【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.13「神戸のライヴハウスから新たなカルチャーを。開催迫る”開国ロック”への思いを主催者に聞いた」

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【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.13「神戸のライヴハウスから新たなカルチャーを。開催迫る”開国ロック”への思いを主催者に聞いた」

こんにちは。神戸在住の音楽キュレーター、遊津場(ゆつば)です。普段は邦ロック系インディーズアーティスト情報をSNS、メディア寄稿、自主イベント開催など、様々な手法で発信する活動をしています。

そして今回、OTOTOYで私のメインの活動地域である関西エリアで活躍する若手アーティストの様々なトピックを発信する機会をいただきました。 これを読めば、関西邦ロックシーンの最前線が分かります。どうぞ、ご贔屓に。

「神戸のライヴハウスから新たなカルチャーを。開催迫る”開国ロック”への思いを主催者に聞いた」

8月18日に神戸に新しいサーキットイベント「開国ロック」が誕生します。今年オープン20周年を迎えた神戸三宮の中心部に構えるライヴハウス・神戸VARIT.のブッカー原さんが主体となったオルタナティブ系のロックバンドを集めたサーキットイベントとなります。会場は神戸VARIT.とRINKAITENの2会場で開催されます。

既に出演者16組が解禁済みで、京阪神をホームにする期待の若手バンド15組+東京からインディアカヌーが参加します。オルタナティブと一言に言っても、インディーロックの要素を感じるAIRCRAFTや、ドリームポップの要素を感じるPOOLS、洗脳性のある新しいトレンドの創造を感じるカニバルなど、タイプはバラバラです。あえて共通点を挙げるなら轟音を浴びせるバンドは多いかもしれませんが、その轟音はどれもこれも別物で、飽きずに1日が終わることが容易に想像できます。

そして今回、主催者の原さんにこのイベント開催への思いを聞きました。

「開国ロックというタイトルには、私の故郷への想い、そして神戸への想いを込めたタイトルになっております。

私は山口県岩国市出身で、大学進学を機に神戸へ来ました。さまざまな文化が融合し、独自の歴史を作ってきた神戸の街並みにどんどん心惹かれ、神戸の新しい文化を開いていきたいと強く思い、神戸VARIT.で働き始めました。山口は日本が開国した時に大きな役割を果たした地域であり、私のアイデンティティの一つである地元のことと、この国の文化を開いていくという気持ちからこのタイトルをつけました。また、ロックは「岩」とも訳せることから、岩国という言葉も密かに隠れています。

私はオルタナティブとは何か、一言で表すことはすごく難しいと感じていますが、必ず一つの曲がらない芯が存在する、その点が共通していると思っています。確かな芯を感じる音楽にどんどん心が惹かれていき、私自身も芯のある生き方をしたい、そう強く思い、演者ではなくてもこの街で確かな文化を作り、私も誰かの人生を変えたいと思い、ライヴハウスで働く道を決心しました。

その想いを実現する企画として、私は毎年神戸でオルタナティブサーキットを開催することにしました。今の閉塞感のある世の中を、私が人生を変えられた音楽で新しく切り拓いていきたい、そう強く思っております」

【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.13「神戸のライヴハウスから新たなカルチャーを。開催迫る”開国ロック”への思いを主催者に聞いた」

元々、他の神戸のライヴハウスに比べてもVARITは海外由来の古き良きロックンロールを、現代に合わせてアップデートするようなバンドがホームにしている印象もありますし、V系もアイドルもシンガーソングライターも自由にやっているライヴハウスという印象があります。そういった様々な文化への許容性と文化の中心地地として最前線に立って発信していくという強い思いは、神戸開港150年を超えた今も、神戸のライヴハウスの若きブッカーに引き継がれていました。

きっとこの日は夏フェスでも味わえない新鮮さに溢れて、心身に刺激的な日になります。新たな音楽カルチャーの始まりに触れに来てください。

インフォメーション

・遊津場SNS
X:https://x.com/sakidori_yutuba?t=R1J43f6okqiZ7g2bqGn7PQ&s=09

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