【石川県輪島市】能登復興の拠点として、のと里山空港仮設飲食店街「NOTOMORI」OPEN!
「都市と地方をかきまぜる」をミッションとする雨風太陽が参画する、のと里山空港飲食事業者協議会が、能登復興の拠点として、のと里山空港仮設飲食店街「NOTOMORI」を、11月2日(土)にオープンする。
“関係人口の創出”が復興に重要
今年1月1日、石川県能登地方でマグニチュード7.6の地震が発生。加えて、9月には能登地方にて大雨災害が発生した。
雨風太陽の代表取締役・高橋博之さんは、発災直後より復旧・復興の最前線である能登半島に入り、自治体のサポートや炊き出しの支援、生産者との対話を行ってきたとのこと。その中で、「能登の復興には金沢との接続が必要であること、そして石川県外からの人の往来を増加させること」、つまり“関係人口の創出”が復興に重要である、と唱え続けてきた。
食を起点とした関係人口創出
また、今年3月には、石川県令和6年能登半島地震復旧・復興アドバイザリーボード委員に就任し、石川県創造的復興プランの作成に対して、関係人口の面から助言を行ってきた高橋さん。
現在、能登には、全国各地から復旧・復興に関わる多くの人が集まっているが、営業再開した飲食店が未だ少なく、長期間の滞在において朝食や夕食に不便を感じる、という声があがっているという。
こうした状況を受け、石川県に“食を起点とした関係人口創出”の設備計画を提案した結果、被災した6つの飲食事業者と雨風太陽で、「のと里山空港飲食事業者協議会」を設立。のと里山空港第一駐車場内に、仮設飲食店街「NOTOMORI」を開業することとなった。
6つの飲食店が入居
「NOTOMORI」には、自家焙煎珈琲と焼き菓子を提供するカフェ「SMOCO」や、地元民に愛される町中華の大衆食堂「香華園」、能登近海の魚介類や野菜を使った郷土料理と地酒を提供する「御食事処 まだら館」、本格ビーフカレーが味わえる「のと里山食堂 然」、能登の自然の恵みや地元生産者の食材を使用した創作料理が並ぶ「芽吹食堂」、精肉店直仕入れで良質なお肉を使った大衆食堂「てらおか堂」が入店。
「香華園」板谷吉生さんは、施設開業にあたって「能登半島地震直後、輪島市の朝市通りは大規模な火災の被害に遭い、香華園も全焼してしまいました。当時は何も考えられませんでしたが、焼け跡から見つかった寸胴鍋を見つけ、背中を押された気がしました。
仮設飲食店街での営業再開が、能登復興の一つのきっかけになればと願っています。多くの方にNOTOMORIに来てもらい、自慢の逸品を食べて欲しいです」と思いを語っている。
昼はカフェ・コワーキングスペースとしても活用
「NOTOMORI」では、施設内にWi-Fiを完備するので、昼はカフェ・コワーキングスペースとしても活用可能。プロジェクターやスクリーン、マイク・スピーカーの設備も揃っているため、100名規模のイベントやセミナーを開催する場合でも利用することができる。
「NOTOMORI」は、ボランティアとして能登を訪れた人のほか、仕事や観光で訪れた人など幅広い人に利用されることが想定されており、能登官民連携復興センターも入居予定だ。
高橋博之さんのコメント
雨風太陽の代表取締役・高橋博之さんは、「高齢化率49%の能登を襲った地震災害によって、若い世代の流出が加速し、過疎高齢化は一層進んでしまいました。能登に残っている地元住民の力だけでは復旧復興が困難である以上、外部から力を引き込まなければなりません。能登の復旧復興に必要なリソースを持っていて、能登にゆかりのある人々が関係人口として、入れ代わり立ち代わり能登に関わり続けることが不可欠です。
その拠点となるのが、能登空港に新たに建設された仮設飲食店街『NOTOMORI』です。被災された飲食事業の方々が、食事の提供を通じて、外部から支援に訪れている方々と交わる。あるいは施設内に併設されたコワーキングスペースで、能登の中の人と外の人が復興に向けて議論を交わし、ビジョンを練り上げていく。まさにここが、関係人口が創出されていく拠点になればと思います」とコメント。
能登の復興を支援する、のと里山空港仮設飲食店街「NOTOMORI」に足を運んでみては。
■NOTOMORI
住所:石川県輪島市三井町洲衛10-11-1 のと里山空港第一駐車場内
営業時間:6:00〜9:00朝食営業/9:00〜17:00カフェ・コワーキングスペース営業/17:00〜22:00夕食営業
※昼食の提供は行わない
※オープン〜当面の間、不定休で営業
WEBサイト:https://noto-mori.jp
Instagram:https://www.instagram.com/notomori_1102
(佐藤ゆり)
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