実業家けんすうさん→ ハッカーが盗んだ流出データを公開・拡散している人に苦言「倫理的に責められるべき」

動画共有サービス『ニコニコ動画』や『ニコニコ生放送』などを運営する株式会社ドワンゴ。多くのユーザーが登録しているサービスだが、ハッカーによるサイバー攻撃でスタッフやユーザーの個人情報などが流出し、物議を醸している。

ハッカーが公開した個人情報をインターネット上でさらに公開

ハッカーは身代金を要求していると報じられるなか、流出したとされるデータがハッカーによって公開され、大きな問題としてネット上が荒れている状況だ。公開された流出情報をダウンロードし、そこから得た個人情報をインターネット上で公開している人も複数いるようである。まさに魑魅魍魎の無慈悲でカオスな状況といえる。

けんすうさん「倫理的に責められるべき」

ハッカーが公開した個人情報を拡散している人がいる現状に対し、実業家として知られる「けんすう」こと古川健介さんが「ハッカーが単純に金のために情報を盗んだものを、公開されたからといって、それをみに行ったり、拡散したりするのは本当に良くないし、倫理的に責められるべき」とツイートし、注目を集めている。

<けんすうさんのXツイート>

「ハッカーが単純に金のために情報を盗んだものを、公開されたからといって、それをみに行ったり、拡散したりするのは本当に良くないし、倫理的に責められるべきものだと思うんですが、みんな「人の個人情報が漏れたり、誰かの隠し事がバレたり、大きな会社が困ったりするのが大好き」だから、公開した人を賞賛したりポジティブなリプライを書いちゃったりしがち。ハッキングの被害にあった会社はもちろん、個人情報や隠し事がバレた人は悪くないので、そういう人たちの被害を拡大するのはやめましょう。「ハッキングされる方が悪い、ちゃんと対策するべきだ」という意見もあると思いますが、これは「ドアを戸締りせずに出かけた」というレベルではなくて、泥棒のプロフェッショナルしか知り得ないマンションの侵入方法があり、そこからうまく入られた」みたいなものなので、「普通の戸締りをしてたら、自分の部屋に入られた」みたいなものだと思っておいた方が近いかなと。ちゃんと戸締りしてたのに、家を漁られて全ての情報をとられて、自分の個人情報だけじゃなくて友達や家族の情報、その人たちとのやりとりの内容、など、全てが公開された上に「お前がちゃんとセキュリティを気をつけてなかったから悪いんだ」とか「面白いから拡散するわ」とされたら嫌じゃないですか?」

アクセスやダウンロードはリスクでありナンセンス

ハッカーが公開しているデータは極めて危険だ。データの中にウイルスが仕込まれている可能性がないとは言い切れないし、そもそも、ハッカーのサイトにアクセスすること自体がリスクでありナンセンスといえる。アクセスやダウンロードが罠であれば、新たな被害が生まれてもおかしくはない。

ある意味「ハッカーの一味になった」ともいえる行為

ハッカーが公開したデータをダウンロードして公開・拡散する行為は、ある意味「ハッカーの一味になった」ともいえる行為である。金銭を要求していないだけで、やっていることは企業や人を窮地に陥れる「悪行」だ。いともたやすく行われるえげつない行為である。

絶対にアクセス・ダウンロード・公開をしてはならない。自分のためにも。


※記事画像はフリー素材サイト『写真AC』より引用

(執筆者: クドウ@地球食べ歩き)

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