不気味すぎるベストセラー小説を映画化 白石晃士が監督を務める『近畿地方のある場所について』2025年公開[ホラー通信]

『近畿地方のある場所について』

発行部数30万部を突破した小説「近畿地方のある場所について」が映画化されることが決定した。タイトルは同じく『近畿地方のある場所について』。『サユリ』の白石晃士が監督を務め、2025年に公開される。原作者の背筋氏、白石監督、製作を務める櫛山慶プロデューサーからのコメントが到着している。

背筋氏による小説「近畿地方のある場所について」は、オカルト雑誌の編集者の失踪の謎をめぐるもの。彼は消息を絶つ直前まで“近畿地方のある場所”にまつわる過去の編集記事を調べており、すべての謎は“その場所”へとつながっていた。2023年1月にWeb小説サイト「カクヨム」に第1話が投稿され、同年4月まで連載。現実か虚構か分からないほどのリアリティと不気味さが話題となり、同年8月に単行本化され、人気が爆発した。

櫛山慶プロデューサーはWebで発表された原作小説を読み、「2000年代に掲示板の怪談スレッドに興奮した感覚がよみがえってきた」と映画化を熱望し、本作の監督を鬼才・白石晃士にオファー。白石監督は「原作の得体の知れない黒い魅力を、世界中の人々に感染させるべく、映像化という呪術を仕掛けていきます」と意気込みを語っている。

また、原作者の背筋氏は「私は長年白石作品に魅了され続けていました。それに飽き足らず、作品から得た恐怖を再現するべく、自ら書いてみようと思いました。気づけばそれは『近畿地方のある場所について』という題名で書籍になっていました」と白石監督のファンであることを明かし、「この最大級のラブレターを白石監督がどのように料理してくれるのか。期待に胸を膨らませつつ、私も原作者として力添えができればと思っています。映画を楽しみにしてくれるであろう同士の期待に応えるためにも」と期待を寄せている。

映画『近畿地方のある場所について』2025年公開
配給:ワーナー・ブラザース映画

<ストーリー>
行方不明になった雑誌編集者。友人のフリーライターは、彼が消息を絶つ直前まで、過去のオカルト記事を読み漁っていたことを知る。記事はどれも噂や都市伝説、怪談話といった真偽が定かではない内容だった。しかし、それらの情報をつなぎ合わせると、ある場所にまつわる、恐ろしい事実が浮かび上がる…。

コメント

<原作者・背筋氏>
私は長年白石作品に魅了され続けていました。それに飽き足らず、作品から得た恐怖を再現するべく、自ら書いてみようと思いました。気づけばそれは『近畿地方のある場所について』という題名で書籍になっていました。
この最大級のラブレターを白石監督がどのように料理してくれるのか。期待に胸を膨らませつつ、私も原作者として力添えができればと思っています。映画を楽しみにしてくれるであろう同士の期待に応えるためにも。

<白石晃士監督コメント>
映画に行きませんか。タイトルは『近畿地方のある場所について』といいます。原作の得体の知れない黒い魅力を、世界中の人々に感染させるべく、映像化という呪術を仕掛けていきます。どうぞ、ご期待下さい。このコメントを見てくださって、ありがとうございます。この映画を見つけてくださって、ありがとうございます。

<櫛山慶プロデューサーコメント>
2000年代、掲示板の怪談スレッドに没頭した日々。その興奮が『カクヨム』で本作に出会った瞬間、鮮明に蘇りました。映像化を決めた際、真っ先に声をかけたのは『ノロイ』の白石晃士監督。奇妙で底知れない断片を、監督がどう映像化するのか、私自身震える思いで製作中です。ただひとつ言えるのは、この映画はただのエンターテインメントではありません。映画として届ける覚悟が必要な、強い“想い”が宿る前代未聞の作品です。ぜひ、その覚悟を期待してお待ち下さい。

(c) 2025「近畿地方のある場所について」製作委員会

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レイナス

おもにホラー通信(horror2.jp)で洋画ホラーの記事ばかり書いています。好きな食べ物はラーメンと角煮、好きな怪人はガマボイラーです。

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