【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.11「CAT ATE HOTDOGSとレイラのスプリットツアー開催に寄せて」
こんにちは。神戸在住の音楽キュレーター、遊津場(ゆつば)です。普段は邦ロック系インディーズアーティスト情報をSNS、メディア寄稿、自主イベント開催など、様々な手法で発信する活動をしています。
そして今回、OTOTOYで私のメインの活動地域である関西エリアで活躍する若手アーティストの様々なトピックを発信する機会をいただきました。 これを読めば、関西邦ロックシーンの最前線が分かります。どうぞ、ご贔屓に。
「CAT ATE HOTDOGSとレイラのスプリットツアー開催に寄せて」
関西発のロックバンド・
CAT ATE HOTDOGSは2019年に関西を代表するコンテストの十代白書でグランプリを獲得し、以降も大型イベントやフェスにもエリア問わず積極的なライヴ活動・作品発表を展開しています。最近では演奏、録音、ミックス等完全自主のハンドメイドなデモ音源集『camp e.p』『camp e.p2』を会場限定で発売。『camp e.p』は既に完売しています。
それこそ十代白書で名前が広まった際は、ひこ(Gt.Vo)の個性的な歌声と、爆発的な演奏で話題になりましたが、最近はそのライヴの魅力に加えて、非常にテクニカルな面で関西の同世代の中でも存在感が際立ってきており、全国的に後輩バンドからは憧れられ、先輩バンドからは一目置かれている印象があります。ひこは弾き語りでも活動したり、他のアーティストの楽曲制作にも携わるなどバンド外の活動も増えていて、それもあってか”音楽家”というイメージが上がっていってます。つい最近ライヴも見ましたが、インスト曲も聴いてみたくなるような演奏に情景を感じる歌詞も合わさったサウンドの世界観で幅広く魅せられたので、最近見れていないなという人は是非見てほしいと思います。このまま末永く音楽を追求しながら続けてほしいと思わせるバンドの1組です。
ちなみにレイラも10代から名前がインディーズシーンで知られ始め、”とにかく爆音”というイメージが広まっていました。ただ最近の楽曲を聴いてみると、恐らくそれだけではないのだろうと思います。実際、2020年2月に見たライヴと2022年3月に見たライヴでは、がらりと包容力が変わっていたのが記憶に残っています。関西ライヴハウスシーン的には7月30日に北堀江club vijonにて行われる「レイラ大阪人気者計画」というライヴに注目。そこには以前もこのコラムで紹介した
ただシーンを追っているだけでも、なんとなく境遇が似ているなと思っていた2組のスプリットツアーはとても楽しみです。正直、2組の同志というような同世代の関西・関東のバンドも解散・活動休止も増えていて、この2組もメンバーの休養や脱退を経験しています。それでも続けている2組の共演は間違いなく背中を押されるでしょう。もちろんこの7月・8月も2バンドはライヴを解禁していますので、ぜひチェックしてみてください。
インフォメーション
・遊津場SNS
X:https://x.com/sakidori_yutuba?t=R1J43f6okqiZ7g2bqGn7PQ&s=09
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。