「冬瓜」は冬のウリと書くけど、その旬は夏!?一体なぜそんな名前になったの??
「冬瓜」は冬のウリと書く野菜ですが、その旬は夏です。
ではなぜこのような名前になってしまったのでしょうか?
今回は「冬瓜」の名前の由来と旬を絡めてご紹介します。
「冬瓜」の旬
まずは「冬瓜」の旬について見ていきましょう。
冬瓜は夏野菜
「冬瓜」は夏野菜として重宝されています。
熱帯や亜熱帯地域で夏季に収穫される野菜ということもあり、暑さに強く夏の高温多湿な環境下でもよく成長する植物です。
そのため、夏野菜としてスープや煮物、炒め物などの料理に使用されます。
その旬も夏とされ、気候の暖かい季節に収穫がピークを迎えます。
旬の時期には市場やスーパーで比較的簡単に入手できるので、ぜひ旬の「冬瓜」を食してみてはいかがでしょうか。
冬瓜は水分が多く低カロリー
「冬瓜」は水分が多く低カロリーな野菜の一つです。
約90%以上が水分で構成され、みずみずしい食感が特徴です。
低カロリーで満腹感を得ることもできることから夏バテにもおすすめとされています。
ちなみに、一般的な「冬瓜」の栄養成分は炭水化物やビタミンC、カリウムやカルシウムなどが含まれています。
食物繊維も豊富で消化の促進や便秘の改善にも役立つ可能性があります。
また、低カロリーで水分を多量に含んでいるため、ダイエットにも最適なのだとか。
「冬瓜」という名前
ここからは「冬瓜」という名前について見ていきましょう。
由来は「冬まで保つ瓜」だから!!
「冬瓜」は夏野菜の一種ですが、実は長期保存できる野菜でもあります。
そのため、保存方法によっては冬まで鮮度を保つことができます。
そうした「冬瓜」の特性から「冬まで保つ瓜=冬瓜」と命名されたとのことです。
実際に「冬瓜」は硬い皮を持ち、内部の果肉も乾燥しません。
ゆえに冬まで保存できることから「冬瓜」と呼ばれるようになったとされています。
立冬に食べる風習がある地域も
地域によっては立冬に「冬瓜」を食べる地域もあります。
前述の通り「冬瓜」は夏野菜なのですが、冬まで保存可能です。
そのため、冬まで「冬瓜」を保存しておいて立冬に食べるという風習が残った地域もあるとされています。
「冬瓜」の選び方と保存方法
ここからは「冬瓜」の選び方と保存方法について見てみましょう。
冬瓜の選び方
「冬瓜」は皮が硬く滑らかで均一な色をしていることが理想です。
特に傷やしわがなく鮮やかな緑色の「冬瓜」は美味しいです。
それでいて水分を多量に含んでいて重量感があるものを選ぶと良いでしょう。
さらに表面は滑らかでつるっとしているものがおすすめです。
指で触れた際にしっとりとしていて硬すぎず柔らかすぎない程度の弾力があるものだとなお良いです。
その他、叩いた時に音が響くかどうかも確認してみてください。
音が響く場合は内部が空洞になっている可能性があります。
そういったスカスカの「冬瓜」はあまり美味しくないので注意が必要です。
冬瓜の保存方法
「冬瓜」は切っていない状態と切り分けた状態で保存方法が変わります。
切っていない場合は風通しの良い乾燥した冷暗所が適しています。
未切りの「冬瓜」は表面を乾いた布で拭き、水分を取り除いてから保存してください。
切り分けた場合はラップやビニール袋に包み冷蔵庫の野菜室で保管します。
保存する際は切り口が乾燥しないようにしつつラップやビニール袋に水滴がたまらないようにしてください。
ただし、切り分けた冬瓜はできるだけ早く使い切ることが望ましいです。
なお、保存中に異変や異臭がある場合は食べる前に一度確認することをおすすめします。
まとめ
「冬瓜」は冬のウリという名前なのに夏野菜とされています。
その理由は「冬瓜」が「冬まで保つ瓜」だからです。
現に「冬瓜」は長期保存可能な野菜で、上手に保管すれば冬まで品質を保つことができます。
そういった背景から夏野菜なのに「冬瓜」と呼ばれているのです。
ただ、旬自体は夏なのでみなさんも夏の「冬瓜」をぜひ食べてみてください。
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