【カナダインディー便り】Alex Henry Foster ×Momoka、ニューALリリース
カナダのインディーレーベル〈Hopeful Tragedy Records〉で働くモントリオール在住の日本人・Momokaが、現地にいるからこそ分かるカナダの音楽シーンの“今”を紹介する【カナダインディー便り】。
2024年4月26日(金)にリリースされた
コメント
Momoka
「カナダに来て10年ほどが経ちますが、まさか自分がアーティストとしてデビューすることになるとは思っておらず、今は少し戸惑っているというのが正直な気持ちです。ただ、音楽はずっと好きで聴いてきたし、そんな音楽に今度は少し違う形で関われることに感謝しています。媒体がなんであれ、『表現すること』に常に深い興味関心を抱いてきたので、これからは自分の中のクリエイティビティを解放して、いろいろとチャレンジして開拓していきたいと思っています!
このアルバム『Kimiyo』は、Alex Henry Fosterが知り合った日本の女性の半生からインスピレーションを受けて作られました。なので、アルバム全体を通してまさに人生の旅路のようになっています。深い悲しみから、発狂しそうなくらいの狂気、挫折を経験し、進んではまた戻りを繰り返しながらも、希望を見出して、自分自身を取り戻していく。その様子を一つの作品としてまとめました。スポークンワードと歌が混じった独特の作品です。激しく重いサウンドから、美しくドリーミーなサウンドもあるので、どうぞ楽しんでください」
Alex Henry Foster
「僕は常にMomokaと一緒に仕事をする良き理由、タイミングを探してきたんだ。彼女は非常にユニークな精神を持っており、インスピレーションを与える洞察力のある人物。僕たちは一般的な人生観や特にスピリチュアリティについて共通の見解を持っているけど、それ以上に彼女のことをアーティストとして、とても尊敬しているよ。僕とベン(※1)がスケッチした曲で歌ったり話したりすることが難しかった時期(※2)に、Momokaはプロジェクトの精神を伝えられる唯一の人物だと思ったんだ。『Kimiyo』の詩がプロジェクト全体を繋ぐ核になるはずだったけど、僕はMomokaに、詩の潜在的な流れを彼女自身の解釈で、そして彼女の母国語で表現することを望んだ。僕たちがキャンバスを用意し、カラーパレットを配置したけれど、彼女自身が表現し、絵画になってほしかったんだ」
(※1)ベン……ベン・レムリンは、カナダのマルチインストゥルメンタリスト、ソングライター、音楽プロデューサー。彼とAlex Henry Fosterは、多くのプロジェクトで共同作業をしてきた。ベン・レムリンはAlex Henry FosterのバンドであるThe Long Shadowsの一員であり、Your Favorite Enemiesのベーシストでもある。
(※2)歌ったり話したりすることが難しかった時期……2023年初頭、Alex Henry Fosterは心臓手術を受けたが術後の経過が思わしくなく、自分の体がまるで自分のものでないかのような、もどかしさと苛立ちを感じていた。
カナダという国でフランス語でも英語でもなく、日本語を中心とした歌詞で挑戦的なデビューを果たしたMomoka。今後の活躍にも注目したい。
文:那須凪瑳
リリース情報
『Kimiyo』
2024年4月26日(金)リリース
配信リンク : https://found.ee/ahf-kimiyo
01. Of Dreams And Dust
02. A Silent Stream
03. The Edge Of Time
04. A Vessel Astray
05. All Of Our Past Future Lives
06. Autumnal Processions
07. Nocturnal Candescence
08. Too Bright To Crumble
09. Under A Luxuriant Sky
アーティスト情報
Alex Henry Foster
・公式サイト : https://alexhenryfoster.com/ja/
・X : https://twitter.com/alexhfoster
Momoka
・X : https://twitter.com/momoka_tobari
・〈Hopeful Tragedy Records〉 : https://htrstorejapan.com/
★連載【カナダインディー便り】アーカイブ
https://onl.sc/aBXbF9p
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