【宮城県旧志波姫町(栗原市)】くりこま高原駅と、木花咲耶姫のご縁を感じながら
日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、宮城県旧志波姫町(栗原市)を写真とともに紹介する。
Vol.299/宮城県旧志波姫町(栗原市)
次に訪れたのは、旧志波姫町だ。まず、地名に驚いてしまう。「姫」がつく地名があるのだと。「姫路」はあるけれど、それはちょっと違う。◯◯姫という響きが良いわけで、いにしえの物語と出会っているようだ。そして、地名の由来は諸説あるだろうが、木花咲耶姫が祀られる志波姫神社から名付けられたそうだ。やっぱり神秘的だ。
まず、糠塚遺跡という竪穴式住居の残る遺跡へ。住居はやや遠くから眺めたものの、ここにもひっそりと古い暮らしがあった名残を感じた。
その後、くりこま高原駅と志波姫総合支所の周辺を散策した。くりこま高原駅は新幹線の停車駅だ。駅に向かって行く途中、広々とした田園風景に真っ直ぐのびる東北新幹線の線路が印象的で、徐々に近づいていくと立派な駅が現れた。今までに東北新幹線を利用する中で、停車したことはあったけれど、外に降りる機会はなったから新鮮だった。駅前のタクシー乗り場では運転手の男性がのんびりとお客さんを待っていた。
そして、志波姫総合支所の横には「この花さくや姫プラザ」があった。この花さくや姫とは、木花咲耶姫のことだろう。今回、木花咲耶姫を祀っている志波姫神社には伺わなかったけれど、まちの施設に神さまの名前が用いられていることに、旧志波姫町らしさを感じたのだった。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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