「笑う門には福来る」とはどんな意味?どのような用い方をするの?
いつも笑っていると幸運が訪れるという意味で使用される言葉、それが「笑う門には福来る」です。
しかし、この言葉はどのように使用するのが正しいのでしょうか。
今回はそんな「笑う門には福来る」について解説します。
「笑う門には福来る」とは
ここでは「笑う門には福来る」の意味を解説します。
「笑う門には福来る」の意味
「笑う門には福来る」は、笑いの絶えない人の家には自然と幸福が訪れるものであるということを意味する言葉です。
常にムスッとしている人の周りには誰も近寄ってきません。
当然ながら常に怒っている人の家には幸運も寄り付かないでしょう。
逆にニコニコとしている人には自然とみんな集まります。
このように笑っている人の家に幸運が訪れるのは単なるスピリチュアル的な話ではなく、現実として起こりうるものなのです。
実際に「笑う門には福来る」は、和やかで笑いの絶えない家には福の神が訪れるとされています。
日本では古くから笑顔こそが商売繫盛や家庭円満を呼ぶと信じられています。
「笑う門には福来る」の用い方・例文
「笑う門には福来る」は笑いの絶えない家庭には幸運が舞い込むという意味で使用されます。
・例文1:笑う門には福来るというように笑顔でいれば幸運が訪れるだろう。
・例文2:笑う門には福来る、悪態ばかりついていては運も逃げて当然である。
・例文3:あの人は常に笑顔で何事も楽しんでいるからか幸運が次々と舞い込んでいるようだ。まさに笑う門には福来るだ。
このように「笑う門には福来る」は幸運が訪れる人に対して使用します。
ただし、場合によっては「もっと笑うべきだ」という戒めとして使用されることもあります。
「笑う門には福来る」のポイント
ここでは「笑う門には福来る」のポイントを解説します。
「門」の読みは「もん」では無く「かど」
「笑う門には福来る」の「門」は「もん」ではなく「かど」と読みます。
ここでの「門」は「家の出入口のこと」を意味しています。
そのため「笑う門」は「笑顔の絶えない家庭」という意味となります。
ただ、家族という意味も含まれているため、家ではなく人指すこともあると覚えておきましょう。
また「門」は「かど」とは読まれるものの「角」ではないので注意しましょう。
「来る」の読みは「くる」ではなく「きたる」
「笑う門には福来る」の「来る」は「くる」ではなく「きたる」と読みます。
ここでの「来る」は「訪れること」を意味しています。
そのため「福来る」は「幸福が訪れる」という意味となるわけです。
「笑う門には福来る」の「来る」は単に「向こうからやってくる」というより「引き寄せる」というニュアンスがあるのが特徴です。
「笑う」がキーワードとなることわざ
ここからは「笑う」がキーワードとなることわざを紹介します。
来年の事を言えば鬼が笑う
「笑う」がキーワードとなっていることわざには「来年の事を言えば鬼が笑う」があります。
「来年の事を言えば鬼が笑う」は、将来のことをあれこれ言っても仕方ないことを意味する慣用句です。
明日何が起こるかわからないのに来年のことなどわかるはずがありません。
実際に未来のことを予測してあれこれと考えたところで何も始まりません。
どうしようもできないことを口にしても鬼が馬鹿にするだけです。
そのことを表現したのが「来年の事を言えば鬼が笑う」となります。
今鳴いた烏がもう笑う
「笑う」がキーワードとなっていることわざには「今鳴いた烏がもう笑う」もあります。
「今鳴いた烏がもう笑う」は、今まで泣いていたと思ったらもう機嫌を直して笑っていることを意味する慣用句です。
主に子供の喜怒哀楽について表現する際に使用される言葉です。
現に子供は泣いたかと思ったら笑うなど感情が変わりやすいものとされます。
そのことを表現したのが「今鳴いた烏がもう笑う」となります。
まとめ
「笑う門には福来る」は常に笑顔でいれば家に幸運が舞い込んでくるという意味のことわざとなります。
日本では古くから「笑顔=幸運を引き寄せる」とされ、笑うことが商売繫盛や家庭円満につながるとされてきました。
そのため、この言葉は単に「よく笑う家には幸運が訪れる」という意味の他「だからこそ笑うべきだ」というニュアンスもあります。
何かと苦労の絶えない毎日ですが、笑っていればきっと良いことがある……そう信じてまずは笑いましょう!
関連記事はこちら
「牛にひかれて善光寺参り」とはどんな意味のことわざ?善光寺ってどこにあるお寺の事?
「得手に帆を揚げる」とはどんな意味?どんな場面で使う言葉?
「一陽来復」は冬至をあらわす縁起がいい意味の言葉?一陽来復や一陽来福とかかれたお守りやお札ってなに?
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。