ローマピザを食べに行った店で出会ったメロンチェッロがウマすぎたので調べた

ナポリピザは大好きなのだが、ナポリピザばかり食べているので、たまにはローマピザが食べたいと思い、電車に乗ってローマピザのイタリアンレストランに向かった。

ローマピザ「ロマーナ」を食べる

やってきたのは『Pizzeria D.F Azzurro』(東京都千代田区内神田2-7-2)。予約せずに飛び入りだったものの迎え入れてもらえた。ここのローマピザ「ロマーナ」(トマトソース、モッツァレラチーズ、アンチョビ、オレガノ、オリーブ、リコッタ)をオススメの赤ワインで食べる。

赤ワインがあれば間違いないローマがそこにある

薄い生地の外周はパリパリでクリスピー。チーズの芳醇さを楽しみつつ、スーッと抜ける爽やかなトマトやオリーブの薫りを楽しむ。そこに赤ワインがあれば間違いないローマがそこにある。

キンキンに冷えたメロンチェッロがすこぶるウマイ

このお店で気になったのが、リモンチェッロではなくメロンチェッロ。レモンで作るリモンチェッロとは違い、これの原材料はメロンなのだとか。キンキンに冷えたメロンチェッロ、これがすこぶるウマイ。

飲みながらの肉料理がウマイのなんの

飲むと濃密なメロンが味覚を訪れ、それを追いかけるように強い甘味と濃いリキュールがグッと押し寄せる。そのフローがたまらなく甘美。あまりにもウマいのだが、アルコール濃度が高い印象をうけたので「これを飲み続けてはヤバイ」と感じ、1杯でストップしておいた。

メロンチェッロの飲み方として正しいかどうかは不明だが、これを飲みながらの肉料理がウマイのなんの。どんどん食が進む。

「カルヴェンツァーノ」というメロンチェッロを発見

そんな体験をしてからというもの、メロンチェッロのおいしさにとりつかれ、調べてみると「カルヴェンツァーノ」というメロンチェッロがあることを知る。お店と同じメロンチェッロなのかは不明だが、お酒のオンラインショップに解説が載せられていた。

<カルヴェンツァーノの解説 / YAMATOYAより一部引用>

「昔からメロンの産地として有名な、ミラノとベルガモの間に位置するカルヴェンツァーノ。ここで収穫されたメロンは品質が高く、第二次世界大戦前はイギリス王室にも献上されていました。一時は生産量が落ち込みましたが、2002年よりカルヴェンツァーノの農業協同組合が団結し、特殊な縦長のマスクメロン栽培を復活させリキュールを作りました。生産量が少なく珍しいメロンリキュールです」

ミラノとベルガモの間にカルヴェンツァーノ村があった

イタリアに何度か行ったことはあるが、カルヴェンツァーノ村を知らなかったし、そこがメロンの産地であることも知らなかった。

実際にGoogle Mapsで調べてみると、確かに、ミラノとベルガモの間にカルヴェンツァーノ村があった。かなり小規模な村である。

カルヴェンツァーノの自治体サイト(イタリア語)ではメロン情報を得られなかったが、スローフード財団の公式サイトでカルヴェンツァーノのメロンに関して情報を得られた。

<カルヴェンツァーノメロンの解説 / スローフード財団より一部引用>

「カルヴェンツァーノのメロンは、厚い網状の皮と、収穫時に果実に付いたかなり目立つ柄があります。果実は非常に大きく、重さは2~6キログラムで、形は楕円形です。果肉は濃厚で甘く、美しい温かみのあるオレンジ色で、芳醇な香りがします。このメロンは、1887年に設立され、イタリアで3番目に古い歴史を持つカルヴェンツァーノ農業協同組合によって、長年にわたって栽培され続けています。この果物は20世紀以来、同組合の記録に記載されており、最古参メンバーの口承によると、メロンは地元経済において基本的な重要性を持っており、農家はメロンの栽培で耕作している土地を購入するのに十分な収入を得ることができました。19世紀後半から20世紀初頭にかけて、メロンの名声は国際的に広まり、ベル エポックの時代には、バッサ ベルガマスカのこの小さな町からパリの最高級レストランにメロンが直送されました。1930年代には、メロンは英国君主の夏の離宮にも送られ、組合員の一部によると、協同組合は王室から感謝状を受け取ったそうです」

「2002年以降、カルヴェンツァーノ農業協同組合のメンバーは、最初の6本の苗木が発芽した後、数個の種子を保存していた農家のおかげで、この品種を再び植え始めました。現在、数百本の苗木があり、数十クエンタルのメロンを生産しています。プレジディウムのおかげで、生産量が増加し、地域の他の生産者も参加して、協同組合から提供された種子を使用して、歴史ある地元のメロンを植えました。これにより、新鮮なメロンの生産量がさらに増加し​​ます。メロンの一部は、ジャムやリキュールにも加工されます」

カルヴェンツァーノのメロンは歴史と希少性ともに重要な存在なのでは

解説を読むかぎり、カルヴェンツァーノのメロンは歴史と希少性、ともに重要な存在なのでは? そう感じたので、さっそくインターネットでカルヴェンツァーノのメロンチェッロを発注。届きしだい、その味をレポートしたい(ただ飲むだけだが)。

そして、いつかこのカルヴェンツァーノ村を訪れて、本場のメロンチェッロを飲んでみたい。



※カルヴェンツァーノの瓶画像は「YAMATOYA」より引用
※カルヴェンツァーノのメロン画像は「Corriere Bergamo: le ultime news dalla città」より引用
※地図画像はGoogle Mapsより引用

(執筆者: クドウ秘境メシ)

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