【岩手県旧千厩町(一関市)】かつての名馬の産地、旧千厩町へ

岩手県旧千厩町(一関市)

日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。

今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。

「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。

今回は、岩手県旧千厩町(一関市)を写真とともに紹介する。

Vol.341/岩手県旧千厩町(一関市)

旧川崎村から東へ国道を進み、次にやって来たのは旧千厩町だ。「せんまや」と読む。旧花泉町と一関市を除いて、この日に訪れている旧町村は、かつて「東磐井郡」に属していた。そして、それらの中心的なまちが、旧千厩町だった。

さらに、千厩という名前は珍しいけれど、平泉の藤原氏がこの地に厩舎(きゅうしゃ)を建てて、数多くの名馬をが誕生したことが、千厩の地名の由来だとされている。

まずは市街地を歩いてみると、源義経の愛馬「大夫黒」の銅像が早速建っていた。赤色の装飾を身にまとい、名馬の雰囲気を醸し出している。そして、緩やかなカーブの道沿いには、なつかしい建物が並んでいた。

旧千厩町へ

大夫馬の銅像もあった

JaJa馬だ

まちなみ

千厩酒のくら交流施設へ

いろんな展示や立派な旧宅の空間があった

かっちょいい

市街地にある、「千厩酒のくら交流施設」にも訪れた。いろんな馬の展示があり、かつての名馬の産地であったことが身近に感じられる。施設は旧佐藤家住宅も含まれており、立派な空間が広がっていた。

ちなみに、同じ施設には「樂(ウタ)」という素敵な珈琲屋さんがある。そこで珈琲をいただいて、ひと休憩もした。このときはマスターとあまりお話しできなかったけれど、週末に気仙沼に訪れた際にもう一度立ち寄って、マスターと話をすることができた。その土地で暮らす方と話すことのできる時間は、とても尊く感じられる。

(仁科勝介)

写真家プロフィール

仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
仁科勝介公式Twitter:https://twitter.com/katsuo247
仁科勝介公式Instagram:https://www.instagram.com/katsuo247

   

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