【ライヴレポート】ひなた坂46がぜんりょくで伝えた、新たなグループの魅力──日向坂46「11th Single ひなた坂46 LIVE」

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【ライヴレポート】ひなた坂46がぜんりょくで伝えた、新たなグループの魅力──日向坂46「11th Single ひなた坂46 LIVE」

2024年7月3日〜4日の2日間に渡って、日向坂46の「11th Single ひなた坂46 LIVE」が、神奈川県 パシフィコ横浜 国立大ホールにて開催された。OTOTOYではそのDay2の公演のレポートをお届けする。

本公演には、高瀬愛奈、高本彩花、濱岸ひより、高橋未来虹、森本茉莉、山口陽世、石塚瑶季、小西夏菜実、清水理央、竹内希来里、平岡海月、渡辺莉奈の12名が出演。11th Singleから選抜制を導入した日向坂。ひなた坂46のライブが行われるのは今回がはじめての試みとなる。いったいどんなライヴが行われるのか、大きな期待におひさま(日向坂46ファンの総称)たちは胸を躍らせていた。

開幕を告げる“Overture”のあとは、ステージに色とりどりの衣装に身を包んだメンバー全員が揃い、“ってか”からライヴはスタート。さらに山口陽世の気迫のこもった煽りから“One choice”へと繋ぎ、会場の熱を一気にぶち上げる。そこから2期生楽曲“You’re in my way”を1期〜4期のメンバー全員で。このひなた坂46LIVEならではの期別の枠を越えたパフォーマンスが見られた。

【ライヴレポート】ひなた坂46がぜんりょくで伝えた、新たなグループの魅力──日向坂46「11th Single ひなた坂46 LIVE」

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MCを挟んで次のブロックは、日向坂46最年少の渡辺莉奈による全力の煽りから3期生曲「青春ポップコーン」へ。タイトル通りの弾けるようなポップさで、観客を魅了。続く“世界にはThank you!が溢れている”では、曲間で4期生の清水理央がフラッグを持って大きく舞い、その個性を存分に見せつけた。ライヴはそこから“どうする?どうする?どうする?”、“ゴーフルと君”というライヴの人気曲を立て続けに。日向坂46の持ち味であるハッピーなオーラで、会場を包んだ。

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続いてのブロックは、“夏色のミュール”、“割れないシャボン玉”といった日向坂46の前身グループであるけやき坂46時代のユニット曲(ちなみにDAY1では、“ハロウィンのカボチャが割れた”、“割れないシャボン玉”)を披露。近年の日向坂46でのライヴではなかなか披露することも少なくなったレア曲のパフォーマンスに、多くのおひさまが沸き上がった。

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続いてステージに登場したのは、3期生の森本茉莉、山口陽世。ふたりは同期の上村ひなののソロ曲“一番好きだとみんなに言っていた 小説のタイトルを思い出せない”を熱唱。強い熱のこもった歌声を届けた。次の高本彩花、濱岸ひよりのふたりが歌ったのは、加藤史帆のソロ曲“男友達だから”。この日が最後のライヴ出演となる高本に寄り添うような濱岸の姿が、涙を誘った。そして、このブロックの最後は、高橋未来虹が、佐々木美玲のソロ曲“わずかな光”をひとりで歌唱。高橋の力強くも優しい歌が、聴く者の心を震わせた。

【ライヴレポート】ひなた坂46がぜんりょくで伝えた、新たなグループの魅力──日向坂46「11th Single ひなた坂46 LIVE」

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ライヴは後半戦。日向坂46屈指のクールな楽曲“My fans”からの、2期生楽曲“Dash&Rush”で再び勢いをつけると、ダンスナンバー“愛はこっちのものだ”へと展開。“恋した魚は空を飛ぶ”では、メンバーの激しいダンスも大きな注目ポイントになっていた。ライヴの本編は、11th Singleのカップリング曲“錆つかない剣を持て!”。曲の冒頭には、センターを務める高橋未来虹が剣を持ち、圧巻の演舞を披露。その勢いのまま、ひなた坂メンバー全員、全身全霊を込めたパフォーマンスを見せる。その姿はこの先の未来を切り開いていくかのようだった。

【ライヴレポート】ひなた坂46がぜんりょくで伝えた、新たなグループの魅力──日向坂46「11th Single ひなた坂46 LIVE」

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大きなアンコールの声に迎えられ、ここからは高本彩花の卒業セレモニーが行われた。スクリーンには、これまでの8年間の高本の軌跡が映し出され、キャプテンの佐々木久美のナレーションが重なると、会場一体がエモーショナルな空気に。映像が終わると、ステージには、ピンクのドレス姿の高本が登場。以下、高本が読み上げた手紙を掲載する。

