『モンハンNow』狙いたい部位をアピール&ソーシャル機能を拡充!! フレンドリンクの発案者が語る今年の目標と可能性
Nianticが手掛ける位置情報ゲーム『モンハンNow』も今年の9月で3周年。毎シーズンごとに多彩なコンテンツやモンスターが追加されているのはもちろん、簡単操作ながらも本格的な駆け引きは本家と引けを取らない唯一無二のタイトルへと進化を続けている。
そんな本作に先日、遠く離れたフレンドと共闘できる「フレンドリンク」という機能が実装。そのリードプランナーに新機能の狙いと今後のプランを直接伺うことができた。
1ハンターの目線で向き合う開発
本記事では、リードプランナーを務めるシン・サンソク氏に「フレンドリンク」を実装するに至った経緯から現在の課題。そして新たな計画と可能性についてインタビューを実施。
今後の展開に期待値が上がる内容になっているので、是非最後までチェックしてもらいたい。
フレンドの輪を広げ世界につなぎたい
――多くのハンターが待ち望んできた新機能「フレンドリンク」の実装から1ヵ月が経ちました。まずはどういった経緯で開発が始まったのか教えてください。
シン・サンソク(以下、シン)始まりは2024年の夏、私が入社した当時にさかのぼります。そのころの私はあまり上手なハンターではありませんでした。オトモがマーキングしてくれたモンスターを討伐するのもひと苦労。せっかくのチャンスなのに活かしきれないもどかしい時期がありました。そのときふと思ったのが今回の「フレンドリンク」という機能です。そこですぐチームのみんなに提案し議論を重ねながら現在の形にまとまったんです。
――実際に触れたユーザーから多くの声が届いているかと思いますが、現在の手応えはどんな感じでしょうか?
シン 実装前は少し心配していたのですが、想像していた以上にポジティブな反応が多くてホッとしています。位置情報ゲームとして、リモートという要素はとても難しい存在ですよね。どんな形で取り入れるのが最適なのか、チームの中でもかなり議論を重ねた部分でもありました。
――無制限に楽しめては位置情報ゲームの意味がないですからね。
シン とても難しいところです。1日に数回しか利用しない人もいれば、1日20回という上限では足りないという人もいることは把握しています。さざまざまなスタイルがあるなかでどこにアプローチをしていくのか。外に出て遊ぶことの楽しさと両立できる機能であることが重要です。
――みんなで集まって各地を散策してこそだと?
シン その通りです。ソーシャルで楽しむことが最も大切な要素だと考えています。しかし一方で、遠く離れたフレンドと直接会って遊ぶ機会を設けるのはとても難しい。その物理的な距離感を乗り越えた交流の場を提供したい、というのもコンセプトの1つなんです。
▲フレンドリンクのきっかけは実体験からとシン氏。マーキングしてくれたものを無駄にしたくないというハンターの気持ちから始まっている
――現在、フレンドリンクで招待できるのは、ペイントボールでマーキングしたモンスターや古龍迎撃戦に限定されています。このポイントは何でしょうか?
シン 大前提にしているのは、現状の難易度と体験面です。私は『モンハンNow』が大好きで弊社に入社したんですが、さきほどお話したとおり当時はうまいとは言えないハンターでした。オトモがマーキングしてくれるモンスターの中には到底叶わない相手もたくさんいて、当時の私はただ諦めるしかなかったんです。これは私に限ったことではなく多くのハンターが抱えていたジレンマだと思い、まずはペイントボールでマーキングされたモンスター。そして特に難易度の高い古龍迎撃戦をフレンドリンクの対象に選びました。
――1ユーザーだったシンさんならではの視点ですね。
シン 1人では叶わないモンスターに挑みやすくするのはもちろん、フレンドリンクを通じて新しいフレンドの輪を広げていければ、さらに多くの困難に立ち向かっていける。そうして交流のきっかけを増やしていきたい、というのもコンセプトの1つにありました。
――そうなると、古龍迎撃戦に加わった時点でトークンが消費されてしまう仕様は大きな課題ですよね。いろいろなリスクを恐れて参加しないユーザーが増えてしまいそうですが。
シン その点に関しては今後修正する予定です。もともとフレンドリンクトークンには技術的な問題から悪用される懸念があり現在の仕様だったのですが、その問題も解決の目処がたったところでした。私としても討伐が完了した段階での消費がベストだと考えていて、いろいろと検討しているところなのでご期待ください。
――それは朗報ですね。あと、交流という点でいうともっとスタンプのバリエーションを増やしてほしいですね
シン スタンプに関しては今後もっと増やしていく予定です。また、フレンド同士であれば狩猟中にもスタンプを送り合ってコミュニケーションがとれる方法も検討中です。
▲手持ちのトークンがなくなった後も招待が届く件についても改善されるそう
現実世界と結びつく冒険の記録
――いずれ全プレイヤーが挑んだフレンドリンクの年間総数など、毎年の統計も見てみたいですね。
シン じつはまだ名称は未定ですが「討伐日記」みたいな機能も検討しています。1日あたり、月間などの討伐数や歩数といった自分の活動履歴を確認できるようにしたいと考えています。また、これも仮ですが遊んだ回数に応じてフレンドとの関係値が深まるような要素も検討中です。
――自分の活動記録を残せるのはうれしいですね。フレンドとの関係値を深めていく要素も興味深いですが、そうなるとこれまで以上に相手との距離感を重視するハンターが出てきそうですね。
シン その点に関しては例えばフレンドのフレンド、探索拠点やその周辺のロケーションで活動するハンターを対象に申請を送れるなど、接点がある者同士でつながっていくような仕組みを考えています。また、どういった経緯でできたフレンドなのかもリストで把握できるような仕組みも検討中です。
――フレンドまわりの環境が、どんどん変わっていきそうですね。
シン 今回の「フレンドリンク」以外にも、新しいソーシャルコンテンツを追加する計画もあります。まずは、いろいろなイベントやコンテンツを通じて徐々に仲良くなっていき、それが将来我々が用意する「外で遊びたくなるコンテンツ」へとつながっていく。そんな体験を提供できればと考えています。
▲討伐日記(仮)があるなら「モンハン」シリーズおなじみの称号も欲しいと提案。シン氏もそれは面白そうだと、しばし称号ネタで盛り上がった
――フレンドの輪を広げていくという点で言うと、「フレンドリンク」で指定した相手を招待できるようになる話はどうなっているのでしょうか?
