「大鉈を振るう」とはどんな意味?「大鉈」とはなんのこと?
思い切った決断をすることをあらわす「大鉈を振るう」。
この「大鉈」とは、何をあらわしているのでしょうか。
ここでは、「大鉈を振るう」の意味や由来、類義語について解説します。
「大鉈を振るう」とは
まずは、「大鉈を振るう」の意味を解説します。
大鉈を振るうの意味
「大鉈を振るう」は、思い切って行動することを意味します。
大胆な決断をする際にも「大鉈を振るう」と表現されます。
ビジネスの世界では、予算の削減や人員の削減などネガティブな要素を含む際に使用される言葉となっています。
大鉈を振るうの用い方・例文
「大鉈を振るう」は、思い切って何かを削る際に使用します。
・例文1:苦肉の策だが組織存続のために大鉈を振るうしかない。
・例文2:新しい校長は、学校の古い慣習に大鉈を振るって改革を進めた。
・例文3:市長は、組織改革に大鉈を振るい、無駄を徹底的に排除した。
なにかを単純に削るのではなく、負担のかかっている部分から思い切って削るといった意味合いが込められています。
「大鉈を振るう」の由来
「大鉈を振るう」がどのようにして成立した表現なのかを見ていきましょう。
「大鉈」とはなんのこと?
「大鉈を振るう」の「大鉈」は、薪割りなどに使用する刃物のことです。
振り下ろすことで、丸太などを割るように斬ることができます。
その「大鉈(鉈)」を大きく振る様子から、「大鉈を振るう」という表現は生まれました。
「鉈を振るう」でも同じ意味
「大鉈」ではなく、「鉈を振るう」という表現がされる事もあります。
両者は同じ意味となります。
「大鉈」は大きな鉈もしくは鉈を大きく振りかぶる動作をあらわしているのに対して、「鉈」は道具自体を指しています。
どちらを使用しても問題ありませんが、思い切った決断ということを強調するなら「大鉈を振るう」が適しているといえます。
「大鉈を振るう」の類義語
ここからは「大鉈を振るう」の類義語を紹介します。
大幅削減
「大鉈を振るう」は、予算や人員を思い切って削減する際に用いられる傾向にあります。
そのため、なにかを大きく減らし整理することをあらわす「大幅削減」も一種の類義語となります。
しかし、「大鉈を振るう」は苦渋の選択なる大きな決断なるのに対して、「大幅削減」はシステム的な無感情な表現としても用いられます。
まとめ
「大鉈を振るう」は、重大な決断をすることを意味します。
現代では、予算や人員など特定の何かを削減する際に「大鉈を振るう」と表現されることが多いです。
この「大鉈」とは、巻き割りなどの際に用いられる刃物の「鉈」のこと。
勢いよく振り下ろされる様子から生まれた表現となっています。
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