販売停止のゲーム『コンコード』のアニメが超良いデキな件 / ゲームより先にアニメ公開されてたら運命変わったかも
Firewalk Studiosが開発を担当し、SIEが発売したプレイステーション5とSteam向けのゲーム『コンコード』(CONCORD)。すでにご存じの方も多いと思いますが、2024年8月23日に発売したにもかかわらず、約2週間後に販売停止となりました。プレイヤーにとって満足できるゲーム内容ではなかったのが原因のようです。そして、開発元のFirewalk Studiosは閉鎖されるという事態に……。
『コンコード』販売停止が大々的に報じられる
多くのニュースメディアがこの「販売停止」という事態を大々的に報じました。その件に関して改めて触れるのは袋叩きにしてオーバーキルしているようなものなので深く触れませんが、SIEにとって黒歴史になってしまったのは事実といえるでしょう。
ゲーム『コンコード』をアニメ化した作品のデキが素晴らしい
ですが、ちょっと何言っているかわからないかもしれませんが、このゲーム『コンコード』をアニメ化した作品のデキが素晴らしいのですよ。不人気で、2週間で販売停止になり、開発元が閉鎖された前代未聞のゲームがアニメ化!? と思いますよね。でもそれは事実。しかも、販売停止後の2024年12月17日にAmazon Prime Videoで配信が開始され、けっこう高評価を得ているのです。
Amazon Prime Video『シークレット・レベル』のエピソードのひとつ
アニメ版『コンコード』は、Amazon Prime Video作品『シークレット・レベル』(Secret Level)のエピソードのひとつとして配信されています。
『シークレット・レベル』は実在するゲームに着想を得て新解釈し、独自のストーリー展開をアニメ化したもの。ネタバレになるので内容に関して浅いことしかお伝えできませんが、『コンコード』の世界観をベースに、キャラクターたちがエキサイティングな展開を楽しませてくれます。
世界観とキャラクターに没入させる力が凄まじく強い
実際にアニメの『コンコード』を鑑賞して、とても楽しめたと同時に、こう思ったのです。「このアニメを先に出していればゲームは成功していたのではないか」と。アニメ版にデキの良い部分は多々ありますが「世界観とキャラクターに没入させる力が凄まじく強い」のです。
ゲームの『コンコード』が成功しなかった理由の一つに、キャラクターに魅力がないというものがありました。
人気のあるキャラクターの条件として、カッコよさも、美しさも、好かれる性格であることも、絶対必要とは思いません。プレイヤーがそのキャラクターにライドできるかどうかかが重要だと思います。ようは、気持ちがノレるかどうかが重要。
このアニメを見てからゲームをプレイしたならば……
最初から『コンコード』のキャラクターを見せられてもライドしにくいかもしれませんが、このアニメを見てからゲームをプレイしたならば、イイ感じにライドで来たのではないかと感じます。ノリは重要。
ちなみに、アニメとゲームではキャラクターが一致しないようですが、世界観を含めたキャラクターの「造」「流」「魂」からは同じものを感じます。
アニメ版『コンコード』はいいぞ!
ということで、残念ながらゲームは消えてしまいましたが、とりあえずアニメ版『コンコード』を観てほしいと心から思ったのでした。きっと「ゲームより先にアニメが公開されていれば……」と感じる人は少なくないと思います。アニメ版『コンコード』はいいぞ!
※記事画像はゲーム『コンコード』パッケージ画像 / Steamのプレイ画像より引用
(執筆者: クドウ秘境メシ)
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