シン 現在、いくつか検討しているものがあり、その優先度を決めている段階にあります。さきほどお話にあった「指定したフレンド」が1つ目の候補。そしてもう1つが、「この人とこのまま続けて遊びたい」と思ったパーティメンバーに「もう1度どうですか?」と招待できるような仕組みなんです。
――例えば、フレンドリンクで参加した相手に、続けて手元にあるペイントボールのモンスター討伐依頼を出すイメージでしょうか?
シン そうですね。1頭討伐した後に、続けてどうですかと招待を送れれば、毎回マッチングを待つより快適になると思うんです。
――なるほど。信頼できるハンターと続けて遊べるのはうれしいですね。お礼に回復薬とかその場でプレゼントしたくなっちゃうかもしれません。
シン 直接的なプレゼントというわけではありませんが、例えば「剥ぎ取りナイフ」を使ってみんなの素材を2倍にしてあげるとか、いろいろな可能性があると思っています。
――それ、激アツじゃないですか。
シン 先日、フレンドリンクが終わったあと参加してくれたハンターから「ありがとう!」とメッセージをいただいたんです。それがとてもうれしくて、みなさんにもそうした喜びや新しいつながりを届けたい、少しでも印象的な体験にするための仕掛けを検討中です。
▲剥ぎ取りナイフの対象がグループハント報酬なのか、それとも全体なのかは今後のお楽しみ。何にせよ実装されたら「俺のおごりな」と言いながら2倍にしてやりたい
気になることをいろいろ聞いてみた
――フレンドリンクトークンについてですが、現状獲得できる機会が少ないようにも感じます。例えばデイリークエストやフレンドクエストの報酬など対象が増えたらなと思うのですが?
シン そうですね、その点に関しても検討しています。ただ、配り続けると管理しきれなくなっていくので、おっしゃられていた通り何か条件を満たしたらというのはいいですね。
――フレンドリンクを含め狩猟全般の話になりますが、例えばセルレギオスの討伐に挑むとき、「千刃竜の反逆鱗がほしいから頭部を破壊したい」とアピールできたらと思うんです。自分の目的をメンバーに伝える手段が欲しいのですが?
シン それに関しては現在、待機画面(ロビー)上でモンスター毎に「狙うならここ」とわかる印を設けるなどの工夫を考えています。
――できれば待機しているとき、最初に狙いたい部位だけでもロックオンしておけるとうれしいですね。
シン 私自身もロックオンがうまくいかず大変なことになってしまうことが多いので、とてもわかります。そういった面を含め改善を検討していますのでご期待ください。
――今年の2月に開催された「モンハンフェスタ26」を記念して、『モンハンワイルズ』を象徴するアルシュベルドというモンスターが描かれたギルガードの背景が配布されました。もしかしてこれって近々『モンハンNow』に……
シン 私個人のウィッシュリストには入っているんですが、どうなるかはわかりません。例えば『モンハンNow』に実装するとして出現エリアをどうするかとか、いろいろなことを考えていかないといけませんからね。
――位置情報ゲームらしく、今後は天候要素が入ってくるとか。あ、つい妄想が爆発して……さ、最後に今年も目標を是非教えてください!!
シン フレンドリンクをよりよいものに進化させていくのはもちろん、ソーシャル機能の拡充を計画しています。また、既存のコンテンツに関しても、みなさんからいただいているフィードバックをもとに、日々チーム一同改善と調整を続けていますので、是非引き続き『モンハンNow』をプレイしていただければうれしいですね。
▲ちなみにシンさんの推しモンスターはナルガクルガ。怒り状態のときに赤くなる目とその残像を残しながら俊敏に動き回る姿がお気に入りだと教えてくれた。また、この日のために『モンハンNow』のステッカーを洋服に貼って登場。ちょっとおちゃめなシンさんに今後も注目だ
P.N.深津庵
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(執筆者: 深津庵)
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