【ライヴレポート】ひなた坂46がぜんりょくで伝えた、新たなグループの魅力──日向坂46「11th Single ひなた坂46 LIVE」

「8年間、本当にありがとうございました。2016年の5月8日に、けやき坂46のオーディションに合格して、今日まで、本当に幸せでした。あの日から、人生が180度変わりました。普通に生きてきた、進路に迷う高校3年生だった私が、突然アイドルという憧れていた存在になることができました。

 振り返ってみると、はじめは欅坂46さんの背中を追いかけていました。偉大な先輩たちの背中は本当に大きくて、かっこよくて、その背中を見ていられることが、当時の私は、嬉しくてたまりませんでした。同じグループで活動できたことが、本当に幸せに思います。

 けやき坂46で過ごした時間も、私は本当に大切で、何よりも大切にしています。今この瞬間、思い出すのは、「走り出す瞬間」ツアーです(※注 「走り出す瞬間」は2018年にリリースされたけやき坂46の1stアルバム)。本の世界から登場するメンバーがかわいくて、初めての自分たちのアルバムの楽曲だけでライブができたことが本当に嬉しくて、ユニット曲のリハーサルを客席で見ていたのを今でも覚えています。いろいろあり、アルバムが発売する前のツアーで、知らない曲のはずなのに、公演を重ねるごとに、ペンライトの色が揃ったり、コールが聴こえてくる。ファンのみなさんと一緒に作り上げたツアーだったと思います。そんな思い出深いツアーをしたこのパシフィコ横浜で、卒業セレモニーをさせていただけることが、本当に幸せに思います。

 私にとって、日向坂46は、温かくて、優しくて、居心地の良い、大好きな場所でした。大好きなメンバーと一緒に目標に向かって、心を一つに、切磋琢磨して活動する時間が、本当に幸せで、かけがえのない思い出でいっぱいです。中途半端で何事も長続きせずにずっと生きていた私ですが、けやき坂46と日向坂46は、初めて真剣にやり遂げたいと思ったことだったかもしれません。

 8年間のすべての出逢いが私に大きな力をくれました。メンバー、支えてくださるスタッフの皆さん、そして、私を好きと言って応援してくださるファンのみなさんに出会えたこと。この世界には、たくさんの人がいます。そんな中から、私を見つけて、応援してくれて、たくさんの温かい言葉と、最高の景色を見せてくださり、本当にありがとうございました。

 はじめの頃は、アイドルと自信をもって言えないくらい、ネガティブで自信のなかった私ですが、これまでの経験と、ファンのみなさんの支えが、自信を与えてくれましたし、何事も前向きに考えられるようになりました。そして、たくさんの夢もかなえることができました。憧れだったアイドルになれて、自分の考え方や、人格が、アイドルになる前の私よりも好きになれたことは、人生の財産です。

 これから私は日向坂46を卒業し、新たな道へ進んでいきます。きっと、険しい道のりもあると思います。これまでの経験を活かして、新たなことにチャレンジしていきたいと思っています。どうか温かく見守っていただけると、うれしいです。

 メンバーのみんなへ。みんなと一緒に活動できた時間は青春でした。一期生はもう一緒にいすぎて、何を考えているか分かるようになりましたし、二期生はアイドルとして尊敬できるメンバーばかりで、三期生は花丸をあげたいくらい努力家のメンバーで、四期生の若い力は日向坂46の宝だと思います。この8年、当たり前のように家族よりも長い時間を共に過ごしてきたので、その当たり前がなくなってしまうことが本当にさみしいです。頑張るみんなに力をもらえていました。みんなといるから笑顔になれることがたくさんありました。挫けそうなときも、みんなと一緒だから乗り越えられることがたくさんありました。最高で、最強のみんなが大好きです。これから私も、おひさまとしてみんなのことを応援し続けたいと思います。ずっときらきら輝く日向坂46でいてください。

 そして、ひなた坂46のメンバー、みんなこのライブを通してたっくさん成長したと思います。私はリハーサルやライブをしていて、みんなの良さをたくさん見つけました。一緒にこのライブを作ることができて、本当に楽しかったです。みんなのいいところをたくさん知っています。このライブを通してたくさんの方に気づいてもらえたはずです。自信を持って、笑っていてほしいです。みんなとリハーサルをしてると、もっとここにいたくなりました。これからもみんなを支えたかったですが、近くにはいれないけど、離れたところから、ずっと応援しています。

 そして、いつも支えてくださるスタッフのみなさん。8年間、本当にお世話になりました。みなさんと一緒にお仕事ができて、本当に幸せでした。愛にあふれるスタッフのみなさんがいてくださるから、安心して活動することができました。どんなときも寄り添ってくださり、たくさんわがままを聞いてくださり、ここまで育ててくださり、本当にありがとうございました。

