取り憑かれた女が頭を打ち付け…… 人形への信仰をめぐるタイ発ホラー『フンパヨン 呪物に隠れた闇』本編映像[ホラー通信]
タイの社会に根付く人形への信仰を題材にしたホラー映画『フンパヨン 呪物に隠れた闇』が7月5日より公開。本編映像が解禁された。
出家した兄弟のティーに会うために旅に出たタムは、ドンシンタム島の寺院で“ティーが住職を殺して消えた”という信じがたい噂を耳にする。村人たちは人形に妄信的な信仰を寄せているが、タムはそれについても疑問を抱くのだった。やがて村を恐怖に陥れる奇怪な出来事が次々と起こり、村人たちが信仰する人形も破壊されてしまう。村人たちは怒りに燃え、犯人を捕まえるための呪いの儀式を始める。
解禁された映像は、村で起こる恐ろしい出来事のひとつを切り取ったもの。笑顔を絶やさず、僧侶や村人たちの間でアイドル的な存在であったミーナーが何かに憑依され、豹変するシーンだ。部屋の奥からドスンドスンという鈍い音が聞こえ、タムが扉を開けて近付くと、そこには繰り返し頭を打ち付けているミーナーの姿があった。止めようとすると凄まじい形相で叫び、大暴れ。タムたちを押し退け、どこかへ走り去ってしまう。恐怖の連鎖はまだまだ続いていく……。
タイトルの“フンパヨン”は、タイの伝統的な術式人形のこと。神聖であると同時に恐ろしいものであり、身を守るものもあれば破滅を招くものもある。監督のポンタリット・チョーティグリッサダーソーポンは本作で、フンパヨン(人形)への信仰がタイ社会から決して消えていないということ、そしてフンパヨンに対する様々な考え方を描いているという。
『フンパヨン 呪物に隠れた闇』
7月5日(金)より、シネマート新宿他にて全国順次公開
© Five Star Production Co., Ltd. 2023
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