、風が強くない日は2日間だけで、しかもかなり寒い。ドローンで貝殻島灯台まで行くことはできましたが、寒さに負けて長時間は撮影できず。しかし鮮明な画像を撮ることはできました。

灯台がピサの斜塔のように傾いている

貝殻島灯台は、確かに「貝殻島=貝殻島灯台」な状態。島が完全に灯台化しています。近くに行ってわかりましたが、灯台がピサの斜塔のように傾いています。これ、最初から傾いていたのでしょうか。

多くの鳥がとまって休んでいます

灯台の下部には入口があるものの、ドアはなく、内部は吹き曝しの状態に。内部を見てみましたが、物が置いてあるようには見えません。せり出ている部分に多くの鳥がとまって休んでいます。

もしかすると、鳥がこの入口から入って強風を避けることもあるかもしれません。

絵画のようなものが側面に貼られている

灯台の上部には、ライトが取り付けられているようですが、光っていません。そして木製のような十字の棒が設置されていました。また、絵画のようなものが側面に貼られていました。旗のようなものが絡まっていました。

貝殻島灯台はかなり崩壊が進んでいる

正直、貝殻島灯台はかなり崩壊が進んでいると感じました。波が当たる基礎の部分は鉄棒が露出して錆びています。壁もかなり剥がれ落ちており、崩壊が進んでいます。近い将来、貝殻島灯台が倒壊し、海に沈んでもおかしくないとも感じました。

旅はまだ続きます。これからも世界中にある「端」や「先端」や「行き止まり」に行ってみたい。次回の『世界の端に行ってみた』はチュニジアの砂漠のオアシスに行ってみた。……です。


(執筆者: クドウ秘境メシ)

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