Googleが新スマートフォン「Pixel 9」「Pixel 9 Pro」「Pixel 9 Pro XL」「Pixel 9 Pro Fold」を8月22日以降に国内で順次発売へ Tensor G4搭載でGeminiとの連携を強化
Googleは8月14日、Pixelスマートフォンの新製品4モデル「Pixel 9」「Pixel 9 Pro」「Pixel 9 Pro XL」「Pixel 9 Pro Fold」を発表。国内でも同日からGoogleストアで予約受付を開始し、Pixel 9とPixel 9 Pro XLは8月22日に発売、Pixel 9 ProとPixel 9 Pro Foldは9月4日に発売します。同じ日程でNTTドコモ、KDDI、沖縄セルラー、ソフトバンクからも予約販売と発売を予定しています。
狭ベゼルで新デザインに生まれ変わったPixel 9
Pixel 9シリーズは、背面のカメラバーのデザインが横幅いっぱいに広がった形状から楕円形の平板へ変更に。Pixel 9はカメラバーと側面のフレームに使用した金属パーツがマット仕上げになっているのがデザイン上の特徴です。カメラバーには、f/1.68で視野角82°の5000万画素広角とf/1.7で視野角123°、マクロフォーカス対応の4800万画素超広角の2眼カメラを搭載します。超広角カメラがPixel 8の1200万画素から大幅に強化されています。0.5倍、1倍、2倍レンズ相当の光学品質での撮影、超解像ズームで最大8倍の撮影に対応。インカメラはf/2.2で視野角95°の1050万画素カメラで、オートフォーカス機能を搭載します。
6.3インチ 2424×1080 OLEDのActuaディスプレイは前モデルと比べて35%明るくなり、狭ベゼルの大画面を実現。ガラスにはCorning Gorilla Glass Victus 2を採用しています。
OSは最新のAndroid 14。7年間のOS、セキュリティー、Pixelアップデートを保証します。RAMは前モデルの8GBから12GBに強化し、ストレージ容量は128GBと256GB。バッテリー容量は4700mAhで、前モデルと比べて約20%、バッテリーを長寿命化。エクストリームバッテリーセーバーを使うことで100時間のバッテリー寿命を実現します。最大27Wの急速充電により、約30分で最大55%の充電に対応します。ワイヤレス充電は最大15Wに対応。IP68に準拠した防水防塵に対応します。
本体サイズはH152.8×W72.0×D8.5mm、重量は198g。本体カラーはObsidian、Porcelain、Wintergreen、Peonyの4色です。発売日は8月22日。
2サイズをラインアップしたPixel 9 Pro
Pixel 9 Proは、Pixel 8 Proとほぼ同じ6.8インチのPixel 9 Pro XLと、Pixel 9とほぼ同じ6.3インチのPixel 9 Proの2種類のサイズをラインアップしています。これは、上位モデルの機能でサイズを小さくしてほしいというユーザーの声を取り入れたもので、特に日本のユーザーからコンパクトなサイズの要望が強かったとのこと。Pixel 9と同じく、楕円形のカメラバーを採用。カメラバーと側面のフレームの金属パーツは光沢仕上げとなっています。
f/1.68で視野角82°の5000万画素広角とf/1.7で視野角123°、f/1.7でマクロフォーカス対応の4800万画素超広角、4800万画素で視野角22°、f/2.8で光学5倍ズーム、超解像ズームで最大30倍の撮影に対応する望遠の3眼カメラを搭載します。これにより、0.5倍、1倍、2倍、5倍、10倍レンズ相当の光学品質での撮影を実現。インカメラはf/2.2で視野角103°の4200万画素カメラで、オートフォーカス機能を搭載。
Super Actuaディスプレイは前モデルと比べて15%明るくなり、狭ベゼルの大画面を実現。ガラスにはCorning Gorilla Glass Victus 2を採用しています。解像度は9 Proが2856×1280、9 Pro XLが2992×1344。
OSは最新のAndroid 14。7年間のOS、セキュリティー、Pixelアップデートを保証します。RAMは前モデルの12GBから16GBに強化し、ストレージ容量は128GB、256GB、512GB。バッテリー容量は9 Proが4700mAh、9 Pro XLが5060mAh。9 Proは最大27Wの急速充電により約30分で最大55%の充電、9 Pro XLは最大37Wの急速充電により約30分で最大70%の充電に対応します。ワイヤレス充電は9 Proが最大21W、9 Pro XLが最大23Wに対応。IP68に準拠した防水防塵に対応します。
本体サイズは9 ProがH152.8×W72.0×D8.5mm、9 Pro XLがH162.8×W76.6×D8.5mm。重量は9 Proが199g、9 Pro XLが221g。本体カラーはObsidian、Porcelain、Hazel、Rose Quartzの4色。発売日は9 Pro XLが8月22日、9 Proが9月4日。
薄く軽くなったPixel 9 Pro Fold
2023年に発売した「Pixel Fold」の後継となる「Pixel 9 Pro Fold」は、開くと8インチ、閉じるとPixel 9 Pro同等の6.3インチになる折りたたみスマートフォン。
折りたたんだ状態で厚さは10.5mmと、Pixel 9 Proよりわずかに厚くなる程度の薄型サイズ。カバーディスプレイはフルHD解像度のActuaディスプレイ。重量は257gと、Pixel Foldと比べて軽量になっています。ヒンジは航空宇宙グレードの強化アルミニウム合金カバーを採用した多相合金スチール。IPX8相当の防水に対応します。折りたたんだ状態の本体サイズはH155.2×W77.1×D10.5mm、重量は257g。
