【福島県旧山都町(喜多方市)】みちくさ通りでゆったりとした日常を感じて

日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。

今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。

「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。

今回は、福島県旧山都町(喜多方市)を写真とともに紹介する。

Vol.261/福島県旧山都町(喜多方市)

旧山都町へやってきた。南北に細長い地形で、東は喜多方市、西は西会津町に接している。「山都町」の文字を見ると、熊本県山都町のイメージがあったけれど、喜多方市にも山都町はあるのだ。山都駅を訪れ、「みちくさ通り」と呼ばれる通りへ。山都駅の看板には山都驛と旧字が使われており、流れている時間が過去とつながっている。

駅を訪れてから、みちくさ通りへ。最初から、「みちくさ通り」という名前を知って訪れたわけではない。周辺へ到着したときに、通りとしての気配が漂っていて、みちくさ通りと名付けられていると知ったのだった。すっと心地よい道が直線上にのび、落ち着いた昔ながらの建物が並ぶ。中には古い洋風の建物もあった。地元のショッピングセンターがあり、蕎麦カフェも見つけた。旧山都町は蕎麦が有名でもある。みちくさをする通りなのだから立ち寄りたかったけれど、時間の都合で断念してしまった。

また、北には霊峰・飯豊山が聳えており、旧山都町は登山口にもなっている。飯豊山は標高2105m、飯豊連峰の主峰だ。山と町も暮らしの上で大きくつながっている。いつか機会があれば、きちんと準備をして登ってみたい。

（仁科勝介）