【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.26「イブイブの夜は不眠旅行とトリップしよう」

【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.26「イブイブの夜は不眠旅行とトリップしよう」

こんにちは。神戸在住の音楽キュレーター、遊津場(ゆつば)です。普段は邦ロック系インディーズアーティスト情報をSNS、メディア寄稿、自主イベント開催など、様々な手法で発信する活動をしています。

そして今回、OTOTOYで私のメインの活動地域である関西エリアで活躍する若手アーティストの様々なトピックを発信する機会をいただきました。 これを読めば、関西邦ロックシーンの最前線が分かります。どうぞ、ご贔屓に。

「イブイブの夜は不眠旅行とトリップしよう」

滋賀発のポップバンド・不眠旅行(ねむらずトリップ)が先日1st ONEMAN LIVE「HORIZON」を12月23日(月)に京都nanoにて開催することを発表しました。高校の軽音部で結成した前身バンドを経て、不眠旅行としては2021年12月23日に結成。ちょうど3周年にあたる記念すべき日の開催となります。

【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.26「イブイブの夜は不眠旅行とトリップしよう」

私自身、その前身バンドから知っていましたが、その時は強烈な世界観で、ダークサイドな音楽の中に希望が光るようなバンドのイメージでした。ただ不眠旅行では、結成のタイミングで加入したモエカ(Vo)のボーカルも相まって、サウンド的にももっと柔らかい夜の中に連れてってくれます。どの曲も歌詞と歌詞に絶妙な間というか、その呼吸にまで引き込まれます。しかし曲の要所やライヴの要所に昔の激しさも見え隠れしていて、聴く者、見る者を飽きさせません。まだメンバーは20代前半ですが、高校時代から積み重ねた技術は高く、その部分を認められているから、今年の見放題大阪、MINAMI WHEELでも出演した会場でトリを任されているのでしょう。このはバンドの世界観を”香り”でも楽しませてくれる特典を配布するなど、おとたろう(Lyric)を中心に作る工夫も魅力です。その他にも夏はナノボロにも出演しましたし、このワンマンの前には、pachae、omeme tenten、chef’sといった実力のある面々との対バンが決まっています。11月2日には2年ぶりにKNOCKOUT FESにも出演します。東京の人は今見ておいたほうがいいです。

今年発表した『可惜夜』は早口でまくし立てるリリックとゆったり優しく歌うパートの絶妙なバランスが、不思議な心の掻き立て方を演出。最後の最後まで欲しいところに欲しい音が来て、ありきたりな生活感もドリーミーに変わります。ライヴをしている姿はTikTokやYouTubeには2人編成でしているものもあったりと、インタビュー含めネット上に発信してるコンテンツは多めなので、ぜひチェックしてもらえればと思います。そして現地に来てもらって、地平線を越えて特別なトリップをしてもらえればと思います。どの季節にも親和性があるのですが、クリスマス前の彼らは本当に聖なる存在となるでしょう。

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