「改過自新(かいかじしん)」とはどんな意味?その由来や類義語を解説!

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反省しない人が知っておきたい言葉、それが「改過自新(かいかじしん)」です。
これは自分の過ちを改めて、新たに再出発することを意味する四字熟語です。

今回はそんな「改過自新」の意味について詳しく解説します。
ここでは、併せて由来や類義語についても紹介します。

「改過自新」とは

ここでは「改過自新」の意味について解説します。

改過自新の意味

「改過自新」は自分の過ちを改めて新たに再出発することを意味する四字熟語です。
単に過ちを改めて心を入れ替えることも意味します。

人はなかなか自分の非を認められないものです。
しかし、きちんと向き合えば失敗しても再出発できます。

そんな人生の教訓としても覚えておきたいのが「改過自新」です。

改過自新を訓読すると・・・

「改過自新」を訓読すると【過(あやま)ちを改め自(みずか)ら新(あら)たにす】となります。

これは自分の過ちを改めて新たに出直すこと、また過ちを改めて心を入れ替えることを表しています。

ただ、人に改めさせられることは「改過自新」とは言いません。
あくまでも自ら失敗を認めて再び行動することを意味すると覚えておきましょう。

「改過自新」の由来

では「改過自新」はどこから来た言葉なのでしょうか。
ここからは「改過自新」の由来について解説します。

改過自新の成り立ち

「改過自新」は史記の「呉王-濞伝」から来たとされています。

それは前漢第5代文帝の時代のこと。
皇太子(後の第6代景帝)と呉王劉濞(リュウビ)の息子が、お金を賭けて双六をしていたそうです。

しかし、熱中しすぎてしまった皇太子が双六盤を投げつけて劉濞の息子を殺してしまうという事件が起こってしまいます。
劉濞はこの事件を受け、病を理由に諸侯王の義務である入朝も放棄してしまうのでした。

その後、景帝が即位した際、皇太子時代から側近であった鼂錯が御史大夫(官吏を監察する仕事)に任命されます。
そんな鼂錯には難くせを付けて諸侯王の土地を奪う計画があったそうです。

その一環か、劉濞に対しては「病気と詐称して入朝していない。呉王は改過自新すべきである」との理由で、呉の重要拠点を削り取ってしまいます。

これがきっかけとなり、紀元前154年「呉楚七国の乱」が起こりました。

この中国の出来事から「改過自新」という言葉が広まったとされています。

「改過」と「自新」は何を指す?

では「改過」「自新」はそれぞれ何を指すのでしょうか。
ここではそれぞれの意味について簡単にまとめます。

改過とは

「改過」は自分の過ちを改めることを意味します。
字面通り「過ち」を「改める」ことを指す言葉です。

単なる過ちではなく、それを改めることを意味します。

自新とは

「自新」は自分で態度や心得などを一新することを意味します。
文字通り「自分」を「新しくする」ことを指す言葉です。

単に気分を新しくすることの意味で使用されることもあります。

「改過自新」の類義語

ここからは改過自新の類義語について解説します。

呑刀刮腸

「呑刀刮腸」は改心して善の道に進むことを意味する四字熟語です。
これは刀を呑んで腸の穢れを削り取るという意味から転じたとされます。

実際に「呑刀」は刀を呑むことを意味する言葉とされています。
また「刮腸」は小刀で内臓を抉り取るという意味があるそうです。

転じて、改心して善の道に進むことを意味するようになったとか。
その点が「改過自新」と似ているのではないでしょうか。

回心転意

「回心転意」は今までのことを反省して心を入れ替えることを意味する四字熟語です。
また、仲違いしていた人と以前のように仲良くすることも意味します。

ちなみに「回心」「転意」はどちらも悪い考えを反省して心を入れ替えるという意味から来ています。

その点が「改過自新」に通ずるものがあるのではないでしょうか。

まとめ

「改過自新」は自分の過ちを改め、新たに再出発することを意味する四字熟語です。

これは単にミスを意味する言葉ではありません。
自らのミスを受け入れ、それを改善することを指します。

人生でも失敗する場面はたくさんあります。
その度に落ち込む必要はないのかもしれません。
しかし、それを認めて改めることは重要です。

そういった意味でも「改過自新」は常に心に留めておきたい言葉といえるでしょう。

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