「後悔先に立たず」とはどんな意味?「先に立たず」とはどんな状況?その類義語は?

ことわざとしてはもちろん座右の銘としても使用される言葉、それが「後悔先に立たず」です。

しかし、この言葉はどのような状況を指すのでしょうか。
今回は「後悔先に立たず」がどのような言葉なのか解説します。

「後悔先に立たず」の意味

ここでは「後悔先に立たず」の意味を解説します。

ことわざとしての「後悔先に立たず」

ことわざとしての「後悔先に立たず」は、やってしまったことは後になって悔やんでも取り返しがつかないものだということの例えです。

後悔は後からやってくるものであって先にわかるものではないということを表したことわざとなっています。

座右の銘としての「後悔先に立たず」

左右の銘としての「後悔先に立たず」は、後で悔やむことのないよう事前に準備したり熟考したりすべきであるという戒めの意味を持っています。

何か行動を起こすならよく考えてきちんと備えてから望むべきだという教訓としても使用されるので、併せて覚えておきたいです。

他にも「やってしまったことを悔やんでもどうにもできないのだから気にしても仕方ない」というニュアンスで使用されることもあります。

要するに今できることに注力して最善を尽くすことを表すことわざと言えるでしょう。

「後悔先に立たず」とは

ここからは「後悔先に立たず」とはどのような言葉なのか解説します。

「先に立たず」があらわすもの

「後悔先に立たず」の「先に立たず」とは、前もって知ることはできないということを表しています。

何かをする際、それが成功するのか失敗するのかは誰にも予測できません。

ましてや行動を起こした結果、自分が後悔するのかしないのかもわかりません。

後悔は常に結果とセットで訪れるものです。

つまり、前もって後悔するかどうかを判断することはできないのです。

そのことを表したのが「先に立たず」という言葉と言えるでしょう。

「後悔先に立たず」の用い方・例文

「後悔先に立たず」は取り返しのつかないような場面で使用します。

・例文1:よく考えずに仕事を辞めてしまった。今思うとすごく良い職場だったのかもしれないが、後悔先に立たず。もう戻ることはできない。

・例文2:喧嘩の勢いで別れてしまったが、あの人以上に自分にとって最高の相手はきっとこの先現れないだろう。後悔先に立たずとはよく言ったものだ。

このように、やってしまったことに対して後悔している場面で使用します。

とりわけ、取り返しのつかない状況になってしまっている場面で使用します。

ただし、教訓としての意味合いで使用される場合もあるので注意しましょう。

・例文3:後悔先に立たずというから、しっかりと予防対策しておくことが必要だ。

この場合は「後悔していること」に対してではなく「後悔しないために」というニュアンスとなります。

「後悔先に立たず」の類義語

ここからは「後悔先に立たず」の類義語を紹介します。

後の祭り

「後の祭り」は、取り返しがつかないことを例えたことわざです。

ここでの「祭り」は京都の「祇園祭」にあるとされ、祭りの後ではせっかくの山車も無駄なものとなってしまうことを意味しています。

転じて、時機を逸して無駄になってしまうことを意味するようになったのだとか。

その点が「後悔先に立たず」と似ているのではないでしょうか。

覆水盆に返らず

「覆水盆に返らず」も、取り返しがつかないことを例えたことわざとなります。

「覆水」はこぼれた水のことで、一度お盆からこぼれた水は元通りになることはないという状況を指しています。

転じて、やってしまったことは戻せないことを意味するようになったのだとか。

その点が「後悔先に立たず」に通ずるのではないでしょうか。

まとめ

「後悔先に立たず」はことわざとしても座右の銘としても使用される言葉です。

ことわざとしては、やってしまったことは後になって悔やんでも取り返しがつかないものだという意味で使用されます。

座右の銘としては、後で悔やむことのないよう事前に準備したり熟考したりすべきであるという意味で使用されます。

どちらの意味でも日常生活で使用されるので、ぜひどちらも覚えておきましょう。

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