【ライヴレポ】豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOLが聖夜に限界を突破!──〈周年記念ライブ「突破」〉
2024年12月25日。Spotify O-WESTにて、
ちょうど1年前に「豆柴の大群」と「都内某所」が合併し誕生したアイドル・グループ、「豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOL」。彼女たちはそれから1年間、全国を回るツアーや様々な経験を通して、大きく成長してきた。この日のライヴはその集大成を見せる大切な1日である。
ライヴは、この日リリースされたアルバムの幕開けを告げるSE“突破”でスタート。メンバー4人はステージを走り回りながら、開演までの空気を盛り上げていく。セットリストの1曲目は“HiGH HOPES”。豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOLの楽曲を多く制作したきたHi-Yunkが制作したストレートなロック・サウンドがフロアの盛り上がりに火を点けていく。続く“LiGHTS CAMERA ACTiON!”で、ナオ・オブ・ナオ、アイカ・ザ・スパイがトランジスタ・メガホンを手にしてフロアを煽ると、今度はモンアイ流ガールズ・クラッシュ“Break out”で新たな魅力を見せつけ、序盤からテイマー(豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOLファンの総称)のハートをガッチリと掴んでいた。
MCでは、アイカの「突破、突破、突破ー!」という合図からメンバーそれぞれの「突破」にちなんだコメントを披露。先日までインフルエンザの治療のため休養していたモモチ・ンゲールは「インフルエンザを突破ー!」、続くナオは「昼夜逆転人間を突破ー!」、最後のレオナ・エンパイアは「かわいいもかっこいいも、もっと上に突破ー!」と宣言。また毎公演でギャグを披露しているレオナ。この日は、クリスマス特別バージョンとして「こどもたちにプレゼント渡さなきゃなー。あーもう、大変。もう、サンタ辞ーめよ!サンタ、クローズ!」とギャグを披露。しっかりやりきる度胸とギャグの完成度から「クロちゃんよりおもしろい!」と大きな喝采を浴びていた。
次のブロックでは、豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOLとしてのファースト・シングルから“わんダーらんど”と“Shout out to good show!”の2曲をパフォーマンス。テンションの高いサウンドとコミカルな歌詞で、モンアイらしさを全開にしたあとには、クールなR&B調の“現実逃避”を披露。大人の恋愛を歌うリリックが胸を刺す“イッキイチユウナイト”では、メンバーの決め台詞がテイマーをメロメロにしていた。
2024年最後のライヴということで、メンバーは来年2025年の抱負も語られた。まずレオナは「これまでで付いてきた団結力を活かして、見てらえるようなパフォーマンスをする」と個人だけでなくグループ全体についてコメント。2人目のモモチは「“モモチがかわいい新規”を1000人作る」とビジュアル面の強化にも努めていくことを宣言。ナオは「ラーメンのお仕事がしたーい!」と個人の目標を発表し、ラストのアイカは「パワフルに頑張りまーす!」と舌を巻きながら高らかに叫び、来年への活動の期待を盛り上げた。
この日はモンアイ初の試みとして、メドレーのコーナーも。“Make it blur”、“Bye Bye”とおしゃれな楽曲を届けると、続いて歌われたのはメンバー全員で作詞を担当した“Starry Carnival”。曲間には、アイカのホイッスルが響き、ミラーボールの輝きに負けないキラキラとした姿を見せていた。このブロックのラストは、モンアイきってのハイテンション・ナンバー“イカサマダンス”。3人組ダンスグループ、パワーパフボーイズが振り付けを手がけたロデオダンスの冒頭から、会場のヴォルテージを最高潮まで引き上げていた。
新作アルバム『突破』は、メンバーそれぞれのリクエストが反映されている作品。続いて披露された“それ ちょーだい”は、アイカが「こういう曲が歌いたい!」という想いを込めた楽曲だ。この曲は「最後の餃子 もらってもいい?」という歌詞が耳から離れない中毒性の高い超コミカル・ナンバーだが、この日はクリスマスということで、「最後のケーキ もらってもいい?」と歌詞を変えてパフォーマンス。ライヴは続いて、モモチ提案の“AME”を披露。これまでのモンアイにはなかったダークな世界観を提示。さらに、いまのモンアイの現在地を示したような、ロック・バラード“Go Away”を熱唱し、会場の熱気をゆっくりと上げていった。
ライヴは終盤へ。ナオの想いがつまった“Walk”では、テイマーたちのコールも大爆発。モンアイにとっても大事な曲になっていく予感を感じさせた。続いて4人は豆柴の大群のキラー・チューン“MUST GO”、そして本編最後は、豆柴の大群としても大切な大切な“りスタート”。全身全霊の歌声がSpotify O-WESTに鳴り響き、4人はステージを後にした。
大きなアンコールの声に導かれ、ライヴスタート時に流れていたSE“突破”のクリスマスver.とともにサンタ服に身を包んだ4人が登場。そこからモータウン・ビートの“恋のフルスイング”をキュートに舞い踊ると、“昨日は戻らない”で再びテイマーたちの心に火をつけた。
最後のMCでは、「豆柴の大群」として活動をはじめてから5周年を迎えたナオとアイカが、グループの活動がスタートしたときの寮生活のことを回想。クリスマスパーティーの思い出し話をしているその様子には、確かなその絆の強さが感じられた。ラスト・チューンは、清竜人が手がけたウィンター・ソング“暖かくてね冷たい夜を超えて”。冷たい風が吹き荒ぶ12月に、暖かな空気が会場を包み込んでいた。
こうして幕を閉じた豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOLの〈周年記念ライブ「突破」〉。もうすぐ2024年も終わってしまうが、まだまだモンアイの勢いは止まらない。2025年も彼女たちは悩み挑戦しながら、大きな壁を“突破”してくのだ。
取材&文:西田健
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ライヴ情報
豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOL
〈周年記念ライブ「突破」〉
2024年12月24日
セットリスト
M1.SE(突破)
M2.HiGH HOPES
M3.LiGHTS CAMERA ACTiON!
M4.Break out
M5.わんダーらんど
M6.Shout out to good show!
M7.現実逃避
M8.イッキイチユウナイト
M9.メドレー (Make it blur~Bye Bye~Starry Carnival~イカサマダンス)
M10.それ ちょーだい
M11.AME
M12.Go Away
M13.Walk
M14.MUST GO
M15.りスタート
EN1.(突破クリスマスver.)〜恋のフルスイング
EN2.昨日は戻らない
EN3.暖かくてね冷たい夜を超えて
ライヴ情報
ワンマンライブ「HAPPY NEW MONSTER NiGHT」
【公演日程】
◆2024年1月5日(日) [東京都]下北沢SHELTER
開場/開演18:30/19:00
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