映画『TOKYO BURST-犯罪都市-』ピエール瀧&後藤剛範インタビュー「バイオレンスなシーンに“面白いスパイス”がかかっている」

ハリウッドスターのマ・ドンソクが製作・主演を務め、韓国で累計動員4000万人を突破しているメガヒットシリーズ『犯罪都市』が日本オリジナルストーリーでついにユニバース化! 『TOKYO BURST-犯罪都市-』が絶賛公開中です。

本作の舞台は新宿・歌舞伎町。『犯罪都市』シリーズの魂を継承しつつも、日本オリジナル要素が加わったノンストップ・アクションエンターテインメント超大作となっています。新宿中央署に所属する新人刑事を主人公に、国際犯罪者やヤクザ、ホストなどの組織をも巻き込んだ命がけの闘いが描かれる──。


本作でヤクザの組長・岩城良平を演じたピエール瀧さん、若頭・外山猛を演じた後藤剛範さんにお話を伺いました。

──本作楽しく拝見いたしました。写真撮影中もとても楽しい雰囲気でしたが、すぐに打ち解けられたのでしょうか?

ピエール瀧:実は『全裸監督』でご一緒しているのですけれど、そこまでガッツリした共演シーンは無くて。この現場でお会いして、僕は「あ、“ラグビー後藤”だ」って思っていました。

後藤剛範:僕はピエール瀧さんの出演されている作品を普段から観ていたので、しっかりと共演ということで緊張もしていたのですが、“ちょけ”てくれて、その緊張をほぐしてくださるんです。

ピエール瀧:なんか、緊張して撮影をすると良いこと無さそうじゃないですか。それに、僕は(後藤さんに)聞きたいことが山ほどあって。「なんでこんな身体になれるの?」って。フォルムが武器って最強じゃないですか?

──劇中でもかなり武器になっていましたね。『TOKYO BURST-犯罪都市-』の企画を聞いた時はどの様な印象でしたか?

ピエール瀧:まず、マ・ドンソクさんの映画だよね?日本舞台で作るの?!という驚きでした。現場で喫煙所に行くと、韓国のクルーの皆さんもタバコを吸いながら映画の話をしたりしていて、すごいグローバルだな〜って楽しかったですね。

後藤剛範:韓国の方だけじゃなくて、フィリピンの方もいて、すごく賑やかでしたね。

ピエール瀧:大量のホストに囲まれたりね。組のシーンでも構成員がたくさん部屋の中にいて、みんながワアアア!!と騒ぐシーンでは、でっかい犬小屋みたいで面白かった(笑)。

──瀧さんのパンチパーマは地毛ですか?

ピエール瀧:地毛です。

後藤剛範:そうなんですか?!

ピエール瀧:すみません、嘘つきました(笑)。地毛に混ぜ込むタイプのカツラでしたね。宇都宮のセットで撮影した時に、休憩中そのままウロウロしていると、みんな目を合わせてこない感じが良かったです。僕は恐い役は多いんですけれど、こういう“THEヤクザ”っていう髪型は無かったので面白かったです。

後藤剛範:僕も入れ墨をメイクで入れていて、撮影が終わると毎回落とすのですが、連続の撮影の日に「明日もあるからこのままでいいや」と帰ったのですが、意外と行ける場所が少なくて。ジムも入れないですし、大変なんだなと思いました。

──組長と若頭という役柄でしたが、2人の師弟感も素敵でした。

後藤剛範:たくさん悪い人が出てくるじゃないですか。その中で自分の役柄は中間管理職だと思ったので、瀧さん演じる組長の威厳を落とさない様にどしっと構えた芝居をしたいなと思っていて。自分が弱いと、その上の人間も弱いと思われてしまうと思うので。韓国の『犯罪都市』シリーズも、悪人でありながら人間関係の描き方が魅力的だったので意識しました。

ピエール瀧:ネタバレになるので詳しくは避けますが、若頭がピンチに陥った時には思い切り泣こうと、そういう関係性からの熱い、濃いシーンが出来たらなと思っていましたね。

後藤剛範:そのシーンで瀧さんとすごく近い距離でお芝居が出来たので、嬉しかったです。あと、印象的だったのが、組と警察のシーンで、すごく緊張感がある中で、瀧さんが「飴の味を変えろ」と言うシーンがあって。「緊張感の中に面白い瞬間がある」というのは役者としてチャレンジしたいことの一つだったので、乗っかりたかったのですが、どうしたらいいのか迷っちゃいました。家帰っても悩んだりして(笑)。

ピエール瀧:あのシーン面白かったよね(笑)。韓国版もそうですけれど、警察やヤクザたちがピリッとした空気を作って、その中心にいるトップの人って薄くふざけたりするじゃないですか?バイオレンスシーンやアクションシーンの中に、面白いスパイスがかかっている状態で物語が進んでいくので、緊張感はあるけど、殺伐とはしないんですよね。爆笑しながら観られるというのは『犯罪都市』シリーズの魅力かなと思います。
東京が舞台になることでちょっとタッチは変わりましたけれど、もう、バトルがすごすぎて『ドラゴンボール』みたいじゃないですか。

後藤剛範:そういう緊張感と面白さの両立が自分も大好きなので、撮影していて面白かったですね。

ピエール瀧:映画って基本的に娯楽作品だと思うから。娯楽に関わる時は楽しくやった方がいいなって。

──今回の共演で刺激になったことや、今後に活かしたいなと思う部分はどんなことですか?

後藤剛範:福士蒼汰さんと対峙するシーンで、福士さんのお芝居にすごく“緩急”を感じたんですね。ゾクっとする様な怖い顔をしたと思えば、元々のお顔立ちのせいもあって、優しさも感じる瞬間もあって。

ピエール瀧:確かに福士くんすごかったね。以前共演した時はすごく爽やかな青年で、卵焼きを焼いていたのに!(NHK朝ドラ『あまちゃん』)

後藤剛範:自分も怖いシーンをやりながらユーモアを混ぜた芝居をしたいけれど、今はどちらかしか出来ていないから。先ほどの飴の話もそうですけれど、瀧さんの様に2つが両立した芝居が出来るようになりたいなと改めて思いました。

ピエール瀧:後藤さんは画面に映った時の説得力が本当に凄まじいので。どういう人なのか一瞬で理解させる強みがありますよね。そこから、実は喋ったら可愛いとか、意外と間抜け、みたいなギャップがある役は確かに観てみたいなと思いますね。

後藤剛範:そうなんですよ。今後は見た目とギャップがあるような役にも挑戦していきたいです。

ピエール瀧:このフォルムでパティシエとかね。この2人のケーキ屋の話とかどうですか?

後藤剛範:いいですね(笑)。

ピエール瀧:ケーキ大好きなんだけど、力が強すぎてグチャっとしちゃう、顔が怖いパティシエの映画。ぜひガジェット通信さんプロデュースで作りましょう(笑)。

──それはもう観たすぎますね!(笑)上の者に伝えておきます。今日は楽しいお話をありがとうございました。

撮影:オサダコウジ

『TOKYO BURST-犯罪都市-』
©2026「TOKYO BURST」フィルムパートナーズ
TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開中

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藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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