「以下」と「未満」の違いとは?それぞれの対義語もあわせてチェック!意外と間違えてる人も多いかも

日常生活でも頻繁に使用する「以下」と「未満」ですが、両者の違いについて理解していない人も意外と多いです。
中には大体同じものだと認識している人も少なくありません。

ただ、両者にはれっきとした違いがあるので注意が必要です。
今回はそんな「以下」と「未満」の違いを解説します。

「以下」と「未満」

ここでは「以下」と「未満」の意味を解説します。

「以下」とは

「以下」は「〇〇以下」などのように表現する言葉です。

例えば「100以下」と表現すれば「100とそれより小さい数字」を意味します。

この際「100」も含めて「100以下」と表現するのが一般的です。

ポイントは「該当の数字も含まれる」という点だと覚えておきましょう。

「未満」とは

「未満」は「〇〇未満」などのように表現する言葉です。

例えば「100未満」と表現すれば「100よりも小さい数字」を意味します。

この際「100」は含めず「100未満」と表現するのが一般的です。

ポイントは「該当の数字は含まない」という点だと覚えておいてください。

別表現で見る「以下」と「未満」

「以下」と「未満」は別表現によってあらわすことも可能です。
ここからはそれぞれの別表現について見ていきましょう。

不等号による「以下」と「未満」

「以下」や「未満」は不等号で表現することも可能です。

例えば「以下」を記号で表現するなら「≧(≦)」となります。
同じく「未満」を記号で表現するなら「>(<)」となります。

どちらも非常に似ていますが、一定の範囲に対象となる数字が含まれるのかどうかという違いがあるのが特徴です。

つまり「A≦B」と表現した場合は「AはB以下」という意味となるのに対して「A<B」と表現した場合は「AはB未満」という意味となるわけです。

一見するとどちらも同じように見えますが、あらわすものが微妙に異なるという点には注意が必要となってくるでしょう。

「以下」と「未満」の英語表現

「以下」と「未満」の英語表現は以下の通りです。

・以下:「100 or less」「100 or under」「100 or below」
・未満:「less than 100」「under 100」「below 100」

以上のように「以下」と「未満」では英語表現も異なります。

「以下」の英語表現に「or」が含まれていることからわかるように、英語で「以下」を表現する場合は「100を含む」ことが前提です。

一方で「未満」の英語表現に「than」が含まれていることからわかるように、英語で「未満」を表現する場合は「100を含まない」ことが前提となります。

ただし、英語で「以下」や「未満」を表現する時は共通して「less」「under」「below」などの単語が使用されるので、適切な表現を覚えておきましょう。

なお「less」は量数や人数などについて言う時に使用されます。
対して「under」や「below」は年齢をはじめ温度や湿度、速度などについて言う時に使用されるのが特徴です。

「以下」と「未満」の対義語は?

ここからは「以下」と「未満」の対義語を紹介します。

以下の対義語は「以上」

「以下」の対義語は「以上」となります。

前述したのと同じ原理で「以上」には対象となる数字も含みます。
前例で説明すると「100以上」と表現した場合は「100」も含むわけです。

そのため、対象の数字も含めて表現したい場合は「以上」を使用しましょう。

「以上」「以下」の例外的な用い方

「以上」や「以下」は例外的な使い方をすることも可能です。
実際に数量ではなく程度をあらわす場合は例外的な意味が生じます。

例えば「あなたのわがままはまるで3歳児以下のようだ」などと表現した場合は「3歳にも満たない」という意味となるのが特徴です。

他にも「期待以上の結果を残してくれてありがとう」などと表現した場合は「もともとの期待を超えている」という意味になります。

このように「以上」や「以下」は前後の文脈によって例外的に使用されることもあるので注意が必要となるでしょう。

未満の対義語は「超過」「超える」

「未満」の対義語は「超過」「超える」となります。

基本的に「未満」は満たしていないことを意味するため、対義語は特定のラインを超えている「超過」「超える」などが該当します。

ただし、使用する際は「100を超過する」「100を超える」のように動詞として使用されるのが一般的なので気を付けなければなりません。

まとめ

「以下」と「未満」は基準となる数字を含むのか含まないのかという点が明確な違いと言えるでしょう。

仮に100を基準として「100以下」と表現した場合は100も含まれるのが特徴です。

逆に「100未満」と表現した場合、100は含まれないので注意が必要となってきます。

両者は似て非なるものなので、日常生活で使用する際も気を付けておきましょう。

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