「蛇に睨まれた蛙」とはどんな意味?どのような状況で使われる言葉なの?

逃げることも戦うこともできずに動けなくなっていることを意味することわざ、それが「蛇に睨まれた蛙」です。

しかし、この言葉はどのような状況を意味するのでしょうか?
この記事では「蛇に睨まれた蛙」がどのような言葉なのかを解説します。

「蛇に睨まれた蛙」とは

ここでは「蛇に睨まれた蛙」の意味を解説します。

「蛇に睨まれた蛙」の意味

「蛇に睨まれた蛙」は、逃げることも戦うこともできずにいることの例えです。

何もできずに体がすくんで動けなくなってしまうことの例えとしても使用されます。

言葉自体は蛇に遭遇した蛙の状況を例えたもので、蛇に睨まれた恐怖で立ち尽くしている蛙の様子を表現したものとなっています。

「蛇に睨まれた蛙」の用い方・例文

「蛇に睨まれた蛙」は恐怖に怯える様子を指して使用するのが特徴です。

場合によっては「蛇に睨まれた蛙のようである」というように形容詞的にも使用します。

・例文1:授業をサボったA君は先生に怒られて動けなくなっていた。その怯えた様子はまさに蛇に睨まれた蛙そのものだった。
・例文2:仕事でミスをしてしまったBさんが部長に怒られている姿は、まさに蛇に睨まれた蛙のようだった。現に何もできず震えることしかできなかったようだ。
・例文3:サバンナでライオンに見つかったヌーは立ち止まってしまった。その様子は蛇に睨まれた蛙の如くだった。

このように特定の対象に対して体がすくみ、逃げることも戦うこともできなくなっているような状況を「蛇に睨まれた蛙」と表現します。

基本的には天敵(苦手な相手)に遭遇して何もできなくなっているような状態で「蛇に睨まれた蛙」を使用します。

「蛇に睨まれた蛙」の類義語

ここからは「蛇に睨まれた蛙」の類義語を紹介します。

猫の前の鼠

「猫の前の鼠」は、逃げることも戦うこともできずにいることの例えです。

絶体絶命のピンチに追い込まれている状況の描写として使用されます。
苦手な人物や圧倒される人物の前で委縮している様子も意味します。

その点が「蛇に睨まれた蛙」と似ているのではないでしょうか。

ちなみに「猫=蛇」「鼠=蛙」と状況が似ているのも特徴です。

鷹の前の雀

「鷹の前の雀」は、恐ろしい相手や怖い相手の前で縮こまることの例えです。

威勢のある者の前で縮こまっている状況の描写として使用されます。
手も足も出ないような相手と相対する様子を意味する言葉でもあります。

その点が「蛇に睨まれた蛙」と似ているのではないでしょうか。

同じく「鷹=蛇」「雀=蛙」と状況が似ているのが特徴です。

「蛇に睨まれた蛙」の対義語

ここからは「蛇に睨まれた蛙」の対義語を紹介します。

屁の河童

「屁の河童」は、なんとも思わないことの例えです。

極めて簡単で取るに足らないことの形容でもあります。
嫌なことをなんとも感じないことの例えとしても使用されます。

そのまったく気にしないというところが「蛇に睨まれた蛙」とは相反する意味といえるでしょう。

窮鼠猫を噛む

「窮鼠猫を噛む」は、窮地に追い込まれると必死に反撃することの例えです。

「窮鼠」とは猫に追い詰められて窮地に立たされている鼠のことを意味します。
そんな鼠であっても猫に飛びかかることがあるということを例えたことわざです。

その点が「蛇に睨まれた蛙」とは真逆の意味といえるでしょう。

まとめ

「蛇に睨まれた蛙」は文字通り、蛇に睨まれた蛙の状況を例えたことわざとなっています。

蛇は蛙の天敵……そんな蛇に遭遇すれば蛙は逃げることも戦うこともできずその場に立ち尽くしてしまうでしょう。

その状態を人にも当てはめたのが「蛇に睨まれた蛙」です。
現にこの言葉は苦手な相手に遭遇して、何もできなくなっている状況を例えていいます。

みなさんも苦手な人に出会ってしまった場合は、その時の自分の様子を「蛇に睨まれた蛙のようだった」と表現してみてはいかがでしょうか?

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