【オフィシャルレポ】柴咲コウ、『響宴』リリースツアー初日にて芝居と音楽が共存したステージ披露

【オフィシャルレポ】柴咲コウ、『響宴』リリースツアー初日にて芝居と音楽が共存したステージ披露

柴咲コウが全国ライヴツアー〈KO SHIBASAKI LIVE TOUR 2024 ACTOR’S THE BEST 〜響宴〜〉の初日公演を2024年12月7日(土)に埼玉・羽生市産業文化ホールで開催した。

初日公演では、ニューEP『響宴』の収録曲を初披露。LITTLE(KICK THE KAN CREW)が手がけたタイトル曲「響宴」では、会場全体に森の香りのようなフレグランスが広がる中で、祈るように語るラップを繰り広げたかと思えば「紫陽花」ではドラマチックに歌い上げながらも、和傘を手に、パフォーマーと見つめ合い、目を逸らし、やがて別れ離れになっていく歌詞の世界観を演劇的にも表現。聴覚と視覚だけではなく、嗅覚も刺激して、イメージを膨らませる演出が施されており、代表作となった名バラード「月のしずく」をはじめとした彼女の楽曲に対する思い出に加えて、彼女が出演してきた映画やドラマを見ていた時代にもそれぞれが思いを巡らせることのできるコンサートとなっており、“演じること”と“歌うこと”の共存共栄を果たしたステージに客席からは盛大な拍手と歓声が送られていた。

【オフィシャルレポ】柴咲コウ、『響宴』リリースツアー初日にて芝居と音楽が共存したステージ披露

また、ステージ上には、楽曲や照明によって月にも太陽にも、時には茅の輪や花輪、鏡にも見える、大きな円のオブジェが置かれていた。それぞれによって見え方は違うと思うが、本ツアーのコンセプトである“循環”を象徴するサークルの両端には、ススキと紫陽花が咲いており、それだけでも秋から梅雨へという季節の巡りを感じるのだが、紫陽花単体だけをみても、物語が進むにつれて、花の色が移り変わっていく様や萎れた後で元気を取り戻して再生する姿が描かれ、最後には枯れてもなお、美しい成熟さを表しているようだった。

アンコールでは、この日2月8日(土)に本ツアーのファイナルとして、東京・昭和女子大学人見記念講堂での追加公演が発表されたことに触れ、「初日に出会うのもご縁ですので、最終日も観て、比べて頂くのはいかがでしょうか」とお茶目な笑顔でアピールした。歌手デビュー23年目にして、初めて舞台のような演出を導入した彼女。循環する季節と巡り巡る人の思いをコンセプトにした音楽の世界観をパフォーマンスで届けるというライブは、俳優とアーティストの両面で20年以上も活動してきた柴咲コウにしかできないオリジナルの表現だと確信した。新しい試みに挑む柴咲コウが紡ぐ物語に興味がある方はぜひ足を運んで体験してみて欲しい。“芝居と音楽の融合”のさらなる進化につながる、極めて意義深いツアーになるはずだ。

【オフィシャルレポ】柴咲コウ、『響宴』リリースツアー初日にて芝居と音楽が共存したステージ披露

取材・文/永堀アツオ

ライヴ情報

〈KO SHIBASAKI LIVE TOUR 2024 ACTOR’S THE BEST 〜響宴〜〉
2024年12月7日(土) 埼玉・羽生市産業文化ホール
■出演者
Vocal:柴咲コウ Ko Shibasaki
Keyboard:櫻田泰啓 Hirotaka Sakurada
Guitar:有賀教平 Kyohei Ariga
Bass:瀧元風喜 Fuki Takimoto
Drums:木村蓮翔 Rento Kimura
Chorus :Shu
Performer:澄風なぎ Nagi Sumikaze
■演出
吉田雄生 Takao Yoshida

ツアー情報

〈KO SHIBASAKI LIVE TOUR 2024 ACTOR’S THE BEST 〜響宴〜〉
2024年12月14日(土) 福岡 Zepp Fukuoka     
2024年12月18日(水) 大阪 フェスティバルホール 
2024年12月22日(日) 神奈川 パシフィコ横浜 国立大ホール 
2024年12月27日(金) 静岡 アクトシティ浜松 大ホール
2025年1月4日(土) 広島 広島JMSアステールプラザ 大ホール
2025年1月13日(月・祝) 香川 サンポートホール高松 大ホール 
2025年1月17日(金) 鹿児島 鹿児島・宝山ホール   
2025年1月26日(日) 宮城 仙台GIGS    
2025年2月1日(土) 石川 金沢・本多の森 北電ホール
2025年2月8日(土) 東京 昭和女子大学 人見記念講堂 ※追加公演
特設サイト:https://koclass.jp/special/tour2024_atb

アーティスト情報

オフィシャル・ウェブサイト:https://koshibasaki.com/
X:https://x.com/ko_shibasaki

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 【オフィシャルレポ】柴咲コウ、『響宴』リリースツアー初日にて芝居と音楽が共存したステージ披露

OTOTOY

ハイレゾ音楽配信/メディア・サイト。記事も読めるようになったアプリもよろしくどうぞ。

ウェブサイト: http://ototoy.jp/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。