開いた状態で8インチになるSuper Actua Flex インナーディスプレイは解像度2076×2152のOLED。前モデルと比べて輝度が80%向上し、明るい屋外でも見やすくなりました。開いた状態の本体サイズはH155.2×W150.2×D5.1mm。とにかく薄くなった印象です。コンテンツの最適化も進めていて、Googleアプリの他にも「Asphalt Unite」「Disney スピードストーム」「Minecraft」「キャンディークラッシュソーダ」といったサードパーティー製タイトルが8インチ画面に最適化されている他、今後「NBA Infinite」「リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト」といったタイトルが今年後半に最適化される予定。
カメラバーではなく、2列にカメラを並べたカメラモジュールを採用。f/1.7で視野角82°の4800万画素広角、f/2.2視野角127°でマクロ対応の1050万画素超広角、光学5倍で最大20倍の超解像ズームに対応するf/3.1視野角23°の1080万画素望遠の3眼構成です。インカメラはf/2.2で視野角87°の1000万画素カメラ。
折りたたみならではのカメラ機能として「こっちを見て」を搭載。開いた状態で被写体から見えるカバーディスプレイにアニメーションを表示して、カメラに視線を合わせるように誘導が可能になります。
OSは最新のAndroid 14。7年間のOS、セキュリティー、Pixelアップデートを保証します。RAMは前モデルの12GBから16GBに強化し、ストレージ容量は256GBと512GB。バッテリー容量は4650mAh。別売りの45W充電器による急速充電、Qiのワイヤレス充電に対応します。
本体カラーはPorcelain、Obsidianの2色。発売日は9月4日。
Geminiと連携するTensor G4チップを採用
Pixel 9シリーズで新たに搭載するTensor G4チップは、ウェブ閲覧を20%、アプリ起動を17%高速化できるように。日常の使用や写真・動画の撮影、YouTubeコンテンツのストリーミングといった処理の電力効率を向上しています。AI演算処理能力は45 tokens/second。最先端のAIモデル実行に最適化されていて、スマートフォン上でテキスト、画像、音声を理解するマルチモダリティを備えたGemini Nanoを実行する初のプロセッサーです。
GeminiがマルチモーダルなAIアシスタントとして利用可能。事前説明会では、冷蔵庫の中にある食材の写真を撮って「写っている食材の組み合わせでレシピを考えて」と音声で依頼したり、GmailなどGoogleサービスと連携する例として「Gmailに来ている今月の沖縄旅行の航空券の情報をまとめて」といった依頼に応答するデモが確認できました。
Geminiと音声やチャットで対話できる機能「Gemini ライブチャット」は、英語版のみ利用可能。Pixel 9シリーズの購入者は、同サービスが利用できるサブスクリプション「Google One AI プレミアム プラン」を半年間、無料で利用できます。
AIを活用した新カメラ機能
AIを活用したカメラ機能もアップデート。「ローライトパノラマ」は、低照度で撮影したパノラマ写真を鮮明にする機能。
「グループショット」は、先に撮影した写真に後から撮影した写真を合成する機能で、三脚がなくても交代で撮影することにより一緒に写った写真として合成ができます。
AIによる写真編集機能の「編集マジック」では、撮影後に人物を中心にフレーミングしなおす「オートフレーム」、撮影後の写真に簡単な英語プロンプトで背景を変更する「イマジネーション」といった機能を追加しています。
Pixel 9 Proでは「動画ブースト」の機能を強化。撮影した動画を8Kまでアップスケーリングしたり、高解像度のズームを適用するなどの処理が可能になりました。
事前説明会では、先に2人が写った写真にリアルタイムで合成しながら後からもう1人も写った写真を撮影するグループショットのデモと、編集マジックで人物を中心に置きながら背景を生成して引きの絵にするオートフレームのデモを確認することができました。
DP Alt対応と指紋センサーのアップデート
事前説明会で確認したところ、Pixel 9シリーズの全機種でUSB Type-CポートはDP Alt(Display Port Alternate mode)出力に対応。スマホ画面に表示した映画、テレビ番組、スライドなどを大画面にミラーリングできます。
Pixel 9、9 Pro、9 Pro XLは、指紋認証センサーがアップデートされていることが分かりました。従来の光学式センサーから超音波センサーになり、指紋認証の精度が向上します。
Googleストアでの販売情報まとめ
Googleストアでは8月14日から9月2日までのキャンペーン期間での購入者に対して、Pixel 9とPixel 9 Pro、Pixel 9 Pro XLのいずれも実質3万9800円から、Pixel 9 Pro Foldは実質9万9800円から購入できる限定特典を提供。対象スマホの下取りと次回以降に使えるGoogleストアクレジットを付与します。
Googleストアでの販売価格は下記のとおり。
Google Pixel 9 128GB 12万8900 円
Google Pixel 9 256GB 14万3900 円
Google Pixel 9 Pro 128GB 15万9900 円
Google Pixel 9 Pro 256GB 17万4900 円
Google Pixel 9 Pro 512GB 19万4900 円
Google Pixel 9 Pro XL 128GB 17万7900 円
Google Pixel 9 Pro XL 256GB 19万2900 円
Google Pixel 9 Pro XL 512GB 21万2900 円
Google Pixel 9 ケース5720円
Google Pixel 9 Pro ケース 5720 円
Google Pixel 9 Pro XL ケース5720 円Google Pixel 9 Pro Fold 256GB 25万7500 円
Google Pixel 9 Pro Fold ケース7920 円
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宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
TwitterID: shnskm
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