【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.21「注目のミナホ出演者①〜昨年のガムシャラな3日間から1年・muk〜」

【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.21「注目のミナホ出演者①〜昨年のガムシャラな3日間から1年・muk〜」

こんにちは。神戸在住の音楽キュレーター、遊津場(ゆつば)です。普段は邦ロック系インディーズアーティスト情報をSNS、メディア寄稿、自主イベント開催など、様々な手法で発信する活動をしています。

そして今回、OTOTOYで私のメインの活動地域である関西エリアで活躍する若手アーティストの様々なトピックを発信する機会をいただきました。 これを読めば、関西邦ロックシーンの最前線が分かります。どうぞ、ご贔屓に。

「注目のミナホ出演者①〜昨年のガムシャラな3日間から1年・muk〜」

先日、大阪のラジオ局FM802が主催する一大ショーケースライヴイベントMINAMI WHEELの第3弾出演者が発表されました。関西だけでなく全国の早耳リスナーも集まるこのイベント。アーティストとしても「ミナホ出演」は目標に挙げられ、このイベントに出演できたから音楽を続けられてきたというバンドやアーティストも多くいます。もちろん私も毎年参加しています。そんな私が注目する関西のアーティストをピックアップしていきたいと思います。

【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.21「注目のミナホ出演者①〜昨年のガムシャラな3日間から1年・muk〜」

今回紹介するのは、現代病焦燥イノセントロックバンドmuk。秋本ユク(Gt.Vo)、旧支配者中野(Ba)、長谷川ミュウツー(Dr)からなるスリーピースロックバンドです。今年1月、7月と大阪での自主企画、そして9月の東京での自主企画もsold outさせており、TOKYO CALLINGはじめ、東京のサーキットイベントでも名前を連ねることが増えています。リアルタイムの鬱屈とした感情を吐き出した歌詞と、衝動性のあるライヴは若者を中心に幅広い世代への広がりを見せています。秋本と中野のステージでの偽りのない姿は毎回自分の中の正直な気持ちを思い出させてくれますし、そしてそれを支える長谷川のドラムのしっかりとした音の土台が非常に強固。まだこの3人になってもうすぐ1年というくらいですが、そうとは思えないくらい3人のキャラクターが轟音の中で光っています。そんな3人が揃うmukの音楽になら、この世界にいるあらゆる登場人物が乗車できるでしょう。

今年のミナホのことを語るならどうしても最初に名前を挙げたかったバンドです。昨年も出演していましたが、今思えば昨年の出演者の中では最も無名と言って差し支えない立ち位置でした。そこで彼らは懸命なビラ配りを実施。仲間のバンドマンやイベンターも巻き込んで、関係各所から「ものすごくビラを配っているバンドがいる」と話題になったほどでした。その結果、初のミナホでのライヴはほぼ満員。そのほとんどが初見でした。そこでの喜びや緊張や決意でグチャグチャとなった感情で掻き鳴らしたライヴに多くの人が心を打たれ、泣いてる人も多かったことを覚えています。実は私もウルッときました。

この時はまだドラムも長谷川ではなかったんですよね。そこから1年、様々な経験を重ねて戻ってきたミナホでどのようなライヴをするのか非常に楽しみです。そしてこれから鳴らすクリエイティブにも期待しています。

インフォメーション

・遊津場SNS
X:https://x.com/sakidori_yutuba?t=R1J43f6okqiZ7g2bqGn7PQ&s=09

フォトギャラリー

フォトギャラリーはこちらからご覧いただけます

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.21「注目のミナホ出演者①〜昨年のガムシャラな3日間から1年・muk〜」

OTOTOY

ハイレゾ音楽配信/メディア・サイト。記事も読めるようになったアプリもよろしくどうぞ。

ウェブサイト: http://ototoy.jp/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。