【北海道北見市】極寒の中で肉を焼く「2025北見厳寒の焼き肉まつり」!全国の肉好きが集うイベント
北海道北見市・北見芸術文化ホールの特設会場にて、2025年2月7日(金)に「2025北見厳寒の焼き肉まつり」が開催される。
今年で26回目を迎える、真冬の屋外で焼肉を食べるという一風変わった同イベント。いったいどんなイベントなのか紹介しよう。
一年で最も寒い時季に開催する屋外の「焼肉まつり」
オホーツク海側に位置する北海道北見市は、冬にはマイナス20度近くになる日もある寒冷地だ。これだけ厳しい寒さでは、冬のアウトドアアクティビティは難しいものだろう。
しかし、北見市ではあえて「真冬の夜の屋外で焼肉」を楽しむイベント「北見厳寒の焼き肉まつり」が開催されている。というのも、北見市は道内の市のなかで、人口あたりの焼肉店数が最も多く「焼肉の街」ともいわれているのだ。その数は、1万人あたり約6軒。同市より人口も焼肉店数も多い札幌市と旭川市がそれぞれ約1.6軒、約3軒というから、その数の多さは群を抜いているといえよう。
そんな、「焼肉の街」ならではのイベントが、この「北見厳寒の焼き肉まつり」だ。
2000年からスタートした同イベントは、その一風変わった趣向から注目を集め、毎年全国から焼肉ファンが集う人気イベントだ。事前に発売される入場券は、今年も11月29日(金)に発売開始するやいなや即完売の大盛況ぶりを見せた。
入場券の再販売は行われないが、極寒の夜に屋外で焼肉を食べる、という特別な体験ができる「北見厳寒の焼き肉まつり」の来年開催に向けて、その概要を紹介しよう。
会場には七輪がずらりと並ぶ
毎年2月上旬に開催される「北見厳寒の焼き肉まつり」の参加には、前述の通り事前販売の入場券の購入が必須となる。購入は、北見市観光協会窓口で1枚1万円、道新プレイガイドおよびイープラスで1万1,000円にて可能。
入場券1枚につき4人まで参加可能で、1グループに七輪1台が用意される。また、セット内容として、サガリ・豚肩ロース・豚ホルモン・玉ねぎが4人分と焼酎お湯割り+ソフトドリンク飲み放題、皿、割りばし、塩コショウが提供される。つまり、手ぶらで行って焼肉を楽しめるシステムになっている。
ちなみに、各席には焼肉タレも用意されているそうなので、自分好みに味変を楽しむこともできるのがうれしい。
焼肉の定番部位といえば、一般的に「牛カルビ」「牛ロース」「牛タン」がトップ3だという。しかし、北見市では「牛サガリ」「豚ホルモン」といった内臓肉が二大メニュー。そんな北見市で味わってこその人気部位が、「北見厳寒の焼き肉まつり」ではセット内容になっている。
そして、会場となる北見芸術文化ホール駐車場特設会場には、極寒の夜空の下に七輪がずらりと並ぶ。例年、零下になる会場では肉もタレも凍ってしまうのだとか。そのため、タレで食べる場合には、七輪で焼いた肉をすぐにタレにつけていただくのが、おいしく食べるポイント。シンプルに塩コショウで味わう場合には、熱気流に乗って塩コショウが舞い上がってしまうこともあるので、焼く直前にあらかじめかけておくとよい。
多彩なグルメ出店もある
「北見厳寒の焼き肉まつり」の楽しみは焼肉以外にもある。会場には、市内外からさまざまな飲食店をはじめとする出店が並ぶ。
過去には、北海道猟友会の「エゾシカの焼肉」、「北見煮もつ」、「オホーツクビール」など、多彩な料理・飲み物が提供されてきた。驚くべきは、寒い中にも関わらず、地元の酪農家によるお店のソフトクリームの提供もあったこと。零下のなかでも濃厚かつさっぱりした甘さのソフトクリームを求める人が絶えない、人気メニューだったそう。
また、セット内容の肉で足りないときにも、出店で調達ができる。ちなみに、昨年開催時には北竜町による「ひまわりライス」の無料提供も。「焼肉は白米!」という人にはなんともうれしいサービスだ。
「北見厳寒の焼き肉まつり」を思い切り楽しみ尽くすために、どんなお店が出店するのか、参加する際には事前にチェックしてみて。
国鉄北見駅近くの家畜処理場から始まった「焼肉の街」
北海道の東部に位置する、オホーツク圏最大の都市・北見市。道内で最も広く、海の幸と山の幸が豊富に集まることから、オホーツクの台所ともいわれている。
登呂川流域にはなだらかな丘陵地と美しい農村景観を有する一方で、産業・経済・情報・文化・スポーツの発信基地として成長を続けているのも特徴だ。
特産品には、戦前に世界の7割を生産していたというハッカ・ハーブ製品、日本一の生産量・出荷量を誇る玉ねぎ、インゲンの一種で高級豆である白花豆などがある。
そんな北見市は「焼肉の街」としても有名だ。そのルーツは、1925年、北見駅近くの屋台「力(りき)」から始まった。当時、北見駅の南に家畜処理場があったのだが、ホルモンなどの内臓肉を食べる習慣はまだなかった。そんななか、「ホルモン焼き」と書かれた店のちょうちんは人目を引き、新鮮なホルモンに舌鼓を打つ客でにぎわったという。
その後、北見の焼肉で定番の、炭火で焼いたホルモンを果実などで作った「生ダレ」につけて食べるスタイルが浸透したのは昭和30年代のこと。いまや、「うまくて安い」北見市の焼肉は、全国的にも知られ、同市の文化として定着している。
「北見厳寒の焼き肉まつり」は、「うまくて安い焼肉」と「寒い北見」を一度に楽しめるイベント。温かい店内で焼肉を食べるだけでは決して味わえない、「極寒の夜に七輪で焼肉」というシチュエーションは参加すれば思い出になりそうだ。
2026年の開催に向けて、北見市の焼肉文化や美味しい食べ方、タレをチェックして、万全のコンディションで参加してみて。
2025北見厳寒の焼き肉まつり開催概要
開催日時:2025年2月7日(金)17:30~20:00
場所:北見芸術文化ホール駐車場特設会場
住所:北海道北見市泉町1-3-22
詳細:https://kitamikanko.jp/information/2788
※「2025北見厳寒の焼き肉まつり」の入場券は完売
(Kanako Aida)
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