 そして最後に、おひさまのみなさん。どんなときも味方でいてくださり、みなさんの存在が、心の支えでした。私達メンバーにとって、おひさまの存在は、本当に大きいんです。これからも日向坂46を温かく照らしてください。おひさまがいるから、ひなたができるんです。雨が降っても、おひさまがいたら、虹ができるんです。みなさんがくれる、温かい言葉が大好きでした。その言葉に何度も救われました。卒業発表してから、幸せになってねという言葉をたくさんいただきました。もう十分、あふれるくらいの大きな幸せを今、いただいています。誰かの幸せを願えるって本当に素敵なことだと思います。おひさまのみなさんも幸せになってください。ずっと願っています。これから先も大好きです。アイドルになり、おひさまのみなさんと出会えたことが、人生の宝物ですし、誇りです。

 最後になりますが、8年間、本当に本当に、ありがとうございました。

2024年7月4日 日向坂46 高本彩花」

高本がこれまでの感謝を伝えると、ステージの後ろから同期である1期生の加藤史帆、佐々木久美、佐々木美玲、高瀬愛奈、東村芽依が姿を現した。

この会場である、パシフィコ横浜は1期生メンバーがけやき坂として初のアルバムをリリースしたツアーの初日の会場という思い出深い場所である。ライヴはそこから1期生だけで、けやき坂時代の楽曲“おいで夏の境界線”を披露。続いて、加藤史帆、佐々木久美、佐々木美玲、高本彩花、小坂菜緒の5人で“Footsteps”をキュートにパフォーマンス。そこからさらにステージへ現れた他の日向坂46メンバー全員とともに“永遠の白線”を披露。高本らしい素敵な空気がそこに広がっていった。

【ライヴレポート】ひなた坂46がぜんりょくで伝えた、新たなグループの魅力──日向坂46「11th Single ひなた坂46 LIVE」

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この日最後に披露されたのは、日向坂46にとって大切な楽曲“JOYFUL LOVE”。客席には、大きなペンライトの虹が作られ、その美しい輝きのなか大事に歌を紡いでいく。曲の途中には、各期の代表、そして1期生メンバー全員からのメッセージが伝えられ、高本の卒業を祝福した。高本は最後に「皆さんの記憶の中に、アイドル日向坂46高本彩花が在り続けますように。8年間ほんとうにありがとうございました。」と感謝を伝え、ステージを去った。

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しかし、おひさまの声が鳴りやむことはなかった。そこでダブルアンコールとして、高本を除くひなた坂メンバーが登場し、再び“錆つかない剣を持て!”をパフォーマンス。これからの日向坂46を担っていく覚悟が込められたその姿には頼もしさを感じさせた。

こうして大団円で幕を閉じた「11th Single ひなた坂46 LIVE」。グループ全体としても初めての試みではあったものの、様々なメンバーにスポットが当たり、新たな魅力を引き出すことに成功していた。日向坂46は、ここからますます快進撃を見せていくはず。まだまだ彼女たちからは目が離せない。

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取材&文:西田健
写真:上山陽介

フォトギャラリー

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日向坂46「11th Single ひなた坂46 LIVE」DAY2セットリスト

11th Single ひなた坂46 LIVE
会場:パシフィコ横浜 国立大ホール
DAY1:2024年7月3日 18:30開演
DAY2:2024年7月4日 18:30開演

<DAY2セットリスト>
M1 ってか
M2 One choice
M3 You’re in my way
M4 青春ポップコーン
M5 世界にはThank you!が溢れている
M6 どうする?どうする?どうする?
M7 ゴーフルと君
M8 夏色のミュール
M9 割れないシャボン玉
M10 一番好きだとみんなに言っていた小説のタイトルを思い出せない
M11 男友達だから
M12 わずかな光
M13 My fans
M14 Dash&Rush
M15 愛はこっちのものだ
M16 恋した魚は空を飛ぶ
M17 錆つかない剣を持て!
EN1 おいで夏の境界線
EN2 Footsteps
EN3 永遠の白線
EN4 JOYFUL LOVE

ライヴ情報

■日向坂46 「四期生ライブ」
2024年8月27日(火)、8月28日(水)、8月29日(木)
日本武道館
https://www.hinatazaka46.com/s/official/page/4th_memberslive

■日向坂46「ひなたフェス2024」
2024年9月7日(土)、8日(日)
ひなた宮崎県総合運動公園
ひなたサンマリンスタジアム宮崎
https://www.hinatazaka46.com/s/official/page/hinata_fes2024

公式サイト:https://www.hinatazaka46.com
公式Twitter:https://twitter.com/hinatazaka46
公式TikTok:https://www.tiktok.com/@hinatazakanews

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